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俺はなぜ、死にたがるのか――広告会社に勤める佐東邦郎は、プレゼンを繰り返す忙しい日々の中、自分の中に抑えきれない自殺衝動が生まれていることに気づく。無意識かつ執拗に死を意識する自分に恐怖を感じた邦郎は、精神科を訪れるが、そこでは!? 人間の心をコントロールするのは誰なのか、意志や行動を決めるのは、本当に自分なのか。そして人間たちの狂おしき贖罪の結末は!? 緊迫の社会派医療サスペンス。
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Posted by ブクログ
佐藤邦郎と田沢比呂子の不倫関係を軸に、比呂子の夫 晋の自殺によって話が複雑に展開する物語だが、人間の精神面の不可解な現象を巧みに描いており楽しめた.精神科医の北見の医療活動が話自体を強固なものにしている筋立てが良かった.誰もが突然電車に飛び込みたくなる瞬間は経験していると思っており、一連のストーリーが実感できた.最後に出てくる給水塔がシンボル的で精神的な曖昧さを強固なものにしてくれたと感じた.
解説で伊予原新が参考文献のことに触れていたが、理系の小生としてはリストを添付するのが当たり前だと感じているし、本書で敢えて実行した著者の精密さを称賛していると思う.
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