山田宗樹のレビュー一覧

  • ギフテッド

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    未知の臓器を持つ新人類「ギフテッド」。彼らが覚醒した時,発揮される強大な力に恐れを抱く既存の人類である非「ギフテッド。溝は深まり人類の対立は次第に大きくなる…。異質で自分たちを超える新人類に対した時現れる人間の本性は?重い問いを突きつけられているようだ。この作者さんは『百年法』『代体』に続いて3作目だが,単なるホラー,単なるSFではなく社会問題として描かれているのでいつも倫理について考えさせられる。

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    2016年10月08日
  • 天使の代理人(下)

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    面白かった。
    かかわる人が増え 時を経ていくと 必ずこういう風に方向が変わっていってしまう。良きにつけ悪しきつけ。

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    2017年06月10日
  • 死者の鼓動

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    尾崎文庫。
    天使の代理人と同じく医療もの。しかもこれもまた難しい移植医療の問題。この人 この分野が1番いい。あんまり好きな作家さんじゃないけど この分野はすき。

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    2017年06月11日
  • 死者の鼓動

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    誰かが死んで、自分の子供の命が助かるなら、私は誰かの死を願ってしまうかもしれない。
    もし、誰かの死によって、自分の命が助かるとしたら・・・?

    そして、もし、自分の子供が脳死になってしまったら?

    もしも、って思っていろいろ考えるけど、実際には考えずに済むように願わずにはいられない難し過ぎる問題である。。。

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    2016年05月21日
  • ジバク

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    ジェットコースターのような堕ちぶり、何処かで読んだ気が…と思ったら、『嫌われ松子の一生』の男性版なのね。
    男性の方が生きる気力が弱いのか、粘りの無さにイラっとした。
    もう一段堕ちるのかと思ったのに、希望のある最後にうーん…と。

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    2016年04月16日
  • 黒い春

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    面白かった。
    最後の結末が良いのか、悪いのかわかりませんが、結果的にはこの物語を高めていたように感じました。
    遣隋使のミステリーは、どこまでがフィクションなのかなんだかよくわらなく流し読みしてしまいましたが、上手くまとまっていたと思います。
    結論的には、とてもよかったですね。

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    2015年10月14日
  • ジバク

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    高収入と美人妻を得て勝ち組人生を送る男が、同窓会で再会したかつての憧れの女性に騙され、終わりなき転落地獄に墜ちてしまう、『嫌われ松子の一生』の男性版。
    一寸先は闇というが、人生のどこに落とし穴があるか分からない。欲望を抑える理性の働きが、果たして自分にはあるのかと考えると、他人事ではないストーリーだ。気が滅入る展開だが、最後の一行に救いがある。誰にでも平等に訪れる新しい一日を大切に生きていこう。

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    2015年09月15日
  • 聖者は海に還る

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    ネタバレ

     心理学って不思議な分野で、いい意味でも悪い意味でも裏切られることが多そうだなあとこの物語からも感じる。
     まさにそんな心理学に基づき人間に対峙するカウンセラーは「聖者」たり得るのか。
     「本当の自分」って一体どれ?と、誰もが考えたことのあるような普遍的な命題について、問いかけるような作品だった。
     別宮の幼稚さには嫌悪感を覚えたが、実は別宮が拘る道も自ら選んだものではないのかもしれないーーそれを思うとただただ哀れな人だなあと思った。
     興味深いテーマとセンセーショナルさの割に、結局少し安っぽさを感じる恋愛で終わったので物足りなさも感じたが、面白かった。何より、非常に読みやすいことは間違いない

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    2016年06月15日
  • 天使の代理人(下)

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    大きくなり、行きすぎた方針に変わってしまった『天使の代理人』。ひとつの事件を期に、穏健な方向へ軌道修正。(とはいえ、最後のエピソードは全然穏健ではなく強引だったけど)

    ラストは、『天使の代理人』という組織の在り方からはフォーカスが外れ、個人のエピソードに収斂していった。この点、期待していた展開とは違ったのが少し残念。

    とはいえ、非常に考えさせられ、感動ありの作品でした。

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    2015年07月05日
  • 天使の代理人(上)

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    人工妊娠中絶を取り扱った作品。積極的な賛成派、消極的な賛成派、否定派。どの立場の主張も間違っているとは言い切れない。だから、難しい問題なのだなと感じた。
    「天使の代理人」活動、ネットワークがどうなっていくのか。下巻に期待。

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    2015年07月04日
  • 聖者は海に還る

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    面白かった。
    初めて山田 宗樹さんの作品を読みました。
    とても読みやすくて、ミステリー的な要素も少しありつつ。

    大きなストーリーの流れはよかったです。
    ただ、途中から恋愛を中心においた感情的な展開になっていったのがちょっと気になりました。
    もう少しシリアスな展開にもっていっても良かったような。
    まーでも良かったですね。
    他の作品も読んでみようと思います。

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    2015年06月21日
  • 魔欲

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    広告と心理学の勉強になる。
    広告一つつくるのに、こんなに手間かかってるんだな。本の最後についてた参考文献もいくつか読んでみたい。

    精神科医の逆転移が恐ろしい。

    人間が人間の心を治療することの限界を感じさせる。

    自殺したい自分と生きたい自分、この2つの人格は矛盾しているけどもどっちも自分なのか。
    人間は潜在的に多重人格者なのかもしれない。

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    2015年04月14日
  • 死者の鼓動

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    ネタバレ

    脳死の方の臓器を提供する事で助かる命がある。
    そう考えたら良いことなのかもしれないけど…

    臓器をもらう側が社会的地位がある人で、あげる側がごく普通かあるいは貧しい人だったら?

    もらう側とあげる側が偶然知り合いだったら?

    このお話の中では、仲のいい親友の少女2人の内一人が心臓が悪く、臓器移植待ちの最中にもう1人の少女が事故に遭う。
    脳死になるかならないかの意識不明の状態。

    さらに心臓を患っている少女の父は大学病院の教授でもある。

    この子の臓器が手に入れば娘が助かるのに。
    まあそう思わずにはいられませんよね。

    だから恐い。
    この誰かが死ぬことによって誰かが助かるという事が恐いと思った。

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    2015年02月08日
  • 黒い春

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    冒頭から引き込まれた。
    久々に感情移入して、最後の方は...泣
    アウトブレイク...
    とても怖いと思わせる物語である。
    今まで新種インフルエンザ、デング熱、結核とか
    自分には関係ないと思ってたが...この本を読むと怖い。

    途中から家族愛が中心になるのだが
    凄く考えさせられました。
    お薦めの本かな。

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    2014年09月21日
  • 黒い春

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    むっちゃおもしろかった!
    一見難しそうなこと書いてあるように感じるけど、分かりやすくて読みやすいよ。


    雪子、最高。

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    2014年05月26日
  • 天使の代理人(下)

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    何人かの女性の視点で描かれる妊娠中絶への考え方。
    胎児は人間なのか?中絶は殺人なのか?
    重いテーマだ。
    さまざまな年齢層、境遇、立場からの考え、また時代を前後しながらの描写。
    男性の作者だとは思えないほど、女性の心理に深く触れていると思う。
    簡単に中絶出来てしまう世の中に、考えさせられる作品。

    2014.4.27

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    2014年04月27日
  • 黒い春

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    久しぶりに泣きました!
    恐ろしい内容ですが、登場人物が素敵で物語に引き込まれます。
    感染したら100%死に至る黒手病
    お役人のことなかれ主義のだらしなさ、研究家の必死の思い、母親として妻として生きたいと強く願う思い
    色んな要素が詰まっています
    力強いけど切ない作品です

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    2014年04月13日
  • 乱心タウン

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    最初、近所に新築された巨大敷地マンションの話かと思ったくらい、びっくりした内容だった。
    欲望って限りがないね、少しずつ住民が壊れていく様が、本当に恐かった。

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    2014年02月02日
  • 黒い春

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    口から黒い灰を吐き、発病から一時間以内でしに至る病、黒手病。その奇病に立ち向かう監察医たちの話。3人の主人公達の背景も丁寧に描かれており分かりやすく、そして何より読みやすい。最後もなるほど単純に終わらない。エンターテイメントとして単純に楽しめた。

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    2013年09月04日
  • 乱心タウン

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    深いこと考えず、楽しく読書したい時に、オススメ〜

    文庫本にしたら、わりかし分厚いけど、すらっと読める。
    「痛快エンターテイメント」と、背表紙のコメントにあるけど、まさにその通りです。
    2時間ドラマとか、そんなんで映像化したら、面白そうだなぁ、だとしたら、配役はどうかなぁ〜とか、思いながら読んでました。

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    2013年02月25日