山田宗樹のレビュー一覧
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銀河の果てから謎の電波が地球に降り注ぐ?
自然的なものではなく、何者かが意図を持って発した電波であるとは特定されたものの、解読については、全くの白地図・・・
本作の主人公である芦田翔は天文学者を母親に持つ変わり者の朱鷺丘昴に、謎の電波について自分の意見を聞いて欲しくて模索する・・・
一方で、昔から謎の声が聴こえる人々!?
通称レセプター達は、謎の電波と自分達の耳に聴こえる謎の声が同一のものではないか?
と仮説を立てる!!!???
宇宙の話っていいですよね!
果てはあるのか?
地球以外の知的生命体はいるのか?
ブラックホールに落ちて行ったらどうなるのか?
高次元て何?
宇宙はいつ始まりいつ -
Posted by ブクログ
ネタバレ単行本484ページを1日で一気読みできるエンターテイメント小説だった。
少数ながらも超能力を持つ「ギフテッド」と、彼らの能力を恐れて迫害する大衆との軋轢。SFエンタメ小説で頻出の構造ではあるけど、自分はそれが好きなので面白く読める。能力を持った少数派がだんだんと力を発揮して攻勢に転じていくカタルシスを期待通りに味わえるのが読んでいて快感。
ただし、こういう仕立てのSF小説はどうしてもそうなってしまうのだろうけど、少数派の反乱は、最後には同じ能力を持った正義側(人間社会の倫理観に沿って生きようとする側)の人間達によって平和的に解決されてエンディングとなる。
ギフテッド達を虐げてきた大衆がもっと -
Posted by ブクログ
ネタバレまず、設定に引き込まれる。現実感がないというレビューもあるが、自分は素直にSFだと思って読めるので大丈夫。
村田沙耶香「殺人出産」と同じく、作者が「老害政治家の保身」や「人間関係の希薄化」をSF設定に仮託してdisってる感じがすごく好きです。
大戦後、アメリカの不老技術が導入された日本というパラレルワールド設定。不老になったおかげで見た目が若者、でも中味は老若3世代分の人間が混交している日本。その弊害が日本を衰退させている。
・親も子も不老になるため、親は子が成人したら、ファミリーリセットして親子関係は霧消する
・百年目に安楽死を義務付ける「百年法」を実施しないと国の衰退は明らかなのに老齢 -
Posted by ブクログ
ネタバレとても面白かったが、何となく物足りなさを感じた作品。
飽き、疲れを感じる間もなく読み進めることができるほど面白かった。元々パンデミック系が好きなのでそれもあると思う。内容は何となくガンダム味を感じた。全く同じということでは全然ないが、人間の対立軸的に似ていたかなぁと。とにかく面白かった。
だがそれだけに最後が強引、雑過ぎたのが気になった。非常に面白かったからこそ、より一層激しく感じているのかもしれないが。終盤は一気に内容が進んだし、登場人物もそれぞれ雑に出てきて終了してしまっている。強キャラをかもしだした、けどほぼ出てこないアレックス。怪しげな雰囲気を出した、けどフェードアウトの木内順。よく分 -
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ネタバレ『黒手病』という病を解明するために、未知の菌と闘う三人の物語。
息子に借りました。
その菌に冒された人は、なす術もなく死に至る。という、恐怖の病。
自分の家族や、愛すべき人がその病にかかってしまったら。という心理的恐怖に迫る作品です。
例えば、『黒手病』にかかったとして、自分の余命があと何日。と、なったとき、自分はどんな生き方を選択するんだろう。
いや、選択する余裕すらなくて、泣いて泣いて泣き喚いて、自分の時間を無駄にしてしまいそう。私の場合。
そんな私の感想は、やっぱり「家族愛」で、『黒手病』にかかってしまった妻を必死に助けようとする夫の姿と、幼い我が子を残して先立たなければならない -
Posted by ブクログ
ネタバレ現実世界でいうギフテッドはIQの高い人々のことだが、この物語では腎臓に「機能性腫瘍」を持って生まれてきた進化した人間の話。
政治によって扱いが二転三転し、子供時代から振り回されてきたギフテッドたち。
ギフテッドの優遇制度がなくなったとき、彼らのアイデンティティは一瞬揺らいでしまったが、多くの人は一般人に溶け込んで生活していた。
しかし、ギフテッドに対する差別はずっと続いたままだった。
それに対して、主人公の同級生である村山直美は、ギフテッドとしてのアイデンティティを保ち続けようと仲間を集めて修行をしていたが、それを邪魔しに来たチンピラ集団を自分の意志とは無関係に発動した超能力で殺してしまう -
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面白かった~!毎度ながら山田宗樹のSFは壮大で凄く奥深くて面白いと思います。
近未来的な話が多く、そのせいで有り得ないとは思いながら、もしかしたら有り得るかも、と感じてしまいます。
このお話は、「代体」文字通り病気を完全に治癒させる為に、一時的に義肢ならぬ義身体に人格の全てを移し、空になっている本体を治すと言う医学がベースにあります。その技術の開発者が暴走していくと言うストーリーです。
少し難解な部分もありましたが、良くこんな話が創造出来るなと関心しました。また今後も壮大なSF作品を期待します。
しかし何故山田宗樹作品を映画化しないのかなぁ、日本人の作品でこれだけヒットしそうな映画原作ないと思