西村賢太のレビュー一覧

  • どうで死ぬ身の一踊り

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    西村作品を読む順番としては1番目にすると良さげな本。「墓前生活」は、ほのぼのとした美しい短編で、好感が持てたが、「どうで死ぬ身の一踊り」は、ちょっとDVがきつすぎて、女性としてはやや引いてしまった。「小銭をかぞえる」や「暗渠の宿」のほうが、悲惨が笑いにくるまれていて自分的に好み。

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    2011年08月15日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    自分でも何がどうよかったのかわからないが、面白かった。
    ほかの作品も読んでみたいと思えたということは、気に入ったんだと思う。
    一人の作家、一つのこと、思い入れというかここまで執着できる、いい意味での執念深さに、
    憧れたのかもしれない。

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    2011年08月15日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    女から言わせて貰えば、「なんだこの男は!」って感じかもしれない。正直、最低な男である。ぐちゃぐちゃだし。気持ちで行動してしまう。でも、藤澤清造に対する思いだけには、強い芯がある。そこへの執着心は気持ち悪いほどだ。そのギャップが面白い。
    三編とも藤澤に関連したことに加え、一人の女との生活を描いている。私は、この女との在り方がすごく興味深かった。

    レビューに上手い言葉があった。女は逃げる死者は逃げない(blockさん)。核心!

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    2011年08月01日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    目前に迫った諸々の締切からの現実逃避もあってか、一気読みした。
    西村賢太の作品は、「苦役列車」と「腐泥の果実」しか読んだことがなく、購読したのは今回が初めてであったため、わくわくして読んだが、これがなかなか面白かった。
    特に「一夜」が僕は好きだった。短編だということもあるのか、「腐泥の果実」に通ずるものがあるように思われた。どちらの作品も、彼の文体と屁理屈によって彼女との逼迫した状況がギャグめいて見えている気がした。女性との立場に立って見ると、全くもって不快な作品であるとは思うけれども、それでも、なんだか面白かった。
    「墓前生活」は、筆者も言うとおり、小説と言うよりも、赤の他人が読むことを想定

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    2011年06月05日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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     西村氏の小説4冊目。口の悪いところを見せたかと思えば腰を低くして謝ってみたり、正しいことを痛烈に指摘したかと思えば訳の分からない屁理屈をこねてみたりと、定まらないフラフラとした感じが面白い。p176「あんまりうまくないね」のシーンも、自分で狙っておいて「ギョッ」は無いだろう・・・と突っ込みたくなるところ。
     それでも話が(一旦は)丸く収まるところは、主人公(≒著者)に藤澤清造の全集刊行と言う土台があるからなのかな、と漠然とではあるが感じる。所々で垣間見られる謙虚なイメージからは、自分の土台を土台として意識しようとしていないようにも見えるのだけれど。古風な文体も。藤澤の影響と同時に彼の謙虚なと

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    2011年05月22日
  • どうで死ぬ身の一踊り

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    あいかわらず、最低だけれども、坪内祐三さんの解説を呼んで、倣って学歴で人を判断してみると、彼は本物かもしれないと思った。つまり、オールドスタイルの無頼派の私小説作家ということ。ただ、藤沢清造と私小説。どっちを取るのだろう?いや、どっちもなのか?そこがいちばん興味深い。

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    2011年09月03日