山田宗樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったです。
山田宗樹作品はスケールが大きいのが好きです。
体内に未知の臓器を持つ、「ギフテッド」と呼ばれる人々。それによって超能力を発揮する彼らを排除するのか、共存するのか。
自分の想像の及ばないもの、危害を加える力のあるものは排除しながら生きていくのか。それでいいのか…考えさせられます。
描かれる一般の人々の姿に異常さを感じながらもどこか既視感とリアリティーを覚えるのは、似たものを日々目にしているからなのかも。
培った友情や絆の力は強いです。学生の頃もキラキラとしていましたが、ラストにかけての展開でもキラキラとしていました。
全人類ギフテッド化は、東京喰種の嘉納かな?と思ってしまいまし -
購入済み
年代問わず、心揺する作品です
細かい描写と、日常にある落とし穴から展開する大胆なストーリー、そして松子と関わる人々の完璧な役回りとしての生き方が、壮大な時間の流れと奥深い人間の情や性をテンポ良く展開し、三冊の厚い本なのに読み切ったあとも疲れず続編を期待させる本でした(たぶん書くな)。
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Posted by ブクログ
高い塀に囲まれたセレブが住む町「マナトキオ」。
自己中心的で非常識な面々が巻き起こすトラブルが、これでもか!ってくらい書かれている。
まさにタイトル通り『乱心タウン』。
まともな人間を探すのが難しい街だった(笑)
彼らは「自分達は特別な人間で、塀と監視カメラと警備員によって外の世界から守られている」と思っているようだが、逆もしかり。
はた迷惑な人間をまとめて隔離して、外の人間を守っているのかもしれないw。
動物園の動物から見れば、檻に入って見えるのは人間の方だ。
高い塀、監視カメラ、警備員....
見方を変えれば「マナトキオ」って、まるで刑務所のようだ。
最後、彼らに下される「最後の審 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者の作品は本作の前に百年法を読んでいたのだけど、その時も、この本を読み始めたときも、同じことを思った。なんてことを考える人なんだって。発想というか、未知の世界なのか遠い未来の話というか、とんでもないことを思いつく人だなって印象が強い。
ギフテッドっていう未知の臓器を持つ人類が表れ始め、ギフテッドとアンギフテッドの戦いに陥ってしまうのは想像通り。今まで読んだ超能力者の話と同じ。共存すれば上手く行くかもしれないのに、悪用しようとする輩がいるのもそう。やっぱりこうなるのかと、残念な思いもあった。
奇跡のギフテッドって、ハリポタで言うところのハリーみたいな感じかしら。どうしてギフテッドとして生まれ