あらすじ
目覚めると、世界に二人きりとなっていたサチとワタル。二人の部屋はいびつにくっつき、誰もいない街は静まり返っていた。そして不意に現れた管理人を自称する女に、ここは生と死の「狭間の世界」だと告げられる。二人の肉体は、今まさに死を迎えようとしている、と――。そのまま「完全なる死」を迎えるはずだった二人だが、奇跡的に現実世界へ戻るチャンスが訪れる。残酷な選択とともに。私は、俺は、何のために、誰のために生きるのか。生きることを真摯に見つめるエモーショナルな長編小説。
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Posted by ブクログ
訳のわからない設定だが、実は現実的な話。心に突き刺さる会話の数々。それがそう繋がるかという展開。全て好き。
『明日、世界がこのままだったら…』タイトルを何度も読んでしまう。
Posted by ブクログ
タイトルが意味深で面白いなと思って購入。
予想以上に良かったなー。
ふたりのエピソードと「狭間の世界」が交互に進んでいく構成も好きだし、七つの大罪が章のタイトルになっているのも個人的には良かった。(ブラッド・ピット主演の『セブン』を思い出した。あの衝撃はいまだに覚えてる。)
二人同時に「狭間の世界」に来たってことは、事故かなんか?と推測しながら読んでいく。
だんだん二人の接点が見えてきて、全貌が明らかになってくるあたりはゾワゾワっ。後半は一気読みだった。
終わり方も良かったな。残酷なんだけどなぜか爽やかな読後感。
映像化して欲しい。
Posted by ブクログ
狭間の世界と過去の2人の世界が交互に進んでいく。
7つの大罪を章に。
狭間の世界と現代のストーリーもリンクする。
上手い。面白い。
中盤でおおよその内容は分かってしまうが、ワタルとサチのお互いを想いやる気持ちが切なくて、、、。
本のタイトルも読む前と読み終わりで感じ方が変わる。
初めて読む作家さん。
機会があれば他の本も。
Posted by ブクログ
生と死の狭間の世界で出会ったワタルとサチのお話
内容的にティーン向けかな?と思ったけど、前半と終盤の展開が丁寧にリンクされていて、おとなも楽しめると思いました