行成薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
どの話も涙腺にくるし、とても美味しそうでお腹が空く。
1番気になるのはロコモコかなぁ、、
50年もののドミグラスを受け継いだロコモコ…美味しくないわけがない。
出てくる人はみんな料理で人を幸せにしたいという思いを強く持っていて、それが伝わってなお美味しそうに感じる。
おむすびのお話で、子どもへの愛情をかけ違えないようにという教訓もあった。
これだけしているのに、と思ってしまったら、思われてしまったら、子どものためにやっているはずが逆効果になってしまうなぁ。
本当に求められていることが何か、考えながら過ごしたい。
"家から握りしめてきたのだろう。無機物であるはずの硬貨がほんのり温かい。"
などほんわりとした表現が好みで、読みやすく心が温まった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前「名もなき世界のエンドロール」を映画鑑賞した。
その続編とあったので、映画の原作である前作を読んでいなかったけれどなんとなく手に取ってしまった。
映画の内容も細かい内容や登場人物の名前も忘れていたけれど、新鮮な気持ちで面白く読めた。
でも、やっぱり「名もなき世界のエンドロール」を読んでから続編を読めば良かった!と後悔しました。
きっと、登場人物の心情もエピソードの繋がりももっと深く感じられたと思う。ナポリタンも赤信号も。
タイトルの「彩無き世界」がさみしいほどその通りで、切なかったけれど、キダちゃんにこれからの人生は楽しんでいいんだよというラストに安心した。
もっとカラフルな世界で生きていって欲しい。
多分過去の記憶も埋まらないさみしさも抱えながらだろうけれど、それでも。
行成薫さん初でしたが、また好きな作家さんが増えました。 -
Posted by ブクログ
2度読み必須!と言うわけでもないのだけど、時系列が交差するので整理しながらより、ひと通り読んで確認のために2度読みしたほうが点と点の繋がりが鮮明になるのではないかと思う。
私は「プロポーズ大作戦」その全てを理解した時にラストまでを一旦保留して2度読み開始。
そして断片の真実が見えるたび胸が締め付けられる思いを繰り返すことになる。
キダちゃん、マコト、ヨッチ
永遠はないと知っている彼らではあったけれど、誰ひとりとして欠けてはならない存在であった彼ら。
それでも世界は1日あれば変わる。
いつしかマコトは社長令嬢へのプロポーズ大作戦のために車屋を辞め消えた。
指輪を渡すためだけに整備工から社長へと成り上がってゆくマコト。
「そろそろ渡しに行きてえんだよ。」
キダちゃんにも止められないマコトの叫び。
断片も過去もそのどれもが必要な要素で、確実にエンドロールへと向かうための切ない物語。
今年の4冊目 -
Posted by ブクログ
ネタバレ30年前に開園した「星が丘ハイランドパーク」という遊園地の閉園前の最後の一日。
男女2人ずつの4人で来た中学生のグループ。
久しぶりに息子くんに会った離婚した父親。
遠距離恋愛中のカップル。
以前、星が丘ハイランドパークのヒーローショーに出演していた元俳優。
星が丘ハイランドパークが開園した日に遊びに来ていた老夫婦。
不倫を続けていたカップル。
の短編とその間に星が丘ハイランドパークのスタッフのエピソードを挟んで、ストーリーは進んでいきます。そしてエピローグでつながっていく。
大きな波乱もトリックもどんでん返しもなく、ストーリーは淡々としていました。ただ、これとこれがつながるのか!というのがあってそれはまあまあビックリでした。
真由美に告白してフラれたイソタニは、自分のこと、カッコ悪いって言っていたけどそんなことはないな、と思いました。むしろカッコいい。イソタニと真由美はこの話のあと、どうなるんだろうと気になりました。
佳絵とシーナは幸せそうだなぁ、と思います。30年後にこの日のことを思い出せたら良いなぁ。
不死身なイメージがあったマギーさんがそうなるって誰も思っていなかったんだろうなぁ。
スタッフのモモハルくんと熊ケ根さん、理絵と白沢さんのこの後の展開も気になりました。
いつもそこにあって、いつまでもそこにあるモノは、いつまでもそこにあるって考えがちですが、そうではないですね。それは私たちのリアルの人生と同じだなぁ。
今、自分の周りにいる人や場所、ものなど、ずっとあると思っていても願っても、思い通り、願い通りにいかない。だから今を大切にしないといけないなぁ、と思いました。
「閉園」の日の話なので、基本的になんとなく切なく悲しくさみしい話。特に老夫婦の話は切なかった。でも、バッドエンドではなかった。
しんみりした感じでもなかったし、ほんのりとした温かさがあるエンディング、良かったです。
個人的に、イソタニとマギーさん・ジョニーさん、シーナ、清掃の高瀬さんのキャラが良かった。