【感想・ネタバレ】KILLTASKのレビュー

あらすじ

殺し屋(エージェント)見習いとして生きることになった主人公。平凡な人生を送っていた彼は、自身の家族を皆殺しにした容疑を掛けられ、逃亡していたところを二人のエージェント「天使」と「悪魔」に拾われたのだ。何者かにはめられ、罪を背負わされた彼は、裏社会で生きていくためにある特殊技能を磨いていく。彼の祖父は名うてのマタギで、祖父に連れられてたびたび猟について行っていた彼は、ひそかに狩猟者としての技術を祖父から受け継いでいたのだ。「スナイパー」としてのエージェントの手伝いにようやく慣れてきたころ、主人公はある事実を知る。殺された彼の家族に残された、犯人の「刻印」。それは彼を拾ったエージェントの一人、「天使」がターゲットに遺すものと全く同じものだった――。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ノワールミステリー単行本。
罠に嵌められ、データとして存在しない裏の世界で助けられて「狙撃手」として生きることになった主人公。
戸惑い、悩み、裏切られ、支えられ成長してゆく物語。
生きる為に嘘と偽りで覆い尽くされた社会に対し、心の在り方、真実を見定めるよう迫る良作品。
気づいていないだけで本当にあり得る世界かも知れない…
読後、なかなかさわやかです。

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2020年12月27日

Posted by ブクログ

心優しい殺し屋たちのほのぼのストーリー、かと思えば、お話は実はかなり複雑で、ちよっと複雑すぎないか?と思わないでもない。でも芯のストーリーはやはり「悲しみに裏打ちされた優しさと強さ」に収斂し、読後感は良い。以前にも感じたのと同じく、やはり、設定や言葉選びが伊坂幸太郎的な雰囲気は拭えず、そこは行成さんの小説がずいぶんと損してるところだな、と思う。ふとした言葉遊びは楽めた。
人間らしさとは?に悲しい皮肉を感じた。

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2025年11月15日

Posted by ブクログ

2023長浦京のハードボイルドに近い虚無感と主人公の少しの人間臭い感情が上手く交じり合って一気に読ませる。社会的に許されない非日常が乾いた文体に良く合ってて、出来たら次作も読んでみたい。

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2023年09月27日

Posted by ブクログ

殺し屋の物語。
話が輻輳していて、1つにまとまるのを楽しみにしながら読めた。
登場人物も増えたので、続編が出ればいいなと楽しみにしています。

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2021年12月06日

Posted by ブクログ

ネタバレ

Fデータをめぐる、裏の殺し屋(エージェント)達のお話。
ごく普通に生きてきた(と思っている)僕が、殺し屋(狙撃手)になるまでのお話。
バンバン人を殺していくのが、ちょっと気になったけど、エンターテインメントとして楽しめた。
「天使」の伊野尾、「悪魔」の辰巳、が、キャラクターとしては、大好物ですね。並んだ姿が映像で見たいよね。多少、説明くさい部分もあったり、黒幕の正体も途中で分かったけど、落とし前のつけ方もスカッとしていたし、面白かった。
続編が読みたいです。

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2020年12月03日

Posted by ブクログ

特殊ルビが多くて少し読みづらかったのと、特徴を揶揄したコードネーム?的なのと現実で呼び合う名前での章が交差するから少し混乱しつつ、どっぷりハマり一気に読み終わった。怖いなー。人間が一番怖いな。。まんまと騙されたよ。愛人の彼女には、まんまと騙されてしまいました。面白かった!もっと流行って欲しい!

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2020年07月31日

Posted by ブクログ

二人の殺し屋の元で殺し屋修行をしている主人公。彼が裏の世界で生きることになった、家族が殺された事件と殺し屋たちに届いた殺人案件(キル・タスク)に繋がりが見えて来て…。

ノワールとミステリーの融合のような作品。ただミステリー部分のからくりについては途中で何となく分かってしまう。
殺し屋や情報屋など裏の住人の符丁が飛び交うので、誰かと誰かが同一人物なのだろうかとか入れ替わっているのだろうかとか勘繰ってしまう。その真相はさて。

Fデータなる、とんでもない爆弾になりうるデータを巡る闘いというか駆け引きというか出し抜き合いのような話なのだが、ここまで人が死ななければならないほどのものなのか?という疑問も湧く。

表の世界では平凡平穏に暮らしていた主人公が突如巻き込まれた事件により全く思いもかけない世界に足を踏み入れていく。
しかし彼にはそれなりに素質があったというのが面白い。
人は見かけによらない。
生きていくために人を殺さねばとなれば、簡単にその壁を越えられる。だがだからと言って罪悪感が全くないわけではないし、出来ればやりたくもない。

暗黒世界の片隅での血で血を洗うようなバイオレンスな話かと思っていたら救済だの正義だのも出てくる。
二人の殺し屋と女性ハッカーも魅力的だし、三人に振り回されるだけだった主人公も頼もしく?変化していく。
主人公の祖父がなかなかの渋いハードボイルドなおじいちゃんだった。

伊坂幸太郎さんの殺し屋もののようなユーモアでもなく、ハードボイルドやバイオレンスというほどでもなく、ミステリーとしても軽く、ちょっと中途半端な印象。

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2020年10月02日

Posted by ブクログ

キルタスクだウィルだ、天使だ悪魔だ、みたいのが鼻につく。今までも行成作品てこういう感じで、それが好きだったはずなのに今回はなぜかはまらなかった。嘘や隠し事がもやっとしたせいかも。

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2020年09月18日

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