西村賢太のレビュー一覧

  • 小銭をかぞえる

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    どう考えても主人公のオッサンが悪いのだが、屈折した性格と幼児性故に間違った選択ばかりしてしまう、まともに生きられない人間を上手く描いていると思う。少し分からなくもない自分もやはりダメ男の素因を持っているという事なのだろう。

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    2023年06月08日
  • 一私小説書きの日乗

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    苦役列車からの2冊目として購入。
    入浴、サウナ、宝と毎日の変わらないルーティンが心地よく感じる。好きな仕事と好きな事をやりながらの日々は羨ましく、色々刺激される作品である。すでに西村作品の沼におちてます。

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    2023年05月28日
  • 蠕動で渉れ、汚泥の川を

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    作者の私小説を読むのは数冊目
    私小説だから、事実を元にしたフィクションだそうであるが
    どこまでほんまかいなと、いつも感じてしまう
    と、言うことは作者の術中にハマっているのだろうと思う

    物語は毎度ひどい内容で、言い回しも下劣な感じ
    なのに、リズム感があって読んでいるのは楽しくて、毎度一気読みしている

    You Tube の作者の動画があるので興味があれば見てほしいなと思う ← 誰に向けとるん???自分

    内容はいっぱい他者が書かれているので、書かないけど
    人生を簡単に諦める若者に読ませたい、どんな事があっても自分は自分で生きていくことが、来ていることが大事なんだと言われている、そこを感じてほし

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    2023年05月10日
  • 芝公園六角堂跡 狂える藤澤清造の残影

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    西村氏の本もかなり久々だし、私小説も同レベルで久しぶり。
    西村氏が藤澤清造氏についての思いをこめた作品で、ご本人の書きたいことを書いたもの。自分の心を守るために小説にしている部分は当然にあり、そのために修正を加えておられる。西村氏という作家に思いが深い読者ならばもっと楽しめたのかな

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    2023年05月03日
  • 蝙蝠か燕か

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    完成した小説で言えばラストということで、不思議と死を匂わせたところも有り、読んでいてなんとも言えない気分となった。
    出されてしまった小説感は否めず、個人的な評価は凡作という判断ではあるが、独特の作風で、読み手を不思議と惹きつける類稀なる作家さんの新作をもう読めないというのは、矢張り悲しい限り。
    西村賢太の没後弟子の出現を今は待とう。 ★3.0

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    2023年04月13日
  • 蝙蝠か燕か

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    2023.04.05
    私は純文学、私小説の類はほとんど読まない。ところが筆者の本はちょくちょく読む。こんな破滅型の人生を送り、50代であっさりと急逝されたことは彼には相応しいと思う。

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    2023年04月06日
  • 無銭横町

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    短篇集。時系列では作家としての地位を確立して以降の北町貫多を描いたものが多め。青年期と比較するとやはり爆発力に欠けるか。

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    2023年03月22日
  • 蝙蝠か燕か

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    2022年2月5日に急逝した著者の、読者からの熱烈な要望によって実現した未刊行小説集。
    完結した小説としては著者最後の作品となった表題作をはじめ、著者の本領たる藤澤清造“歿後弟子”としての覚悟を扱った3篇を収録。

    三次文庫の件など、厳しい出版事情がうかがえる部分があり、興味深く読んだ。
    これが最後の作品なのか。

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    2023年03月19日
  • 小説にすがりつきたい夜もある

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    一周忌のニュースを見て、久しぶりに西村賢太作品を読んだ。随筆は初めて。

    芥川賞受賞前後の文章が大半。

    その割りに気負ったところはなく、露悪的ないつもの文章で、良くも悪くも安定感がある。ような。。

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    2023年02月08日
  • 小銭をかぞえる

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    ネタバレ

    筆者の作品を数冊読んでいるが、相変わらず非道い内容だなぁと思うがおもしろい。包み隠さずすべてをさらけ出して書いてる作品だと感じました。

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    2022年12月22日
  • 小銭をかぞえる

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    感想
    お金と愛情の両立。人格者でなければその両立は難しい。人格者であっても困難。お金に執心している者は愛情や信頼を失っていることに気がつかない。

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    2022年11月09日
  • 二度はゆけぬ町の地図

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    「また君か。今度は何?」
    と、口に出しそうになりそうになる。余計なお世話だと気が付いた。

    厳しい文体とは裏腹に、しょうもない事が書かれいる。しかし時折見せる、腐った患部を見せつけられるような、顔を背けたくなるような描写があり、そこに美化しきれないヒトの生態がある。

    下手なホラー小説より、ずっと怖いと思いました。

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    2022年10月08日
  • 東京者がたり

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    ネタバレ

      1967年江戸川区生まれ、西村賢太さん。その生きざまは、私小説で伺ってます。今回はエッセイの形で。「東京者がたり」、2015.10発行。巻末に、同年生まれの玉袋筋太郎さんとの対談があります。15歳で家を出て、最初に住んだ鶯谷の根岸の里、いい思い出だったみたいです。三畳の間、月8千円。上野~鶯谷~日暮里~十条~赤羽、いいところですものね(^-^)

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    2022年08月13日
  • 痴者の食卓

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    ネタバレ

     西村賢太さんの作品を読んだ方ならもうお馴染み(あまり馴染みになりたくないのですがw)、これでもかというDV癖の描写。「痴者の食卓」、2015.7発行。人工降雨、下水に流した感傷、夢魔去りぬ、痴者の食卓、畜生の反省、微笑崩壊の6話。気のいい女性、6歳下の同棲相手、秋恵への北町貫太の一方的な暴言と暴行。打擲(ちょうちゃく)、足蹴、髪を掴んでの引きずり廻し。そして、いつも、あとから反省。その繰り返し。話の展開はともあれ、微笑崩壊で鶯谷の「信濃屋」が舞台になっていて、これは嬉しかったですw。

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    2022年08月08日
  • 寒灯

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    ネタバレ

     匂いに過敏な北町貫多の物語。連作4話。西村賢太「寒灯」、2011.6発行。自分本位で、一緒にいる女性に対する思いやりがなく、些細なことで暴言を吐き怒声をあげる男。これでは共同生活はできません。

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    2022年07月22日
  • 根津権現裏

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    前回の読書会課題図書、
    苦役列車から寡聞にして未読だったこちらを。
    実は当の読書会でお借りしていたうちの1冊。
    校訂は西村賢太さん。

    とりあえずコチラを読んで、苦役列車の文体がなぜあんなにも古めかしく、難読漢字がたくさん出てくるのかがわかった。
    めちゃくちゃリスペクトしてるのね。

    読む前から、内容は陰鬱で救われない私小説であるらしいと聞いていたので、心して読みはじめたんだけど…

    …めっちゃ面白いと思ってしまった。

    確かに救われない。
    貧困と病気に生活を苛まれ、
    似たような境遇の友人が自ら縊死した原因についてああでもないこうでもないと模索するという、本当に陰鬱な内容。
    特に最後の方は著者

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    2022年06月20日
  • やまいだれの歌(新潮文庫)

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    ネタバレ

    まあいつものお話だが、「苦役列車」の直後だけあって、まだまだ若い。19歳。ゆえに女に岡惚れする。
    《根は眠れるスケコマシ気質》にできてるだけに、《ウルフのポーズで孤狼アクション》をとれば《中卒タフ・ガイ》としての面目躍如。
    眼前の女の(呆れ)顔を見て、《(うむ。濡れたな……)との確信》を抱く。
    で、まあ結句周囲の面々にさんざほき捨てて逐電、てなわけだ。
    しかし今回は田中英光との出会いが描かれ、ここがいい。
    《何んだってこの私小説家は、己れの無様な姿を客観的に、こうも面白く、そしてこうも節度を保ちながらの奔放な文章で語れるのか。だが、それが貫多にとっては泣きたいほどうれしく、そして実際に落涙する

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    2022年06月07日
  • 一私小説書きの日乗 憤怒の章

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    日乗シリーズ第二作。文庫化に伴い再読。
    本の雑誌6月号の特集を読むと、相当な方だったことがよく分かる。

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    2022年06月05日
  • 一私小説書きの日乗 憤怒の章

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    ネタバレ

    日記シリーズ第2弾を、はじめて読んでみた。
    なかなか面白い。
    テレビに引っ張りだこになった時期なんだろう。
    忙しい合間を縫って着実に執筆を続けているのは、さすが作家。
    そして編集者に対して、怒る、怒る、怒る。
    そして手打ちの飲み会も。
    厄介で可愛げのある困った人だ。

    思うところあって買淫を控えており、「苦役列車」映画を一緒に見に行った知人がスカートを履いているとか、嬉しいことあり、とか、恋人がいそうな雰囲気を邪推してしまう。
    そして買淫がしたい、という箇所に、会えなくて寂しいという誌上当てつけを読んでしまうのは、深読みしすぎだろうか。

    もはや文体芸の一部になっていると思ったのは、飲み食いの

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    2022年05月30日
  • 瓦礫の死角

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    ネタバレ

    2022年2月5日、西村賢太死去。享年54。
    文庫派の不肖な読者だが、残された仕事を、今後も読み続けていきたい。

    ■瓦礫の死角
    「魔太郎じみた性質」!
    ■病院裏に埋める
    「坊ちゃん坊ちゃんした至極誠実で真面目そうな見た目」!
    ■四冊目の「根津権現裏」
    落日堂新川さんの過去ワロタ。盟友なんだか被害者なんだか。
    ■崩折れるにはまだ早い
    !!!!! 西村賢太を読んで久々に驚いたわ。
    ◆あとがき

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    2022年05月24日