行成薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
☆4
あらすじに惹かれて購入した作品。
もしも突然「超能力」に目覚めたら?
誰もが抱いたことのあるそんな妄想が、現実になってしまった5人が登場する物語。
しかし…本作で扱われている超能力は、羨ましいとは全く感じられない(絶妙にショボい)ものばかりなのです!
・触らず物を動かせる(ただし右に10cmだけ)
・相手を金縛りにできる(ただし自分の頭髪が抜ける)など…。
そんな役に立たない超能力をもった彼らが、謎の誘拐事件に巻き込まれてしまう…。
落ち込んだ時や悩んでいる時に、そっと背中を押して励ましてくれるような素敵な作品でした❁⃘*.゚
読みやすくて面白かったです! -
Posted by ブクログ
映画見たいなと思って見損ねていたやつ。ノベライズということで映画に忠実なのか加筆されているのかわからないけれど、小説として面白く読めた。ところでこのダンナさんはスパイというよりは巻き込まれて故の行動で、いわゆるスパイという感じはしなかったなあ。戦争前夜ともいうべき頃にホームムービーとはいえ『スパイの妻』なんてタイトルの映画を製作しちゃうのもどうなんだろ、自由を愛する故?自分は時局には流されないという証明?奥さんを置いていくことになる件だって、奥さんを愛する故の行動というよりは、なんかただの自分に酔ってる人という印象だなあ・・・まあでも、いつの時代だって自分の信念を貫くということは本当に大変なこ
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Posted by ブクログ
マコトとキダの2人がまさに命懸けのプロポーズ大作戦を決行する。その理由や背景が思い出話と共に明らかになっていく。
現在と思い出話が交互に挟まる形で物語が進んでいき、用意されていた伏線が最後綺麗に回収され、スッキリと読み終わりました。
ハッピーエンドともバッドエンドとも言い難く、考え方によってはどちらにもとれる終わり方で読む人によって感想が変わりそうかなと思いました。
外の人間から見るとかわいそうだと思うけれども、マコトやキダ、ヨッチの当事者3人から見ると、起きてしまった事は仕方なくて、やれることは全てやった上で納得しての最後なのかなと思うので、個人的にはハッピーエンド側かなと思います。
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Posted by ブクログ
こういうの、好きだ〜!
忙しい年の瀬、サワサワしていた気持ちに
まぁ落ち着けと言ってもらえたような。
ある町に住んでたり、仕事で訪れたりする
ちょっとだけ超能力のある普通の5人の人々。
10センチしか動かせないテレキネシス
抜け毛の進行と対価の相手を金縛りにする力
コントロール不可能の発火能力
潔癖症で触れないサイコメトラー
引きこもりの読心術者。
この「残念な」エスパーたちには
自分たちも知らなかった秘密があって
ひとり一章ずつの物語が終わった後
誘拐されたテレパシストの少女を助けるため
力を合わせることとなるのです。
どのキャラの話も
過去より「ちょっとだけ」人生が変化して
悪いこと -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編連作。
右に10センチだけ動かせる念力、使うと頭髪が激しく抜ける金縛り能力、大きさ強さをコントロールできない発火能力、残留思念を読み取ることができる能力(ただし能力者が潔癖症)、読心術者(ただし能力者が引きこもりのコミュ障)、結果が何となく感じる予知能力者。
あまり強そうじゃない超能力者が集まって事件を解決する。その事件のラスボスが、超能力者の集団と関係があります。事件の解決の最後の扉を開けるのは、非能力者の言葉だったのも、面白かった。小さな伏線も巧くまとまっていました。
強さ=能力、っていうのはあると思うけど、強さ=優しさ・思いやりでもあると思いました。
「僕らだって扉くらい開け