行成薫のレビュー一覧

  • できたてごはんを君に。

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    地方都市の個人店を舞台にした短編で最後に物語が集約する。短編の中ではぱんややんの話が好み。ただ期待値が高かっただけに読み終わってほんの少し物足りなさを感じた。

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    2024年11月10日
  • できたてごはんを君に。

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    胸が温かくなるごはん小説。とんかつ店主とボクサーの話が好きで、事務的に淡々とするだけでは広がらないの自分の仕事にも当てはまってめちゃくちゃ納得する。そして小麦アレルギーの子のために奔走する照星とそれに乗る各店主達が良い。生きやすい世の中であれ!

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    2024年10月31日
  • できたてごはんを君に。

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    去年の春頃、ランキングにあったこの本に目を付けたのだが、先に出た兄弟本からということで「本日のメニューは。」を読み、その読後感が『全体的にはやや微妙』だったため、この本には今まで手付かずだった。
    前の本のことをすっかり忘れているのだが、解説を読めばかなりつながりがあったようで、間を開けない方が良かったのか、な?

    愛情たっぷりのかつ丼、スパイスを研究した末のカレー、店主が急逝した店の味を再現するラーメン、小麦アレルギーでパンを食べられない子供のための米粉パン。4つの話の幕間をデリバリーサービスの女性の話がつなぐ。
    ちょっと良かったのは「ほほえみ繁盛記」。『いつも自分が一番飯を食わせてやりてえ相手を思い浮かべるんだ』というマンプク食堂の旦那さんの思いを受け継ぐ笑子さんがいいね。
    後の話も色々な立場で自分の店ならではの味を作っていこうとする人たちの話は良くできていたと思いつつ、食べることにあまり執着がない私は、改行がなくレシピや食の蘊蓄を語られる文章が入ってこず、今回もまた、全体的にはやや微妙、と記すのでした。

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    2024年09月09日
  • さよなら日和

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    様々な状況で様々な思いを抱えて訪れた閉園日の遊園地。
    私が特に感じたメッセージは
    失敗しても良い、ということ。
    親であれ、子供であれ、失敗してもそれはきっと、ただの物語の1ページで。後悔してもそこからどう行動するか。だと思った。
    どうせ失敗して、カッコ悪いんだったら
    カッコ悪いまま、自分の思うように進めばいい。

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    2024年06月16日
  • 名も無き世界のエンドロール

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    良い話だ。
    そして悲しい話だ。
    なんとなく想像はついたけれど
    引き込まれて一気に読んでしまいました。

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    2024年05月09日
  • 彩無き世界のノスタルジア

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    ちょっとハードボイルドで何とも切ない物語でした。幼い子供が苦しくて辛い目にあっているのは読むのが少し辛いですが、最後には報われると信じて読み進めました。
    一応ハッピーエンドなのでしょうが、やっぱりちょっと切ない。それと、悪役の井戸が最後には少し良い感じのキャラになってる所はなんだかなぁ、、って思いがしましたが、なかなか良い小説でした。またこの作家さんの小説を読んでみようと思います。

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    2024年02月25日
  • 彩無き世界のノスタルジア

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    マコト、いや、交渉屋でビビリストのキダちゃんの物語。
    色付きのない世界で過ごすキダちゃんの前に現れた小5の女の子、彩葉イロハ。キダちゃんの世界が少しずつ色づいていくのが嬉しい。
    15年経って成長した彩葉とキダちゃんがみたいな。

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    2024年01月18日
  • さよなら日和

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    ネタバレ

    読み始めてから時間がかかってしまったので、気づくことができず、えっ!となってしまったけれど…とても綺麗な物語でした。

    少しずつ綺麗すぎるところはあるけれど。

    子どもの頃、いや、大人になってから行ったところもに、そう言えば、もうほとんど残っていないなー。

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    2024年01月04日
  • 名も無き世界のエンドロール

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    私はドッキリが嫌い。それはもうテレビのドッキリ番組も観たくないほどに。仕掛けられた人の反応を見て笑っているのがマジで嫌。
    この本もドッキリストが登場し、友人の主人公が散々やられる。体に害のあるものはダメでしょ。なんでここまでされても仲良しでいられるのか意味が分からない。読むのやめようかなと思ったが(なら最初から手に取るなっていう)、頑張って読み進めた。
    後半にドッキリを続ける理由も明かされて、主人公がやられっぱなしなのも、嫌だけど理解はできた。

    故になかなかに時間がかかったが、結末が気になり終盤はスピードアップ。
    その結末を選んだ理由に涙だった。

    ドッキリで「カリオストロの城」のオマージだよねってのが出てきたのは良かったなぁ。あれはドッキリではなく「手品」と言いたいけども。

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    2023年11月04日
  • さよなら日和

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    閉園間近の遊園地を舞台に様々な背景の人の物語が繰り広げられる。
    大きなどんでん返しやスリリングな展開はないが、温かな気持ちになれる1冊。

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    2023年08月23日
  • 名も無き世界のエンドロール

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    ネタバレ

    何度も出てくる「1日あれば、世界は変わる」というフレーズ。マコトとキダちゃんにとってのその1日とは、ヨッチがリサにひき逃げされて亡くなってしまった日のことなんだなと強く思いました。その日を境に2人の世界はガラッと変わってしまったと思うと、1日って長いようで短いんだと思います。てっきりリサに対してのプロポーズかと思わせておいて、実はリサが犯した罪を暴いてもういないヨッチに対してのプロポーズだとは、ドッキリストのマコトのドッキリに一番騙されたのは読書自身なのではないかと思わされます笑

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    2025年12月21日
  • 名も無き世界のエンドロール

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    タイムラインをバラバラに並べ替えて物語は進みます。もっともテクニック的には簡単で、最初に時系列で(少なくともラフには)書いておいて、それを細切れにして順番を入れ替え、繋いで行けばできる。原因を最後に置くことでミステリアスにはなったけど、振り返れば変なのです。
    あらすじを時系列で書けば(思いっきりネタバレ)。。。
    3人とも親が居ないマコトとキダとヨッチ(女)は小学校からの同級生。大人になり小さな自動車工場に勤めるマコトがヨッチにドッキリのプロポーズをしようとした夜、ヨッチはひき逃げされて死んでしまう。その復讐劇。
    人ひとり死んでそれを無かった事にするという設定に無理があって、例えばキダとマコトはヨッチがひき逃げされた現場を見ており、絶対それは職場で話題になるはずなのに、その事件を社長や同僚が知らない設定になっている。でもそうした矛盾をひき逃げ事件を物語の最後に置くことで誤魔化してしまってます。
    主人公達のキャラの設定は面白く、かつ会話も軽快、でもどこか全体に「切ない」感覚が有って雰囲気は良いのです。そういった所やタイムラインを切り刻む所など、以前私が嵌った伊坂さんに似ているような気がして(10年以上前なので記憶は曖昧)調べたら「伊坂幸太郎の再来」なんて言われてますね。しかし、ミステリーでこの評価は褒め言葉かなぁ。
    映画化されているようです。ナルホドそれは面白そうです。

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    2023年02月20日
  • 名も無き世界のエンドロール

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    文庫本の裏表紙にあった史上最大の「プロポーズ大作戦」にいい意味で裏切られた。
    ポップで明るい話かと思いきや哀しいお話。
    作戦に至るまでの過去の出来事、費やした長い時間。
    すべてはこのためだったのか。
    結末を知り、読み返したくなる。

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    2023年01月04日
  • 稲荷町グルメロード

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    初読みの作家さん。
    テンポよくでも丁寧に綴られた物語。
    味って、料理そのものの味だけでは決まらないってところが深いなぁ。そして前向き、ひたむきな想いの尊さよ。

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    2022年12月21日
  • スパイの妻

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    ガッツリのスパイものかと思ったら
    純愛ものだった。
    戦中の街並み、洋服や雰囲気
    映像で見たら楽しそうだな。

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    2022年07月20日
  • 稲荷町グルメロード

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    ネタバレ

    お金につられて商店街の復興に携わることになった主人公。シャッター商店街にフットワーク軽い立ち位置で少しずつお店を増やしていき、閑散からは脱したところまで進みました。シリーズのようなので次回はさらにお店も増えて出来ることも増えてるのかなと気になります。
    あとはクリスと幸菜の関係も気になります。

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    2022年05月14日
  • スパイの妻

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    スパイというのは、もっと自ら望んでやる仕事だと思っていたけど、こんなどうしようもない感じでなることもあるんだなと。

    でも、自分が同じ立場に立つと同じことが出来るだろうか?

    無理だ。

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    2021年12月16日
  • 僕らだって扉くらい開けられる

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    ささやか!
    本当にささやかな超能力を持つ人たちの話。

    超能力者の物語はもっと、それこそ超人的な活躍をする、「増山超能力師事務所」や「七瀬ふたたび」のようなイメージを持っていたけど、こんなささやかなショボイ超能力の物語は初めてだ。

    それでも話は面白かった。それぞれの超能力者の苦悩が語られて、それでもこの能力を人のために使わないとという登場人物の使命感が感じられる。能力がささやかであるがために身近に感じられ、自分に置き換えて感情移入ができた。

    あっという間に読み終えた本でした。

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    2021年11月08日
  • スパイの妻

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    戦争に向かっていく時代の小説を読むと、息苦しい。
    ザッザッと兵隊の行進の足音が迫ってくるような、暗雲に向かって進んでいくような気がする。

    日本軍がペストを生物兵器にしているという機密事項。
    今のコロナ渦と重ね合わせずにいられなかった。

    優作は妻を裏切るように守ったけれど、結局どうなったんだろう。
    命がけの渡航は意味があったのか、そこが読みたかった。

    聡子が幼なじみの元憲兵(実は昔から好意を持たれていた)と再婚するのも、なんかちょっと、昔の少女マンガ的な展開というか、好きではなかった。

    あの時代の女は、結局男がいないと生きていけないのか。
    わかってはいるが、どうしても現代の自分の価値観が出てきてしまう。

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    2021年10月20日
  • 稲荷町グルメロード

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    何となく手にとって読んでみたら、予想外に面白かった。

    最近グルメ小説なんてジャンルもあるらしく、美味しいものに溢れた話なんだろうなって思ったらメインは街の復興。
    シャッター街になった街をグルメをメインにして、また栄えさせようって話。

    死んだ街ではない、ちゃんと生きていて、人が生活していて…
    ただそこには自分も知らなかった税金やらなんやらが色々関わっていて、単純に街の活性化、店の売上を上げればいいなんて話ではなくて。
    そういうの知らなかったから、何か面白かった。
    人情系だけど、私はそういう経済の仕組みみたいなものが無知だから、そういう小説や実用書読みたいって思った。

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    2021年09月05日