行成薫のレビュー一覧

  • スパイの妻

    Posted by ブクログ

    それぞれが自分の想いや信念を持って、最後まで貫こうとする姿がよかった。その“時を生きている”ことが伝わってきて、なんとも熱い作品だと思った。

    0
    2026年03月13日
  • 本日のメニューは。

    Posted by ブクログ

    料理をテーマにした、割と微笑ましいエピソードの短編集。全く別の話に微妙に繋がっている仕掛けも楽しい。

    0
    2026年02月25日
  • 名も無き世界のエンドロール

    Posted by ブクログ

    時系列がバラバラに章立てされていて混乱しながら読み進めたが、終盤で伏線回収。切ない終わりだった。一日で世界は変わる、とても身に沁みます。

    0
    2026年02月18日
  • できたてごはんを君に。

    Posted by ブクログ

    かつ丼・カレー・ラーメン・パン…飲食店を営む人たちの心温まるエピソードがゆるりと繋がる短編集。前作『本日のメニューは。』に登場したお店や働く人のその後もちらりと覗える。

    普段飲食店で何気なく注文して食べているメニューの裏にもきっと数々の試行錯誤があって。できたての料理を美味しく食べて欲しいという作る側の思いにハッとなった。忙しいとつい機械的に口に運んでしまうけど、一食一食を大切に食べないとダメだなぁと。
    前作同様、登場人物がみんな優しくてあたたかくて、ゆるい繋がりだと思われたストーリーがラストで素敵な繋がりに変わる瞬間に感動。タイトルが活きる素晴らしい構成。

    0
    2026年02月15日
  • 本日のメニューは。

    Posted by ブクログ

    年始に流行り病にかかって以降、味覚と嗅覚障害に悩まされ食欲不振に陥っていた中、食事を楽しむリハビリにと思って手に取った一冊。
    おいしい!を前面に押し出す食事本ではなく、食べることの手前にある気持ちと作り手の熱い思いの交差するあたたかいお話ばかり。無理に感動させにくる感じではなく、それでも生活は続いていく…っていう温度感がすごくやさしくて良かった。

    緩やかに登場人物がクロスする5つの連作短編の中で、特に『おむすび狂詩曲』が好きだった。おにぎり ではなく おむすび なのがポイント。
    その単語だけで手で結ばれた丸いフォルムと湯気の残る温度感が脳裏に浮かぶし、ふっくらしたお米が頭の中でほどける感じが

    0
    2026年01月18日
  • パパたちの肖像

    Posted by ブクログ

    「ダディトラック/外山薫」
    「俺の乳首からおっぱいは出ない/行成薫」
    「連絡帳の父/岩井圭也」
    「世界で一番ありふれた消失/似鳥鶏」
    「息子の進学/石持浅海」
    「髪を結ぶ/河邉徹」
    「そういう家族がそこにある/カツセマサヒコ」
    7人のパパ作家が令和の家族の形を描いた短編集。

    どの物語もパパの切なる想いが感じられてとても良かった。

    家族の形は千差万別で同じ家族は一つとして存在しない。

    相手はこども。
    思う様に行かず自分の不甲斐なさに落ち込んだりするパパもいるだろう。

    子育てに正解なんてない。
    そこに愛があればみんな違ってみんないい。

    0
    2026年01月07日
  • 名も無き世界のエンドロール

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・エンドロールというと、黒い画面に白いフォントで出演者の名前がつらつらと流れてくるのに寂しい感じがする。それは、これまで華やかだった映画の世界から一転、単調的に流れてくるエンドロールの対比からくるものなのか。この作品は、フィルムカメラを通して物語を読んでいる、そんな感じがした。だから、全体的に乾燥してるような、寂しい感じがしたのかもしれない。

    ・書評にこの作品はハッピーエンドなのか、バッドエンドなのか、どちらとも言い切れないとあった。確かにそうだと思ったが、プロポーズ大作戦が成功したこと、マコトは天国でヨッチに指輪を渡せたことを考えるとハッピーエンドなのかと、、。

    0
    2026年01月01日
  • ジンが願いをかなえてくれない

    Posted by ブクログ

    特に期待せずに読んだ本が面白いのは嬉しいですね。
    得した気分です。
    6つの物語。
    どれも良かったですね。

    0
    2025年12月28日
  • おいしい季節がやってくる。

    Posted by ブクログ

    春「YOLO」、夏「夏の鉄板前は地獄」、秋「サンクス・ギビング」、冬「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の季節ごとの4編と、その間をつなぐおむすび屋さんの掌編からなる、ごはんに因んだ短編集。行成薫のごはん小説として3作品目らしいのだが、いきなり本作から読んでしまった。しかも、今の季節感からいって春って気分じゃないなぁと思って秋の話、「サンクス・ギビング」から読み始めてしまった。フランスのシェフ・クロエの手がけるオーベルジュの在り方と地方の人々との関わり合い方がとても良い。いい話だなぁと読み進めて、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の重さにびっくりした。小さな漁港で生きる冬美という女性の20代

    0
    2025年12月15日
  • できたてごはんを君に。

    Posted by ブクログ

    各短編の登場人物が絡み合って、最後に一つのテーマに収束していくのがよかった。
    本日のメニューは。を読んでから間があいていて、細かいことは忘れてしまっていたので、すぐに読めばよかったと思った。

    0
    2025年11月15日
  • KILLTASK

    Posted by ブクログ

    心優しい殺し屋たちのほのぼのストーリー、かと思えば、お話は実はかなり複雑で、ちよっと複雑すぎないか?と思わないでもない。でも芯のストーリーはやはり「悲しみに裏打ちされた優しさと強さ」に収斂し、読後感は良い。以前にも感じたのと同じく、やはり、設定や言葉選びが伊坂幸太郎的な雰囲気は拭えず、そこは行成さんの小説がずいぶんと損してるところだな、と思う。ふとした言葉遊びは楽めた。
    人間らしさとは?に悲しい皮肉を感じた。

    0
    2025年11月15日
  • バイバイ・バディ

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    かなり面白かったし、読後感もさわやか。だが、物語の作り方は「名もなき世界のエンドロール」と同じように色んな時間軸を行ったり来たりして少しずつ真相を読者に伝えていく。この作風が続くと、この作風しか書けないのか勘ぐってしまう。面白かったけど。。。

    ミツルと成瀬と海斗がどういう経緯で今対峙することになっているのかが、次第に明かされていき、終盤はページをめくる手が止まらなかった。海斗は成瀬の策略にハマらないで欲しかったけど、成瀬は既に王様で、それに比べると海斗は普通の人ということだから、仕方ないのか。
    友達のために命をかけるミツルの生き様は真似できないけど憧れる。青春時代を思い出す良い話だった。

    0
    2025年11月03日
  • おいしい季節がやってくる。

    Posted by ブクログ

    前の2作がおもしろかったので、3作目もいただきました。
    1作1作はもちろんおもしろいけど、登場人物が思わぬ形でリンクして感動。
    おむすび交響曲のラストは、人と人との不思議な巡り合わせに温かい気持ちになること間違いなし。
    フィクションとはわかりつつ、現実にもこういう、自分たちでは気づいていないだけの、運命的な出会いがたくさんあるのかもしれない。そう思いたいなと思った。
    とにかく豚汁が食べたくなる!!
    具沢山の豚汁とおいしいおむすび!
    これからの季節にぴったり〜
    豚汁を食べるたびに、すてきな女性のことを思い出すだろうなぁ。

    0
    2025年11月02日
  • 名も無き世界のエンドロール

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ドッキリを仕掛けるのが生きがいのマコトと引っかかってばかりの主人公は幼馴染の親友。社長になったマコトの史上最大のプロポーズ大作戦はストーリー自体もドッキリでとても切ない。

    0
    2025年11月01日
  • 本日のメニューは。

    Posted by ブクログ

    美味しいニオイに満ちた短編集。美味しいものを食べることは人を幸せにする。贅沢なものとは限らない、美味しいものを食べさせたいという作り手や届ける人の気持ちが美味しいものの根底にある。登場人物が他の話にも出てくるのも、それぞれの話のつながりを感じさせてよかった。おむすび狂詩曲が一番心に残った。

    0
    2025年10月31日
  • パパたちの肖像

    Posted by ブクログ

    面白かったです。母親も父親も等しく育児は一年生。母親目線は想像できるけど父親だとそうなるのかと。突拍子もなかったり的外れだったりにニヤリと笑ってしまう。真摯に取り組んでいるからこその笑いが漏れてしまった。どのパパさんたちも素敵でした。

    0
    2025年10月22日
  • おいしい季節がやってくる。

    Posted by ブクログ

    油の匂いにまみれた暖簾をくぐると、
    そこには労働の汗が立ち昇っている。

    飲食店は、作家にとって
    市井の人々を味わい深く描く舞台装置だ。

    皿の縁に残るソースの跡まで、
    人生の伏線に見えてくることがある。

    それは、意味を欲しがる人間の癖。
    ちょっと面倒くさくて、でも愛らしい。

    誰もが気づかぬまま、
    その癖をそっと育ててきたのだ。
    社会の片隅で、自分自身の物語を
    静かに煮詰めながら。

    意味なんて、あとから付いてくる。

    作家とは、その「あとから」を
    少しだけ先回りして拾う人たちだ。

    そして読者は、その一杯の描写に
    自分の物語の匂いを感じてしまう。

    0
    2025年10月21日
  • パパたちの肖像

    Posted by ブクログ

    7人の作家さん、みんなパパ作家さんだったとは。
    皆さん、ちゃんと子育てされてきたのかなと思える作品ばかりだった。
    子育てがテーマの作品で父親目線のものは少ないけど、男親ってこんな風に感じていたのかと新鮮な気持ちで読んだ。
    帯にも書いてあるように、この作品は「令和パパの心の声」なんだそう。夫婦で一緒に子育てするのが前提で書かれているところが、令和っぽい。
    いい意味で時代が変わってきたなと嬉しくなった。

    0
    2025年10月19日
  • できたてごはんを君に。

    Posted by ブクログ

    ふわっとろの金白が、狐色のカツを
    やさしく包み込む。

    揚げたての衣は、サクッ…じゅわっ…
    出汁を吸って、旨みの泉へと沈んでいく。

    小ネギがパラパラッと彩りを添え、
    湯気とともに立ち昇る三つ葉の香り。

    ご飯のひと粒ひと粒に染みる幸せ──

    あら、今日はカツ丼の気分じゃない?
    うーん、じゃあ、やりなおし。

    玉ねぎが飴色にとろけるころ、
    鍋の中では静かに魔法がはじまる。

    トマトの酸味と赤ワインの深みが出逢い、
    牛肉は、ほろり…と崩れる柔らかさに。

    黄金に輝くルゥが器に注がれる瞬間、
    花束がほどけるように、
    スパイスの芳香が鼻先に咲きこぼれる──

    え?カレーでもない?
    うーーーーん、なら

    0
    2025年10月19日
  • おいしい季節がやってくる。

    Posted by ブクログ

    「本日のメニューは」「できたてごはんを君に」に続く3冊目の短編集。
    タイトルから想像できるようにどれも美味しそうなものだらけの3冊です。
    そして今作もまた温かい人情が感じられます。
    母から子へそして孫へ。繋がる想い。
    血の繋がりは無くても、想いのこもった食を通して繋がる温かさ。
    色々な温かい人と人との繋がりが読めます。
    美味しい豚汁が飲みたくなりました。

    0
    2025年10月15日