行成薫のレビュー一覧

  • おいしい季節がやってくる。

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    ネタバレ

    料理を作る人と食べる人、それぞれのドラマがあつて読み終わったあとはおいしいご飯を食べられることいつも自分を支えてくれる人へ感謝の気持ちを感じさせられた。

    特にマイ・ハート・ウィル・ゴー・オンという章は、亡き夫が好きだった豚汁が巡り巡って誰かを救っている話で、豚汁を作った奥さんはかなり困難な状況だったけど、豚汁を作って自分を奮い立たせ、またそれが誰かを救っているという繋がりに感動した。

    他の章でもおいしいそうな食事が出てきて、どれも食べたくなってくるお話ばかりだった。食べることは生きること、というように人生と食事は密接に関わっていると思う。ただ栄養をとるだけではなく、時に食事は自分自身を支えてくれる、救われることもあるんだと思う。

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    2025年09月30日
  • 彩無き世界のノスタルジア

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    暴力団の事務所に単身乗り込み、自分と組長にガソリンをかけ、土下座しろと言う交渉屋キダ。この状況でタバコに火をつけてほりなげるなんて頭の線が切れているとしか思えない。

    生きることに何の意味もなく、世界がモノトーンにしか見えないと言うキダ。

    このモノトーンの世界が、敷き詰められたモミジの絨毯の上を軽やかに走ってくる彩葉によって色のある世界に戻るまでの話。この対比が美しい。

    話の筋は全く違うが、映画のLEONを思い出した

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    2025年09月29日
  • パパたちの肖像

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    行成さんのが読みたくて手に取ったけど、本当に面白かった…2年前に私も出産し、夫と育児をしているけど、うちの夫はきっとおっぱいでないこと嘆いたこともないし、出そうと思ったこともないだろうな笑。純粋な気持ちが可愛くて切なくて読んでよかったーってなった

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    2025年09月24日
  • スパイの妻

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    信念を貫きたい気持ちもわかるけど、そういう人は誰とも大切な関係を築かずに、頑張って欲しいと思ってしまう。面白かったが何とも切ない。

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    2025年09月21日
  • おいしい季節がやってくる。

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    何故か自分が全肯定されたような 感じで涙がこぼれました。 なんでだろ?
    とても 良いお話でした。このシリーズ大好きです!続編を心から期待しています。

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    2025年08月30日
  • パパたちの肖像

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    ネタバレ

    子育てにも、家族の形にも、正解はない。そこに子供への愛情があれば十分だと思う。ただ、子育ては大変すぎて、実際にはそんな綺麗事でまとめられないだろう。夫婦ですれ違い、親子でもすれ違う。それでも、愛情を持って、誰にも何にも縛られず、自分たち家族の生活が続けられるよう必死に進んでいくしかないと改めて思った。

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    2025年08月27日
  • 明日、世界がこのままだったら

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    狭間の世界と過去の2人の世界が交互に進んでいく。
    7つの大罪を章に。
    狭間の世界と現代のストーリーもリンクする。
    上手い。面白い。
    中盤でおおよその内容は分かってしまうが、ワタルとサチのお互いを想いやる気持ちが切なくて、、、。
    本のタイトルも読む前と読み終わりで感じ方が変わる。
    初めて読む作家さん。
    機会があれば他の本も。

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    2025年08月16日
  • おいしい季節がやってくる。

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    料理関係の物語りにありがちな、やや大袈裟な部分は有りつつも、手軽に読めて、短編毎のストーリーに繋がりもあって、素晴らしいエンタメと思った。

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    2025年08月06日
  • おいしい季節がやってくる。

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    短編集ならではの、少しずつお話が繋がっているのがお気に入りポイントです。
    特に好きなお話はマイ・ハート・ウィル・ゴー・オン。
    美味しいご飯が食べられることを当たり前と思わず、1回1回の食事を大切に生きていきたいと思いました。

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    2025年08月03日
  • 明日、世界がこのままだったら

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    生と死の狭間の世界で出会ったワタルとサチのお話
    内容的にティーン向けかな?と思ったけど、前半と終盤の展開が丁寧にリンクされていて、おとなも楽しめると思いました

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    2025年07月28日
  • おいしい季節がやってくる。

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    ごはん小説シリーズ3作目。

    今作も前作にも登場の人たちが「食」に拘り「食」で人を繋げて美味しい料理を提供し、みんなが幸せに感じる短編となっている。

    ○YORO〜キッチンカーを経営している綱木が、お世話になった料理人・前沢の孫娘のためにオムライスの作り方をレクチャーし、ついにはキッチンカーでもオムライスを…。

    ○夏の鉄板前は地獄〜大学の同級生の地元で海の家でバイトをすることになった海夏人が、焼きそばを作り続ける。夏だ!これこそ夏!そして焼きそばはテッパン!

    ○サンクス・ギビング〜TV番組でADを務める野村千秋が、オーベルジュを取材することになり同行した先に実家(パセリ農家)があって…。

    ○マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン〜亡き夫の50回忌法要を終えた貫井冬美が、これまでの人生を振り返る。原点ともなる豚汁は、ここだったのかと。

    今回は、短編の間におむすび交響曲が入る。
    季節を巡って短編にも関係する内容は、やはり読んでいてもこれまでの繋がりを感じて安心できる。
    おむすびと豚汁の組み合わせと母が祖母から継がれたおむすびは、今度は娘の秋穂へと継がれていくのだろう。
    秋穂の旦那さんが高井直というのもこれも不思議な縁。

    人の繋がりも感じるが、もちろん食に関しても深く愛情を感じる。




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    2025年07月17日
  • できたてごはんを君に。

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    「本日のメニューは。」からの繋がりも発見できて楽しめ、さらに「食」のこだわりもバージョンアップしつつ、人との関わりも濃密になっていく。

    ○ほほえみ繁盛記〜夫の死後、ひとりで切り盛りしていた女将さんが、見た目がオムライスのかつ丼を生み出した理由は…。

    ○スパイスの沼〜キッチンカーを綱木に任せて店舗を持った井上が、品数を増やすために考えたのはカレーで、スパイスの沼に入り込み…。
    (ロコ・モーションのその後…井上に娘が誕生して現在、妻のお腹には第2子が)

    ○オンリーワン・イズ・ナンバーワン〜贔屓にしていた『らーめん味好』のマスターが亡くなり、愛好家仲間から引き継ぎを提案された西山すみれが、マスターと同じ店で修行していた『中華そば・ふじ屋』に助けを求め、店主の弟子らしき池田から指導を受けるが…。
    (四分間出前大作戦でも活躍したアスリート系の池田くんが、熱い)

    ○ハッピーバースデー・トゥー・ユー〜『パン工房ぱんややん』の跡継ぎである長男・照星が、独立して米粉のパン屋を開業したのは、小麦アレルギーの女の子との出会いがあったから。
    この長男もとにかく熱い、思い立ったら即行動するし、彼は他の店主も巻き込んでいく。
    どこからそんなパワーが…と思うのだが、やっぱり根っこはみんないっしょで「美味しいごはんを食べてもらいたい」のと笑顔だろう。

    今作品の短編の間に「ブルーバード・オン・ザ・ラン」を挟んでいる。
    これはフードデリバリーでバイトをしているのは、おむすび狂詩曲で登場していた女子高生・日野ひかりの友人で高根実里である。
    フードデリバリーをしながら見えてくるものも短編と関連があって楽しめた。





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    2025年07月17日
  • 本日のメニューは。

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    「食」をテーマに日常から起きた食べることのそれぞれを描いた短編集。
    表紙のおむすびも美味しそうで…迷わずに手をとった一冊。
    美味しそうな描写だけではなく、食べたくなり、作ってみたくなる、そして涙腺も緩む人情物語でもある。

    ○四分間出前大作戦〜入院している父にラーメンを食べさせたい兄弟に協力したのは…。

    ○おむすび狂詩曲〜メシマズ母のマズメシを回避して『おむすび・結』に通う女子高生。

    ○闘え!マンプク食堂〜ボリュームたっぷりでおかわり無料は、店主の思いから始まった。

    ○或る洋食屋の一日〜50年間継ぎ足して作ってきたドミグラスソースに対するシェフの思い。

    ○ロコ・モーション〜会社を辞めた夫が始めたのはキッチンカーで、究極のロコモコにプラスしたのは…。

    儲けることより、称賛されることよりも「人を幸せにしたい」という気持ちで料理することが自分の幸せにもなる。




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    2025年07月16日
  • 本日のメニューは。

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    ごはんにまつわる短編作品

    ほっこりしたい人におすすめの本。

    ごはんって元気にする力があるよね
    作る側も食べる側も

    今日もありがたく食事をいただこう。

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    2025年07月11日
  • ジンが願いをかなえてくれない

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    どの短編も空気感が良い。お気に入りは、会社の屋上でランチ仲間のスーツくんと出会う「屋上からは跳ぶしかない」。YUDOUFUの装画も大好き。表題作の女子高生2人、この短編の先で最強の2人になるんだろうなー

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    2025年05月08日
  • 稲荷町グルメロード

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    食と人情の話。
    こういうの弱いんだよなぁ。

    寂れた商店街をなんとか蘇らせようと若者が奮闘する。
    飲食を扱う店をメインに据えることで、他と差別化を図る。
    でも、その飲食店も色々と問題を抱えていて…

    いい作品だった。出てくる食べ物はどれも美味しそうだった。

    若者が奮闘する姿も、それによって前進する人たちもみんないいなぁ

    サーモンの話が特に良かったな

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    2025年04月01日
  • できたてごはんを君に。

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    飲食業のみなさんの苦労と喜びが詰まった一冊。本日のメニューは。読後、こちらを読んだが、もう繋がりがすごい。料理は食べる人を想って作らなければ、ただの作業になってしまうという言葉が響いた。個人的にはヒーローになりたい池田さんはじめ、パン屋の兄ちゃんなど、熱い男達が好きだった!

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    2025年02月03日
  • ジンが願いをかなえてくれない

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    ネタバレ

    良い話だらけで、共感できる話も多い。

    ジンが願いをかなえてくれない
    →ジンは最終的に彼氏かなんかの比喩話かと思いながら読み始めてみれば、本当に魔人だった。そして良い人。
    子供部屋おじさんはハグがしたい
    →ダンスゲームに取り組む子供部屋おじさん。真剣に取り組むうちに、色んな人と関わったり容姿も変わったりいつの間にか捻くれた性格も改善が。1番共感し、1番好きな話。
    屋上からは跳ぶしかない
    →ビルからビルへ。人間関係で距離を感じても、ちょっと歩み寄れば意外と大したことないものである。言葉を交わして仲良くはなるが、この話の中で下手に2人がくっつかないのが良かった。
    ユキはひそかにときめきたい
    →ときめき!欲しい!
    妻への言葉が見つからない
    →感動系。恋人や死者に対してでなくても、現状報告でもなんでも、手紙を書くこと自体で自身の心の整理ができそう。
    パパは野球が下手すぎる
    →なぜパパはキャッチボールを嫌がるのか。この話だけは野球やスポーツはそんなに好きじゃないのもあり共感は微妙だったが、話として悪くなかった。

    人にすすめたくなる1冊になった。

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    2025年01月27日
  • できたてごはんを君に。

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    読んでる最中からカレーを食べたくなる。
    小麦アレルギーの子とパン職人の出会いの話が好き。アレルギーについて改めて気付かされることが多く、もっとグルテンフリーやアレルギー対応の食べ物が増えていったらいいと感じた。

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    2025年01月05日
  • 稲荷町グルメロード

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    面白かった!幸菜ちゃんが素直な性格というか、とっつきやすい子だったのでスラスラと読めました。お店の人もクリスも、それぞれの主張がはっきりしていて筋も通っていて、よくある対立話だけどワンパターンじゃなかったのも良かった。グルメの説明も無駄なく分かりやすくて、実物見たい!と思ったし食べたい!と思った。やっぱりグルメ小説好きだな。

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    2025年01月01日