山田宗樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレとても面白かったが、何となく物足りなさを感じた作品。
飽き、疲れを感じる間もなく読み進めることができるほど面白かった。元々パンデミック系が好きなのでそれもあると思う。内容は何となくガンダム味を感じた。全く同じということでは全然ないが、人間の対立軸的に似ていたかなぁと。とにかく面白かった。
だがそれだけに最後が強引、雑過ぎたのが気になった。非常に面白かったからこそ、より一層激しく感じているのかもしれないが。終盤は一気に内容が進んだし、登場人物もそれぞれ雑に出てきて終了してしまっている。強キャラをかもしだした、けどほぼ出てこないアレックス。怪しげな雰囲気を出した、けどフェードアウトの木内順。よく分からん幼馴染佐藤あずさ。思わせぶりなふりをして何も描かれない上原夏希。目立つのはそんな感じだった。最初が丁寧にゆっくり進んだので余計に感じたのかも。
あえて明文化しないことで頭の中で想像が広がることや、結末をハッキリさせすぎず物語の余韻に浸れることはあるが、これは何かもうほっぽり投げたような感じがした。
丁寧に上下巻で書いて欲しかった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『黒手病』という病を解明するために、未知の菌と闘う三人の物語。
息子に借りました。
その菌に冒された人は、なす術もなく死に至る。という、恐怖の病。
自分の家族や、愛すべき人がその病にかかってしまったら。という心理的恐怖に迫る作品です。
例えば、『黒手病』にかかったとして、自分の余命があと何日。と、なったとき、自分はどんな生き方を選択するんだろう。
いや、選択する余裕すらなくて、泣いて泣いて泣き喚いて、自分の時間を無駄にしてしまいそう。私の場合。
そんな私の感想は、やっぱり「家族愛」で、『黒手病』にかかってしまった妻を必死に助けようとする夫の姿と、幼い我が子を残して先立たなければならないかもしれない。という母親としての思いに涙が出てきました。
方や、本の持ち主・息子の感想は「人間の醜い憎悪」
だそうです。なるほど。
とても面白い一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現実世界でいうギフテッドはIQの高い人々のことだが、この物語では腎臓に「機能性腫瘍」を持って生まれてきた進化した人間の話。
政治によって扱いが二転三転し、子供時代から振り回されてきたギフテッドたち。
ギフテッドの優遇制度がなくなったとき、彼らのアイデンティティは一瞬揺らいでしまったが、多くの人は一般人に溶け込んで生活していた。
しかし、ギフテッドに対する差別はずっと続いたままだった。
それに対して、主人公の同級生である村山直美は、ギフテッドとしてのアイデンティティを保ち続けようと仲間を集めて修行をしていたが、それを邪魔しに来たチンピラ集団を自分の意志とは無関係に発動した超能力で殺してしまう。
その事件からさらにギフテッド差別が激化してしまった。コミュニケーションが苦手な村山は政治的手法ではなく、脳筋な力での武力行使で対抗していく。
そのうちギフテッドの人権を無視した法律までできてしまってついに村山はテロ宣言、、、
主人公たちは村山を止められるのか。
物語の中盤はハラハラした展開が少なく惰性で読んでいたが、クライマックスは一気に読んでしまった。
新しい価値観が生まれ、新しい枠組みに入るマイノリティの人たちの苦しみや悲しみが分かる(分かった気になっているだけかも)ストーリーだった。
今の時代は新しい価値観が受け入れられやすくなっているが、それでも同性愛者は子孫を残さないから認めないとか発言している政治家はいる。
いつも他人事だったマイノリティの人権が法的にも民衆の心情的にも認められるまでには長い年月と根気が必要ということをはっきりと理解させられた。 -
Posted by ブクログ
面白かった~!毎度ながら山田宗樹のSFは壮大で凄く奥深くて面白いと思います。
近未来的な話が多く、そのせいで有り得ないとは思いながら、もしかしたら有り得るかも、と感じてしまいます。
このお話は、「代体」文字通り病気を完全に治癒させる為に、一時的に義肢ならぬ義身体に人格の全てを移し、空になっている本体を治すと言う医学がベースにあります。その技術の開発者が暴走していくと言うストーリーです。
少し難解な部分もありましたが、良くこんな話が創造出来るなと関心しました。また今後も壮大なSF作品を期待します。
しかし何故山田宗樹作品を映画化しないのかなぁ、日本人の作品でこれだけヒットしそうな映画原作ないと思うけど⁉️ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かったです。
山田宗樹作品はスケールが大きいのが好きです。
体内に未知の臓器を持つ、「ギフテッド」と呼ばれる人々。それによって超能力を発揮する彼らを排除するのか、共存するのか。
自分の想像の及ばないもの、危害を加える力のあるものは排除しながら生きていくのか。それでいいのか…考えさせられます。
描かれる一般の人々の姿に異常さを感じながらもどこか既視感とリアリティーを覚えるのは、似たものを日々目にしているからなのかも。
培った友情や絆の力は強いです。学生の頃もキラキラとしていましたが、ラストにかけての展開でもキラキラとしていました。
全人類ギフテッド化は、東京喰種の嘉納かな?と思ってしまいました。そして火星は理解が追い付かないです。
でもぐいぐい読めました。
Pierrotの「PERPLE SKY」という曲を思い出しました。懐かしい。