行成薫のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
女子高生が呼び出したランプの精が
なんだかんだ屁理屈を言って
願いをかなえてくれなかったり。
独身中年おじさんがひょんなことから
ダンスゲームバトルに参戦したり。
派遣女子の没コミュな毎日に
ブラック企業に勤める若者がすれ違ったり。
ごくフツーの旦那の姿が自分にだけ
推しのイケメンに見えるようになった主婦が
このトキメキどうする!?って悩んだり。
妻へ手紙を書きたい老人を
ネットでサポートする男性に
つらい記憶のふたを開ける時がきたり。
息子とキャッチボールしてやれない父親が
その理由を語る気持ちになったり。
こういうテイストの物語、好き!
小さな行動によって、未来がちょっとだけ
良い方向に変わった気がする
絶妙なハッピーエンド感がいいわ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ色んな要素の詰まった短編集。
読みやすい。
『屋上からは跳ぶしかない』
平凡にだけどなんとなく生きてきた派遣の女性が会社のビルの屋上で¥に行ったことがきっかけで、ブラック会社のスーツ君と出会い、ビルとか人間関係とかを跳びだすお話。
『妻への言葉が見つからない』
妻娘を事故で亡くしてしまい、生きる屍と化していた文章通信添削の男性が、ある老人の妻への手紙の添削仕事をきっかけに、もう一度生きてみようとするお話。
が好きだった。
正直、ストーリーとしては、特段目新しいわけではないけど、、、
一つ一つが、優しい気持ちになる。
ただ、短編特有?のハラハラとかモヤモヤとかドキドキとかが少ないかなぁなんて。
展開が予想の範囲内で物足りない感じ。
登場人物に感情移入するには尺が足りてなくて、ストーリー追うだけで終わっちゃう。
表題作『ジンが願いをかなえてくれない』のジンと彼女との距離感とか、『妻~』の先生と老人のチャットのやり取りとか、もう少し盛らないと唐突過ぎて、入り込めなかったのが残念。 -
Posted by ブクログ
去年の春頃、ランキングにあったこの本に目を付けたのだが、先に出た兄弟本からということで「本日のメニューは。」を読み、その読後感が『全体的にはやや微妙』だったため、この本には今まで手付かずだった。
前の本のことをすっかり忘れているのだが、解説を読めばかなりつながりがあったようで、間を開けない方が良かったのか、な?
愛情たっぷりのかつ丼、スパイスを研究した末のカレー、店主が急逝した店の味を再現するラーメン、小麦アレルギーでパンを食べられない子供のための米粉パン。4つの話の幕間をデリバリーサービスの女性の話がつなぐ。
ちょっと良かったのは「ほほえみ繁盛記」。『いつも自分が一番飯を食わせてやりてえ相手を思い浮かべるんだ』というマンプク食堂の旦那さんの思いを受け継ぐ笑子さんがいいね。
後の話も色々な立場で自分の店ならではの味を作っていこうとする人たちの話は良くできていたと思いつつ、食べることにあまり執着がない私は、改行がなくレシピや食の蘊蓄を語られる文章が入ってこず、今回もまた、全体的にはやや微妙、と記すのでした。