山田宗樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
数年前に中谷美紀主演で映画化された『嫌われ松子の一生』の続編である。
前編で関わった松子の甥の笙(しょう)とその元彼女の明日香が主人公。
ただし、続編と言っても前編での悲惨一直線の松子の生きざまとは違って、それぞれ思い悩みながらも自分を見つめ、生きていこうとする姿を描く、青春自分探し物語といった趣である。
松子とのからみはそれほど大きくないものの、要所要所で彼女の存在が、重要な役割を果たしている(と思う)。
『嫌われ松子の一生』をよんでいなくても、テンポよく読めるが、やはりまずは『嫌われ松子の一生』を読んでからの方が、おそらく数倍は面白く読めると思う。
最後に、『嫌われ松子の一生』は小 -
Posted by ブクログ
嫌われ松子とはうって違い、それぞれの悩みを抱えるもののまださわやかだった。
明日香はまたしても恋人を捨て、夢を追う選択をする。そもそも輝樹は夢を応援できないなんて明日香の何が好きだったんだろう、そして明日香も輝樹の何がすきで付き合っていたんだろう。ふたりの付き合う経緯がいっさいわからないからそもそもしっくりこなかったけれど。
きっとこれからも二度あることは三度あるし、明日香はおなじような選択を迫られ、恋を捨てていきそうな気がする。
でもその先にはいったいなにがあるというのだろう。
笙と分かれて夢をつかもうとしたときの自分に恥じないでいたい。
その生き方はすごくかっこいいとは思う。
ただ自