山田宗樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
フィクションの物語として荒唐無稽な設定でありながら、登場人物像の設定を彷彿とさせる数々のエピソードを効果的に差し込みつつダイナミックな時代展開など秀逸な構成力に引き込まれて上下巻を一気に読み終えた。
2048年前後から一気に2098年、更に、最終章はその20年後の演説文章で締めくくり、過去に制定された生存制限法、百年法の施行に関わる関係者の確執から、不老不死の世界の行き着く先、生と死、新陳代謝、命を繋ぐ、次世代へバトンタッチすることの責任などとても考えさせられた。
また、皮肉なことに50年も続かなかった百年法を通じて、一国を背負って立つ責任、人生を賭けて狂気なまでに向き合う責務、限られた時間の -
Posted by ブクログ
ネタバレある国の一つの時代の栄枯盛衰を見た気がした。
不老化処置を受けても近い将来必ず多臓器癌になって死亡する。どんなに科学技術が進歩しても、永遠に変わらないもの、繁栄し続けるものは存在しないというメッセージのように感じた。
国の在り方、国民の責務、国と国民を引っ張っていく主導者の存在についてなど、色々と考えさせられる話であった。
3回目の国民投票で、国民は個人の自由よりも国の存続、発展のため自己を犠牲にすることを選んだ。これは大統領や首相の言葉に心動かされたことももちろんあるが、根底には自国が滅びることを憂い、先人が築き上げてきたこの国を自分たちで終わらせたくない、未来に繋げていきたいと、国民とし -
Posted by ブクログ
壮大なスケールの物語である。
不老化処置で永遠の若さと命が得られるなんて、突拍子もない設定だなと思ったが、そこに描かれている人たちの言動や社会の変化、国家が辿る道などがけっこうリアリティあるように描かれていて、将来こうした技術が開発されたら現実に起こりうる世界なのでは、と感じた。
国の発展のために尽力していた遊佐や牛島が為政者になった途端、保身のために権力を振りかざすようになってて、いつの時代も権力を持つと人は変わっちゃうんだなと思った。
HAVIが導入され死が身近でなくなった世界となり、果たして人々は幸せになれたと言えるのだろうか。みんな死ぬのは怖い。だけど無意識に死を求めている。「HAVI