行成薫のレビュー一覧

  • 本日のメニューは。
    食に纏わる短編集。出てくる料理は美味しそうで食べてみたいし、そこで起こる人間ドラマも良かった。特におむすびは食べてみたい。人と人とを結ぶ食べ物。
  • できたてごはんを君に。
    一流の料理人では無い人々が、いろいろな事情で職に関わる仕事をするお話。
    ラーメン、カレー、の描写が美味しそうで美味しそうで、読んでると食べたくなります。
    話の大筋はもちろん面白いのですが、脇役や支えになる人、アシスト上手な周りの人々の良さに気づける本でした。
  • できたてごはんを君に。
    とある商店街での、食にまつわるお話を集めた短編連作。意図したわけではなかったのだけれど、「人間みたいに生きている」の後にこれを読んだの、妙な感じだったな。お話はほっこりするものが多く、まどかな手触りの読後感でした。
  • できたてごはんを君に。
    忙しかったりすると、昔から睡眠を優先して食を手抜きにしがちな私
    でも別に、ご飯がなんでもいいわけじゃない
    美味しいものを食べたいし、できれば誰かと一緒に食べたいし、身体に良いものを食べていたい

    誰もが安心して美味しく食べられるご飯を

    飲食業にかかわったことはないけれど
    自分が作ったご飯を美味しい...続きを読む
  • できたてごはんを君に。
    大好きだった「本日のメニューは」の続編♬

    読み返してから読めば良かったのだけど、手元になくそのまま読んでしまった。
    前作の登場人物が結構出てきてるみたいだけど、うろ覚えだったのでしまった〜〜という感じ。
    今作も良かったけど、そこがちゃんと分かってたらもっと楽しめただろうな(--;)

    料理を提供す...続きを読む
  • 本日のメニューは。
    年度末〜年度始めは仕事が忙しくバタバタするので、難しいことを考えずにサクッと読めるような本をと思いチョイスした1冊。

    ごはん屋さんを舞台にした短編集で、期待通り内容的にもボリューム的にも軽やかでとても読みやすかったです◎

    ラーメン、おむすび、山盛りの唐揚げ定食、洋食屋さんのビーフシチュー、ロコモ...続きを読む
  • 本日のメニューは。
    ランキングにあった「できたてごはんを君に。」に惹かれたのだが、先に出た兄弟本ということで、こちらを買ってみた。
    中華そば、おむすび、大衆食堂の定食、洋食店のドミグラスソース、キッチンカーのロコモコ丼。食に絡めた人情劇が5つ。

    全体的にはやや微妙。
    ちょっと良かったのは「おむすび狂詩曲」。私も配偶者...続きを読む
  • 名も無き世界のエンドロール
    タイムラインをバラバラに並べ替えて物語は進みます。もっともテクニック的には簡単で、最初に時系列で(少なくともラフには)書いておいて、それを細切れにして順番を入れ替え、繋いで行けばできる。原因を最後に置くことでミステリアスにはなったけど、振り返れば変なのです。
    あらすじを時系列で書けば(思いっきりネタ...続きを読む
  • 明日、世界がこのままだったら
    感想
    命の選択はファンタジーではない。美しく描かれる残酷なテーマ。だが残酷ではないのかもしれない。世界は有限だから生きられない命も存在する。
  • 名も無き世界のエンドロール
    文庫本の裏表紙にあった史上最大の「プロポーズ大作戦」にいい意味で裏切られた。
    ポップで明るい話かと思いきや哀しいお話。
    作戦に至るまでの過去の出来事、費やした長い時間。
    すべてはこのためだったのか。
    結末を知り、読み返したくなる。
  • 稲荷町グルメロード
    初読みの作家さん。
    テンポよくでも丁寧に綴られた物語。
    味って、料理そのものの味だけでは決まらないってところが深いなぁ。そして前向き、ひたむきな想いの尊さよ。
  • スパイの妻
    ガッツリのスパイものかと思ったら
    純愛ものだった。
    戦中の街並み、洋服や雰囲気
    映像で見たら楽しそうだな。
  • 名も無き世界のエンドロール
    映画を見て、
    「彩なき世界のノスタルジア」を読んで
    からの、この本なので
    先が分かりすぎていて…

    私の順番がおかしいのよね

    でも、まぁ楽しく読みました。

    実写映画のリサ役 中村アン
    とてもしっくりきた
    それ以外のキャストは微妙 
    主役2人の顔がカッコよすぎるんよね

    ↑映画の感想かよ…

  • 稲荷町グルメロード
    お金につられて商店街の復興に携わることになった主人公。シャッター商店街にフットワーク軽い立ち位置で少しずつお店を増やしていき、閑散からは脱したところまで進みました。シリーズのようなので次回はさらにお店も増えて出来ることも増えてるのかなと気になります。
    あとはクリスと幸菜の関係も気になります。
  • 明日、世界がこのままだったら
    でもまあ、飯食って、ウマい、って思えたら、そんなに悪い状況じゃないんじゃないかなって思うんだよね。

    光がちょっとあるだけで、希望があるように見えますよ。
  • 明日、世界がこのままだったら
    生と死のはざまの世界で、二人の世界でどちらを生かすか、今までの人生の意味を問いながら、カードを選ぶ。生の選択(トリアージ)の重さ。生きているという意味を問い直す作品。レールの上を生きていただけかどうか。
  • 名も無き世界のエンドロール
    無性にナポリタンが食べたくなる‼︎
    粉チーズとタバスコをたっぷりかけて。

    リサが出てきたところでなんとなく話が読めてしまったので、どんでん返し的な楽しみはできなかったけど、3人の学生時代の青春はなんかいいなーと思った。私でもマコトを選ぶかなー!

    小説だから仕方ないけど、復讐はちょっと遠まりすぎな...続きを読む
  • スパイの妻
    スパイというのは、もっと自ら望んでやる仕事だと思っていたけど、こんなどうしようもない感じでなることもあるんだなと。

    でも、自分が同じ立場に立つと同じことが出来るだろうか?

    無理だ。
  • 僕らだって扉くらい開けられる
    ささやか!
    本当にささやかな超能力を持つ人たちの話。

    超能力者の物語はもっと、それこそ超人的な活躍をする、「増山超能力師事務所」や「七瀬ふたたび」のようなイメージを持っていたけど、こんなささやかなショボイ超能力の物語は初めてだ。

    それでも話は面白かった。それぞれの超能力者の苦悩が語られて、それで...続きを読む
  • スパイの妻
    戦争に向かっていく時代の小説を読むと、息苦しい。
    ザッザッと兵隊の行進の足音が迫ってくるような、暗雲に向かって進んでいくような気がする。

    日本軍がペストを生物兵器にしているという機密事項。
    今のコロナ渦と重ね合わせずにいられなかった。

    優作は妻を裏切るように守ったけれど、結局どうなったんだろう。...続きを読む