山田宗樹のレビュー一覧
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ネタバレじわじわと終末に向けて崩壊していく日本共和国
バッドエンドしか思い浮かばないような流れからクーデター勃発、そしてその後の展開が激動
「大統領令0条発動」って気になったけど暫く何も起きないなあと思っていたら、最後にやってくれましたセンチュリオン!
クーデター阻止で大団円かと思っていたら全HAVI(不老不死)人間のSMOC(多発性がん、死亡確定)発症確定ってなんて皮肉な。。
死のない世界の”生”とは?そもそも生きるとは?自由に生きることと次世代への責務のどちらが大切なのか等々、色々と考えさせられることの多い骨太のSFエンターテイメントでした -
Posted by ブクログ
ネタバレ人体から意識だけを”代体”に移すことのできる世界
肉体の死が”人としての死”であれば意識の死は”消滅”でしかないのか、
別の肉体に移された意識が宿った人間は一体誰なのか、
全ての感覚が”代体”で認識できるようになったとき”意識の入れ物”でしかなくなった不完全で不便な肉体にはどんな意味が残るのか、
そもそも意識が本体であるならば人工的に意識を生み出すことができれば肉体は不要になるのか、
意識だけの世界はどのようなものなのか、etc...興味深いテーマの多い作品でした
結局すでに同じような新しい世界を切り開いていた先人がいたということなのかな -
Posted by ブクログ
まだまだ面白い本てあるんだ。
この本の続きは、今私たち自身なんだよなぁと。
いや、それか投票前の時点なのか。
でも自分自身に置き換えて考えなくちゃいけないんだよね。
私は子どもが2人いるけど、どっちも子どもはいらないって言ってる。
私も、自分が若くて今出産するかってなったら凄く悩むと思う。日本の未来に希望が持てないから。
私たちが子どもたちに残してあげられる事ってなんなんだろ。今しなきゃいけない事ってなんなんだろ。
前半だけの設定で考えるなら、私は処置してから100年じゃなくて、生まれてきてから100年ならいいんじゃないかなぁと思えた。それなら老いもなく、介護も必要なく、安楽死できて。実 -
Posted by ブクログ
正しい行いや考えがなんなのか、わからなくなる本
人権、政治、生命、未来
最後までさまざまな立場の人の意見を浴びることになり
読んでいる間いい意味で不安定になりました。
自分(30歳未満未婚)がこの場にいたら、決して立派な決断はできなかったでしょう。
数年後、数十年後に読めば、また私の意見も変わりそうです。
不老処置HAVIが一般的になった世の中で
人口爆発ほか各種停滞を防ぐために施行された生存制限法、通称「百年法」
もちろんただの法律一つで人の命が左右されていいのか、それを拒む拒否者、そしてその集団ができ始める。
変わらない政治家、にも関わらず不穏な動きが見られる部下たち、目立ち始めたガン患 -
Posted by ブクログ
ネタバレすごい。本当に作者は天才としか言いようがない。
地球が滅亡するまでの人々の葛藤と生き様がありありと描かれていて、フィクションとは思えないほど心を揺さぶられる。
さまざまな選択を迫られる場面で、何度も「自分ならどうする?」と問いかけられ、そのたびに「私は一番安易な道を選んでしまうかもしれない」と気づかされる。
登場人物たちは誰もが生きること、未来のことを真剣に丁寧に考えていて、胸を打つ。
読み終わって、今この惰性で生きられる日常がどれほど尊いものなのかを、痛いほど実感した。
全ては繋がっている。過去から自分を通して未来へと、静かに続いていくつながりの素晴らしさを感じられる作品だった。
本当にす -
Posted by ブクログ
肉体の老化を止める処置を受けることが一般的になった世界の法整備のお話。
HAVIと呼ばれる不老化処置が一般的になった日本。
同時に、処置を受けてから一定の設定期限を過ぎたものは人権を剥奪される「生存制限法=百年法」が制定された。
その最初の対象者が発生するまでまもなく。
法整備に追われる官僚。
遠かった死が近づいてきたパート。
うまく切り抜ける技を探す警察。
大きくは百年法の施行までの奮闘、予定とは違う形の施行後の2パート
見た目は老けることがなくなっても「老害」と言うものがどう言うふうに成り立つのかがよくわかる小説だと思いました。
前後編でそれなりの時間が流れるので、前編でかなり猶予のが