行成薫のレビュー一覧

  • ジンが願いをかなえてくれない

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    特に期待せずに読んだ本が面白いのは嬉しいですね。
    得した気分です。
    6つの物語。
    どれも良かったですね。

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    2025年12月28日
  • おいしい季節がやってくる。

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    春「YOLO」、夏「夏の鉄板前は地獄」、秋「サンクス・ギビング」、冬「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の季節ごとの4編と、その間をつなぐおむすび屋さんの掌編からなる、ごはんに因んだ短編集。行成薫のごはん小説として3作品目らしいのだが、いきなり本作から読んでしまった。しかも、今の季節感からいって春って気分じゃないなぁと思って秋の話、「サンクス・ギビング」から読み始めてしまった。フランスのシェフ・クロエの手がけるオーベルジュの在り方と地方の人々との関わり合い方がとても良い。いい話だなぁと読み進めて、「マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン」の重さにびっくりした。小さな漁港で生きる冬美という女性の20代

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    2025年12月15日
  • できたてごはんを君に。

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    各短編の登場人物が絡み合って、最後に一つのテーマに収束していくのがよかった。
    本日のメニューは。を読んでから間があいていて、細かいことは忘れてしまっていたので、すぐに読めばよかったと思った。

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    2025年11月15日
  • KILLTASK

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    心優しい殺し屋たちのほのぼのストーリー、かと思えば、お話は実はかなり複雑で、ちよっと複雑すぎないか?と思わないでもない。でも芯のストーリーはやはり「悲しみに裏打ちされた優しさと強さ」に収斂し、読後感は良い。以前にも感じたのと同じく、やはり、設定や言葉選びが伊坂幸太郎的な雰囲気は拭えず、そこは行成さんの小説がずいぶんと損してるところだな、と思う。ふとした言葉遊びは楽めた。
    人間らしさとは?に悲しい皮肉を感じた。

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    2025年11月15日
  • バイバイ・バディ

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    ネタバレ

    かなり面白かったし、読後感もさわやか。だが、物語の作り方は「名もなき世界のエンドロール」と同じように色んな時間軸を行ったり来たりして少しずつ真相を読者に伝えていく。この作風が続くと、この作風しか書けないのか勘ぐってしまう。面白かったけど。。。

    ミツルと成瀬と海斗がどういう経緯で今対峙することになっているのかが、次第に明かされていき、終盤はページをめくる手が止まらなかった。海斗は成瀬の策略にハマらないで欲しかったけど、成瀬は既に王様で、それに比べると海斗は普通の人ということだから、仕方ないのか。
    友達のために命をかけるミツルの生き様は真似できないけど憧れる。青春時代を思い出す良い話だった。

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    2025年11月03日
  • おいしい季節がやってくる。

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    前の2作がおもしろかったので、3作目もいただきました。
    1作1作はもちろんおもしろいけど、登場人物が思わぬ形でリンクして感動。
    おむすび交響曲のラストは、人と人との不思議な巡り合わせに温かい気持ちになること間違いなし。
    フィクションとはわかりつつ、現実にもこういう、自分たちでは気づいていないだけの、運命的な出会いがたくさんあるのかもしれない。そう思いたいなと思った。
    とにかく豚汁が食べたくなる!!
    具沢山の豚汁とおいしいおむすび!
    これからの季節にぴったり〜
    豚汁を食べるたびに、すてきな女性のことを思い出すだろうなぁ。

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    2025年11月02日
  • 名も無き世界のエンドロール

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    ネタバレ

    ドッキリを仕掛けるのが生きがいのマコトと引っかかってばかりの主人公は幼馴染の親友。社長になったマコトの史上最大のプロポーズ大作戦はストーリー自体もドッキリでとても切ない。

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    2025年11月01日
  • 本日のメニューは。

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    美味しいニオイに満ちた短編集。美味しいものを食べることは人を幸せにする。贅沢なものとは限らない、美味しいものを食べさせたいという作り手や届ける人の気持ちが美味しいものの根底にある。登場人物が他の話にも出てくるのも、それぞれの話のつながりを感じさせてよかった。おむすび狂詩曲が一番心に残った。

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    2025年10月31日
  • パパたちの肖像

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    面白かったです。母親も父親も等しく育児は一年生。母親目線は想像できるけど父親だとそうなるのかと。突拍子もなかったり的外れだったりにニヤリと笑ってしまう。真摯に取り組んでいるからこその笑いが漏れてしまった。どのパパさんたちも素敵でした。

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    2025年10月22日
  • おいしい季節がやってくる。

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    油の匂いにまみれた暖簾をくぐると、
    そこには労働の汗が立ち昇っている。

    飲食店は、作家にとって
    市井の人々を味わい深く描く舞台装置だ。

    皿の縁に残るソースの跡まで、
    人生の伏線に見えてくることがある。

    それは、意味を欲しがる人間の癖。
    ちょっと面倒くさくて、でも愛らしい。

    誰もが気づかぬまま、
    その癖をそっと育ててきたのだ。
    社会の片隅で、自分自身の物語を
    静かに煮詰めながら。

    意味なんて、あとから付いてくる。

    作家とは、その「あとから」を
    少しだけ先回りして拾う人たちだ。

    そして読者は、その一杯の描写に
    自分の物語の匂いを感じてしまう。

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    2025年10月21日
  • パパたちの肖像

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    7人の作家さん、みんなパパ作家さんだったとは。
    皆さん、ちゃんと子育てされてきたのかなと思える作品ばかりだった。
    子育てがテーマの作品で父親目線のものは少ないけど、男親ってこんな風に感じていたのかと新鮮な気持ちで読んだ。
    帯にも書いてあるように、この作品は「令和パパの心の声」なんだそう。夫婦で一緒に子育てするのが前提で書かれているところが、令和っぽい。
    いい意味で時代が変わってきたなと嬉しくなった。

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    2025年10月19日
  • できたてごはんを君に。

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    ふわっとろの金白が、狐色のカツを
    やさしく包み込む。

    揚げたての衣は、サクッ…じゅわっ…
    出汁を吸って、旨みの泉へと沈んでいく。

    小ネギがパラパラッと彩りを添え、
    湯気とともに立ち昇る三つ葉の香り。

    ご飯のひと粒ひと粒に染みる幸せ──

    あら、今日はカツ丼の気分じゃない?
    うーん、じゃあ、やりなおし。

    玉ねぎが飴色にとろけるころ、
    鍋の中では静かに魔法がはじまる。

    トマトの酸味と赤ワインの深みが出逢い、
    牛肉は、ほろり…と崩れる柔らかさに。

    黄金に輝くルゥが器に注がれる瞬間、
    花束がほどけるように、
    スパイスの芳香が鼻先に咲きこぼれる──

    え?カレーでもない?
    うーーーーん、なら

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    2025年10月19日
  • おいしい季節がやってくる。

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    「本日のメニューは」「できたてごはんを君に」に続く3冊目の短編集。
    タイトルから想像できるようにどれも美味しそうなものだらけの3冊です。
    そして今作もまた温かい人情が感じられます。
    母から子へそして孫へ。繋がる想い。
    血の繋がりは無くても、想いのこもった食を通して繋がる温かさ。
    色々な温かい人と人との繋がりが読めます。
    美味しい豚汁が飲みたくなりました。

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    2025年10月15日
  • 本日のメニューは。

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    忙しい母が作ってくれる
    お弁当の中身はいつも同じで、

    内心、「またこれ?」って
    うんざりしてた高校の頃。

    友だちのお弁当は彩りが綺麗で
    可愛くていいなって思ってた。

    湯気に包まれて台所に立つ母の背中。
    無骨で大きかった、あのお弁当箱。

    年頃の女の子らしくない
    ぎっしり詰められた白いご飯。

    今ならあの重みが、
    お腹をすかせないようにという
    母の愛だったんだとわかる。

    メンチカツ。卵焼き。
    あとは昨夜の残りものが少し。

    読みながら思い出して、
    ふと、また食べたいなって思ったら
    思いがけず目の奥が熱くなった。

    今では、私が娘に卵焼きを焼く日々。

    いつか、娘も思うのかしら。
    「また食

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    2025年10月14日
  • おいしい季節がやってくる。

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    ネタバレ

    料理を作る人と食べる人、それぞれのドラマがあつて読み終わったあとはおいしいご飯を食べられることいつも自分を支えてくれる人へ感謝の気持ちを感じさせられた。

    特にマイ・ハート・ウィル・ゴー・オンという章は、亡き夫が好きだった豚汁が巡り巡って誰かを救っている話で、豚汁を作った奥さんはかなり困難な状況だったけど、豚汁を作って自分を奮い立たせ、またそれが誰かを救っているという繋がりに感動した。

    他の章でもおいしいそうな食事が出てきて、どれも食べたくなってくるお話ばかりだった。食べることは生きること、というように人生と食事は密接に関わっていると思う。ただ栄養をとるだけではなく、時に食事は自分自身を支え

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    2025年09月30日
  • 彩無き世界のノスタルジア

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    暴力団の事務所に単身乗り込み、自分と組長にガソリンをかけ、土下座しろと言う交渉屋キダ。この状況でタバコに火をつけてほりなげるなんて頭の線が切れているとしか思えない。

    生きることに何の意味もなく、世界がモノトーンにしか見えないと言うキダ。

    このモノトーンの世界が、敷き詰められたモミジの絨毯の上を軽やかに走ってくる彩葉によって色のある世界に戻るまでの話。この対比が美しい。

    話の筋は全く違うが、映画のLEONを思い出した

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    2025年09月29日
  • パパたちの肖像

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    行成さんのが読みたくて手に取ったけど、本当に面白かった…2年前に私も出産し、夫と育児をしているけど、うちの夫はきっとおっぱいでないこと嘆いたこともないし、出そうと思ったこともないだろうな笑。純粋な気持ちが可愛くて切なくて読んでよかったーってなった

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    2025年09月24日
  • スパイの妻

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    信念を貫きたい気持ちもわかるけど、そういう人は誰とも大切な関係を築かずに、頑張って欲しいと思ってしまう。面白かったが何とも切ない。

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    2025年09月21日
  • おいしい季節がやってくる。

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    何故か自分が全肯定されたような 感じで涙がこぼれました。 なんでだろ?
    とても 良いお話でした。このシリーズ大好きです!続編を心から期待しています。

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    2025年08月30日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    子育てにも、家族の形にも、正解はない。そこに子供への愛情があれば十分だと思う。ただ、子育ては大変すぎて、実際にはそんな綺麗事でまとめられないだろう。夫婦ですれ違い、親子でもすれ違う。それでも、愛情を持って、誰にも何にも縛られず、自分たち家族の生活が続けられるよう必死に進んでいくしかないと改めて思った。

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    2025年08月27日