Posted by ブクログ 2022年06月09日
猫を殺し、腹を切り出すという異常行動をする11歳の男の子と母親が、カウンセラーの治療に訪れた。ロールシャッハ・テストにより少年の心の闇を見出したカウンセラーは、定岡療法と呼ばれる催眠療法により、その心の中にある狂気を凍結させ、心の奥底に沈めることに成功する。
その少年は、その後、問題なく大人になり...続きを読む
Posted by ブクログ 2010年03月20日
誰もが惹かれて夢中になってしまうカウンセラーには恐ろしい秘密が、、、という導入。
これはすごーくよかった!
ウソくさいカウンセラーだなーなんて斜め視点で見てたらまさに根拠があって納得。
救いがなさそうに見えてきれいにまとめて終わっているのが
あぁ、よかった・・・って読んだ後思いました。
こういうのが...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年06月21日
面白かった。
初めて山田 宗樹さんの作品を読みました。
とても読みやすくて、ミステリー的な要素も少しありつつ。
大きなストーリーの流れはよかったです。
ただ、途中から恋愛を中心においた感情的な展開になっていったのがちょっと気になりました。
もう少しシリアスな展開にもっていっても良かったような。
ま...続きを読む
Posted by ブクログ 2013年01月17日
非常に読みやすかった。
冒頭から、学校で射殺事件が起こるというものすごい始まりかただったが、メインはこの事件ではない。ここはもうちょっと膨らませられなかったのかなとやや疑問。
テーマは、行きすぎた心理療法。環境に適切に順応させようというカウンセリングは、つまり環境を是としありのままの心を否定している...続きを読む
Posted by ブクログ 2009年10月04日
「嫌われ松子の一生」の原作者の人だーと思い手に取ってみる。
人物のイメージがしやすいので、映像作品になりやすいのかな。
事件に始まり、疑念、そして静かな終わりを迎える。
その過程にあるものは心という不確かなもの。
心って目に見えないから、たくさん迷って、たくさん傷ついて、強くなっていくんだと思う。...続きを読む