山田宗樹のレビュー一覧

  • 百年法 下

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    難解な内容の筈なのに、構成が明瞭であるため頭にスッと内容が入ってくる。
    久しぶりに続きが気になりすぎて夜更かしをしてしまった。

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    2024年07月15日
  • 黒い春

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    ネタバレ

    面白かった!

    未知の病原菌系の物語を読むのは初めてな気がする!こういうの大好き!
    ラストはやや物足りなさを感じたけど、病原菌の原因究明をしていく過程とか全国から寄せられる死者数増加の知らせとか、ドキドキハラハラサスペンスの要素がたくさんでとても良かった!

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    2024年06月28日
  • 百年法 下

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    怒涛の勢いで話が展開していった。
    それでも、全体的にまとまりがあり、とても良く細部まで表現されている物語だった。
    登場人物それぞれの心理描写もあり、ストーリーに置いてかれない点が素晴らしかった。

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    2024年06月22日
  • ヘルメス

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    ネタバレ

    面白かった!
    2日で一気に読み切った。
    特に一章の地下シェルター実験、集団心理、宗教。どうなるのかどきどきしながら、読み進めた。
    二章で時間が進んだことに驚いた。少年は新しい神様にでも祭り上げられるのかとはらはらしたが、まさか死んでしまうとは。幸せになってほしかった。でもリアリティはあった。医療技術やAIの進歩、特にマイメンターの設定が細かく、面白かった。考えさせられる部分もあり、よかった。
    三章で、あーこう収束するんかーとなった。最後は念で戦うというのが可笑しかったが、双方のトップが信じていないところが、実際そんなもんかも、と思った。

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    2024年05月20日
  • 死者の鼓動

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    不慮の事故で入院し余命短い女の子から、その親友であり心筋症の女の子に心臓移植したのは、医師である父。2人とも犠牲になるより、1人を助けるためにもう一人の死を早めるのは悪なのか、脳死移植を通して、人が生きるとは何かを問いかけるヒューマンミステリ。読みごたえあり

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    2024年04月15日
  • ヘルメス

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    初めて読む作家。最初は地球に小惑星が衝突するという社会を描く極めて古典的なディストピア又はパニック小説かと思ったが、そんな簡単な内容ではないらしい。よくある衝突騒ぎまでの人間の様々な葛藤を描くのではなく、運よくパニックを回避した後の人間の挙動に注目を当てた小説。しかも、普通なら一旦衝突を回避したら希望に満ちたユートピア世界が永遠に続くと言うのが定番だったが、ここは少し捻ってくる。この様に、ちょっと切り口に工夫を加えるだけで、こんなに面白い小説ができるだなんて、SFの可能性は無限大ですね。

    些か初期設定に納得できない所がある。2029年ってもうすぐやって来るが、さすがに小惑星の軌道なんてスパコ

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    2024年02月07日
  • 百年法 下

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    小物が、気持ちいいくらいの小物で見事(笑)
    とんでも設定ですけど、とんでもなく楽しく読むことができました。


    こんな感想読まなくていいので、この大作を読んでください
    (*^^*)

    「終章」すごすぎ!かっけ〜

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    2024年01月30日
  • 百年法 下

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    ネタバレ

    ⚫︎感想
    最後までめちゃくちゃ楽しませてもらいました!
    登場人物同士の関係、駆け引き、国民の不安、パニック、生きることへの尊厳、本音と建前、美醜…全てが詰まった人間ドラマ。ラストも好み。綺麗にまとまってカタルシス感あり。

    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―円滑な世代交代を目論んだ「百年法」を拒否する者が続出。「死の強制」から逃れる者や、不老化処置をあえて受けず、人間らしく人生を全うする人々は、独自のコミュニティを形成し活路を見いだす。しかし、それを焼き払うかのように、政府の追っ手が非情に迫る…世間が救世主を求める中、少しずつ歪み出す

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    2024年01月18日
  • グッバイ マイヒーロー

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    「嫌われ松子の一生」もそうだったけど、この人は本当に過去と現在をつなぐのが上手い。
    哲坊と清治郎の関係もさることながら、大人という目線で見ると哲坊の父と清治郎の関係がすごくよかった。

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    2024年01月12日
  • 存在しない時間の中で

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    感動した。ホログラフィック理論をベースにしたSFエンタメ。「人類滅亡小説」を読んだ時と同じような感動を味わわせてもらった。山田さんの、迷いながらも雑草魂を体現したかのような人間賛歌の物語は本当に面白い。10次元の存在が4次元の存在へメッセージを送る方法として選んだがこのやり方かよ!っていう突っ込みは当然あるものの、とても素敵な人間賛歌であった。シュミレーション仮説がますます現実味を帯びている昨今ではあるが、だからなんなの?それがどうした!って気持ちで生きていこうと思います。

    終盤の、各人との再会の描写が本当に素晴らしい。

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    2023年12月14日
  • 百年法 上

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    近い将来にありそうな未来のお話。
    人の命とは、命の重さを考えさせられるお話です。
    官公庁の描写がリアルで好きです。

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    2023年10月08日
  • ヘルメス

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    小惑星衝突危機をギリギリ免れた近未来。
    壮大な話ではあるが、ノストラダムスの大予言や震災原発事故後の放射能騒ぎ、ワクチンの是非など様々なパニックや価値観の違いにふりまわされた記憶とマッチ。
    謎のままな部分も多いが、実際そんなもんだよね。

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    2023年09月15日
  • 百年法 下

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    ネタバレ

    不老処置を受けた人間は百年後死ななくてはならない。
    命の期限が迫った政治家の策略、翻弄される民間人、生きるために逃れた人々が集う拒否者ムラ…。それぞれにドラマがあり、何気なく消費するだけの日々を送っている私にはとても刺激的な作品でした。

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    2023年08月15日
  • 百年法 下

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    不老不死っていう設定の中に現代日本の社会問題をガッツリ組み込んでくる辺り作者の妄想力がエグい。
    どうやったらこんなストーリーが書けるのか謎。
    人生の名言も多くてめちゃくちゃおもしろい。

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    2023年08月06日
  • 百年法 下

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    設定や世界線が作り込まれていてとても面白かったです。分厚いですが、特に下巻はどんどん読むことができました。5~6年前に読んだので、もう一度読み返したいです。

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    2023年04月03日
  • 存在しない時間の中で

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    パソコンの中のようなデータ世界に人工生命を作ろうとする試みや、その中で生命が暮らす居住空間ができた時に私達の住む世界の存在を疑わなければならない。

    鈴木光司氏の『ループ』や野崎まどさんの『helloworld』を読んだ時に思いました。

    仮にデータ世界に人工生命が生み出された時に私達はその生命が人格や意識を持っているかについて認識できるのか?
    最近のAIは人間のように思考しているように見せているだけで、実際はとてつもなく膨大な量の計算を短時間にやっている事と経験則(過去データ)に基づく判断を行っているらしいのですが、それって人間の脳でやってる事と変わらないのでは?と思ったり、じゃあ『心』って

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    2023年03月26日
  • 百年法 上

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    百年以上生きられる世界。最初は楽しいかもしれないが自分の寿命がハッキリと分かってしまうってのは恐ろしすぎないか

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    2023年01月09日
  • 存在しない時間の中で

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    宇宙、科学、数学、物理学・・・
    アインシュタインの相対性理論や、
    苦手分野の羅列が続いて、何の話と思ったら、
    とんでもないミステリー!

    人類は何者かによって作られた。
    そして10年後に消滅する!
    十次元の世界って何?!

    「夢だったんだ」とのおちかと思ったら、
    とんでもない。

    一人の命が助かったのは、ほっとした。

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    2023年01月07日
  • ギフテッド

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    確かに進化は少数派が多数派を淘汰していく事なんだなぁ。急に来るのか、緩やかにくるのか、案外そんな日は近いのかもなぁ。

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    2022年12月21日
  • 百年法 上

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    ネタバレ

    不老を手に入れた世界では人口増加を阻止するために100年で命を絶たなければならない法律「百年法」が制定されようとしている世界が舞台です。

      不老を手に入れた未来の日本が舞台ということで、正直設定についていけるか不安でした。しかし、読んでみるとものすごくスーッと内容が入ってきました。本当に現実の日本と不老を手にれているかいないかその違い程度しかありませんでした。

     本書は様々な登場人物に交互にフォーカスを当てて進行していきます。私がその様々な物語の中で特に好きなのは、百年法施行にむけて奮闘する官僚と百年法をよく思っていない大臣との水面下の闘いです。日本と日本国民のために激務を承知で日々奮闘

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    2022年10月22日