山田宗樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
高い塀に囲まれたセレブが住む町「マナトキオ」。
自己中心的で非常識な面々が巻き起こすトラブルが、これでもか!ってくらい書かれている。
まさにタイトル通り『乱心タウン』。
まともな人間を探すのが難しい街だった(笑)
彼らは「自分達は特別な人間で、塀と監視カメラと警備員によって外の世界から守られている」と思っているようだが、逆もしかり。
はた迷惑な人間をまとめて隔離して、外の人間を守っているのかもしれないw。
動物園の動物から見れば、檻に入って見えるのは人間の方だ。
高い塀、監視カメラ、警備員....
見方を変えれば「マナトキオ」って、まるで刑務所のようだ。
最後、彼らに下される「最後の審 -
Posted by ブクログ
ネタバレ作者の作品は本作の前に百年法を読んでいたのだけど、その時も、この本を読み始めたときも、同じことを思った。なんてことを考える人なんだって。発想というか、未知の世界なのか遠い未来の話というか、とんでもないことを思いつく人だなって印象が強い。
ギフテッドっていう未知の臓器を持つ人類が表れ始め、ギフテッドとアンギフテッドの戦いに陥ってしまうのは想像通り。今まで読んだ超能力者の話と同じ。共存すれば上手く行くかもしれないのに、悪用しようとする輩がいるのもそう。やっぱりこうなるのかと、残念な思いもあった。
奇跡のギフテッドって、ハリポタで言うところのハリーみたいな感じかしら。どうしてギフテッドとして生まれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ心理学って不思議な分野で、いい意味でも悪い意味でも裏切られることが多そうだなあとこの物語からも感じる。
まさにそんな心理学に基づき人間に対峙するカウンセラーは「聖者」たり得るのか。
「本当の自分」って一体どれ?と、誰もが考えたことのあるような普遍的な命題について、問いかけるような作品だった。
別宮の幼稚さには嫌悪感を覚えたが、実は別宮が拘る道も自ら選んだものではないのかもしれないーーそれを思うとただただ哀れな人だなあと思った。
興味深いテーマとセンセーショナルさの割に、結局少し安っぽさを感じる恋愛で終わったので物足りなさも感じたが、面白かった。何より、非常に読みやすいことは間違いない -
Posted by ブクログ
ネタバレ脳死の方の臓器を提供する事で助かる命がある。
そう考えたら良いことなのかもしれないけど…
臓器をもらう側が社会的地位がある人で、あげる側がごく普通かあるいは貧しい人だったら?
もらう側とあげる側が偶然知り合いだったら?
このお話の中では、仲のいい親友の少女2人の内一人が心臓が悪く、臓器移植待ちの最中にもう1人の少女が事故に遭う。
脳死になるかならないかの意識不明の状態。
さらに心臓を患っている少女の父は大学病院の教授でもある。
この子の臓器が手に入れば娘が助かるのに。
まあそう思わずにはいられませんよね。
だから恐い。
この誰かが死ぬことによって誰かが助かるという事が恐いと思った。