山田宗樹のレビュー一覧

  • ヘルメス
    初めて読む作家。最初は地球に小惑星が衝突するという社会を描く極めて古典的なディストピア又はパニック小説かと思ったが、そんな簡単な内容ではないらしい。よくある衝突騒ぎまでの人間の様々な葛藤を描くのではなく、運よくパニックを回避した後の人間の挙動に注目を当てた小説。しかも、普通なら一旦衝突を回避したら希...続きを読む
  • 百年法 下
    小物が、気持ちいいくらいの小物で見事(笑)
    とんでも設定ですけど、とんでもなく楽しくよめました。


    こんな感想読まなくていいので、この大作を読んでください
    (*^^*)

    「終章」すごすぎ!かっけ〜
  • 百年法 下
    ⚫︎感想
    最後までめちゃくちゃ楽しませてもらいました!
    登場人物同士の関係、駆け引き、国民の不安、パニック、生きることへの尊厳、本音と建前、美醜…全てが詰まった人間ドラマ。ラストも好み。綺麗にまとまってカタルシス感あり。

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死な...続きを読む
  • グッバイ マイヒーロー
    「嫌われ松子の一生」もそうだったけど、この人は本当に過去と現在をつなぐのが上手い。
    哲坊と清治郎の関係もさることながら、大人という目線で見ると哲坊の父と清治郎の関係がすごくよかった。
  • 存在しない時間の中で
    感動した。ホログラフィック理論をベースにしたSFエンタメ。「人類滅亡小説」を読んだ時と同じような感動を味わわせてもらった。山田さんの、迷いながらも雑草魂を体現したかのような人間賛歌の物語は本当に面白い。10次元の存在が4次元の存在へメッセージを送る方法として選んだがこのやり方かよ!っていう突っ込みは...続きを読む
  • 百年法 上
    近い将来にありそうな未来のお話。
    人の命とは、命の重さを考えさせられるお話です。
    官公庁の描写がリアルで好きです。
  • ヘルメス
    小惑星衝突危機をギリギリ免れた近未来。
    壮大な話ではあるが、ノストラダムスの大予言や震災原発事故後の放射能騒ぎ、ワクチンの是非など様々なパニックや価値観の違いにふりまわされた記憶とマッチ。
    謎のままな部分も多いが、実際そんなもんだよね。
  • 百年法 下
    不老処置を受けた人間は百年後死ななくてはならない。
    命の期限が迫った政治家の策略、翻弄される民間人、生きるために逃れた人々が集う拒否者ムラ…。それぞれにドラマがあり、何気なく消費するだけの日々を送っている私にはとても刺激的な作品でした。
  • 百年法 下
    不老不死っていう設定の中に現代日本の社会問題をガッツリ組み込んでくる辺り作者の妄想力がエグい。
    どうやったらこんなストーリーが書けるのか謎。
    人生の名言も多くてめちゃくちゃおもしろい。
  • 百年法 下
    設定や世界線が作り込まれていてとても面白かったです。分厚いですが、特に下巻はどんどん読むことができました。5~6年前に読んだので、もう一度読み返したいです。
  • 存在しない時間の中で
    パソコンの中のようなデータ世界に人工生命を作ろうとする試みや、その中で生命が暮らす居住空間ができた時に私達の住む世界の存在を疑わなければならない。

    鈴木光司氏の『ループ』や野崎まどさんの『helloworld』を読んだ時に思いました。

    仮にデータ世界に人工生命が生み出された時に私達はその生命が人...続きを読む
  • 百年法 下
    少しSFチックだけど現代の感じも残していて、将来現実になるかも!と不安感を仰いでくれた。有耶無耶な感じで終わるかと思ったけど、すべて回収してくれて最後も最高にいい終わり方だった。
  • 百年法 上
    百年以上生きられる世界。最初は楽しいかもしれないが自分の寿命がハッキリと分かってしまうってのは恐ろしすぎないか
  • 存在しない時間の中で
    宇宙、科学、数学、物理学・・・
    アインシュタインの相対性理論や、
    苦手分野の羅列が続いて、何の話と思ったら、
    とんでもないミステリー!

    人類は何者かによって作られた。
    そして10年後に消滅する!
    十次元の世界って何?!

    「夢だったんだ」とのおちかと思ったら、
    とんでもない。

    一人の命が助かった...続きを読む
  • ギフテッド
    確かに進化は少数派が多数派を淘汰していく事なんだなぁ。急に来るのか、緩やかにくるのか、案外そんな日は近いのかもなぁ。
  • 百年法 下
    下巻になり、真の主人公ポジションで成長した仁科ケンが登場する。時が経って外見はおっさん、人当たりの良い飄々とした性格、狂いの生じた体制に立ち向かう感じは、浦沢直樹「二十世紀少年」のケンジを彷彿とさせる。

    総じて登場人物は多いけれども、それでも本作は場所も時代も移り変わるお話であることを考えると、よ...続きを読む
  • 百年法 下
    不老不死になれるウイルスが見つかり、若い姿のままに死ぬことのなくなった世界。

    永遠に生きられる、とは聞こえはよいが、そうは言ってもやはり、歳を多くとったものが増えれば、日本が衰退していくだろうという、誰かの緻密な予測が立てられた。

    そこで、不死の措置をしてから100年経てば、生存権を失う、という...続きを読む
  • 百年法 上
    不老を手に入れた世界では人口増加を阻止するために100年で命を絶たなければならない法律「百年法」が制定されようとしている世界が舞台です。

      不老を手に入れた未来の日本が舞台ということで、正直設定についていけるか不安でした。しかし、読んでみるとものすごくスーッと内容が入ってきました。本当に現実の日...続きを読む
  • 百年法 下
    今までで一番スピード感を持って読めた作品です。それだけ本書の魅力がすごいということです。

    本書の上巻では3つのストーリー、陰謀がそれぞれ蠢きます。

    下巻はその3つが1点に集約するわけでもなくまるでミサンガのようにそれぞれがゆっくりゆっくり束になっていきます。

    緊急事態が起きた時の遊佐首相がカッ...続きを読む
  • 存在しない時間の中で
    『今のこの世界は、誰が何のために作ったの!?』

    難しい数学や物理の話が出てくるが、わからなくてもなんとなく雰囲気を感じれられればOK。科学→宗教→SFへと展開していくので、人により好みは分かれるかも… 10次元の世界、自分には想像できないけど、本当にあったら言ってみたいな〜