山田宗樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ私、701…覚えているわ…あれはそう…
とは残念ながらならない。私は光の人でも周辺人物でも無いんだなぁ。
科学と宗教とメタ認識のSF的融合。
山田宗樹さんのSFをいくつか読んできて、中でも最も観念的な作品だと思うのだけれど、そういう作品に起こりがちな置いてけぼり感が殆どない。個人的にはもっと分厚くなっても良かったなぁと思う。観念的だからこそ丁寧な心理描写が欲しい。宗樹SFを好む者は分厚くってもついて行く。と、思う。
エンターテイメントと言うほどの起伏は無い。ただ、自己認識が変容する不思議な作品だった。
以降は感想とは呼び難い連想文章となります。
消去された時間は巻き戻されるが同じ経 -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった!
2日で一気に読み切った。
特に一章の地下シェルター実験、集団心理、宗教。どうなるのかどきどきしながら、読み進めた。
二章で時間が進んだことに驚いた。少年は新しい神様にでも祭り上げられるのかとはらはらしたが、まさか死んでしまうとは。幸せになってほしかった。でもリアリティはあった。医療技術やAIの進歩、特にマイメンターの設定が細かく、面白かった。考えさせられる部分もあり、よかった。
三章で、あーこう収束するんかーとなった。最後は念で戦うというのが可笑しかったが、双方のトップが信じていないところが、実際そんなもんかも、と思った。 -
Posted by ブクログ
初めて読む作家。最初は地球に小惑星が衝突するという社会を描く極めて古典的なディストピア又はパニック小説かと思ったが、そんな簡単な内容ではないらしい。よくある衝突騒ぎまでの人間の様々な葛藤を描くのではなく、運よくパニックを回避した後の人間の挙動に注目を当てた小説。しかも、普通なら一旦衝突を回避したら希望に満ちたユートピア世界が永遠に続くと言うのが定番だったが、ここは少し捻ってくる。この様に、ちょっと切り口に工夫を加えるだけで、こんなに面白い小説ができるだなんて、SFの可能性は無限大ですね。
些か初期設定に納得できない所がある。2029年ってもうすぐやって来るが、さすがに小惑星の軌道なんてスパコ -
Posted by ブクログ
ネタバレ⚫︎感想
最後までめちゃくちゃ楽しませてもらいました!
登場人物同士の関係、駆け引き、国民の不安、パニック、生きることへの尊厳、本音と建前、美醜…全てが詰まった人間ドラマ。ラストも好み。綺麗にまとまってカタルシス感あり。
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―円滑な世代交代を目論んだ「百年法」を拒否する者が続出。「死の強制」から逃れる者や、不老化処置をあえて受けず、人間らしく人生を全うする人々は、独自のコミュニティを形成し活路を見いだす。しかし、それを焼き払うかのように、政府の追っ手が非情に迫る…世間が救世主を求める中、少しずつ歪み出す -
Posted by ブクログ
パソコンの中のようなデータ世界に人工生命を作ろうとする試みや、その中で生命が暮らす居住空間ができた時に私達の住む世界の存在を疑わなければならない。
鈴木光司氏の『ループ』や野崎まどさんの『helloworld』を読んだ時に思いました。
仮にデータ世界に人工生命が生み出された時に私達はその生命が人格や意識を持っているかについて認識できるのか?
最近のAIは人間のように思考しているように見せているだけで、実際はとてつもなく膨大な量の計算を短時間にやっている事と経験則(過去データ)に基づく判断を行っているらしいのですが、それって人間の脳でやってる事と変わらないのでは?と思ったり、じゃあ『心』って