山田宗樹のレビュー一覧

  • 百年法 下
    面白かったー!!!
    ストーリーの持って行き方が圧巻。
    不老不死、命について考えさせられる。
    ケンに関しては、文だけからもカリスマ感が伝わってくる。今の日本に、あそこまで国の事を考えてくれる政治家は果たしているのだろうか。
  • 百年法 上
    面白すぎる!!
    政治について知識が乏しいので、本を読みながら言葉の意味を学べることも出来る。
    本を読みながら、ドキドキするのは久しぶり。
    どういう結末になるのか、下巻を読むのが楽しみ!
  • 黒い春
    『黒手病』という病を解明するために、未知の菌と闘う三人の物語。

    息子に借りました。

    その菌に冒された人は、なす術もなく死に至る。という、恐怖の病。
    自分の家族や、愛すべき人がその病にかかってしまったら。という心理的恐怖に迫る作品です。

    例えば、『黒手病』にかかったとして、自分の余命があと何日。...続きを読む
  • 百年法 上
    これも一種のif小説なのかな。寿命という概念がなくなった世界感での、インフラから生活様式などディテールの細かい設定が面白く、これが未来のリアルなのかは分からないが、リアリティたっぷり描かれていて良かった。(上空に透明のトンネルが張り巡らされていたり、空飛ぶ車が飛び交ってなくて良かった…)
    物語の本筋...続きを読む
  • ギフテッド
    著者がどう話にオチをつけるのかと思いつつ最後まで一気読み。超能力のあるものはマイノリティーで、マイノリティーは排除しようとするのが人なのね。何故最初から共存しようとは思えないのか?人間って浅はかね。
    さて、オチですが、ここだけはちょっと嘘でしょ…でした。
  • ギフテッド
    現実世界でいうギフテッドはIQの高い人々のことだが、この物語では腎臓に「機能性腫瘍」を持って生まれてきた進化した人間の話。

    政治によって扱いが二転三転し、子供時代から振り回されてきたギフテッドたち。
    ギフテッドの優遇制度がなくなったとき、彼らのアイデンティティは一瞬揺らいでしまったが、多くの人は一...続きを読む
  • 天使の代理人(下)
     テーマは妊娠中絶の是非なのだが、本巻では組織暴走の恐ろしさも描かれている。最初は少人数で始めた組織でも活動が知られ、賛同する人が増えることで活動が活発になっていく。それはそれでよいのだろうが、その反面様々な思惑がメンバー内に交錯し始める。それは当初の目的から外れたものも少なくない。果たして、組織は...続きを読む
  • 天使の代理人(上)
     人工妊娠中絶の是非を問う問題作。テーマは重たいが、一気読み必至の作品。
     目に見える命と目に見えない命。目に見える命が失われることの意味は言わずもがな大きい。しかし、目に見えない命がどれだけ失われているのかということにはあまり注目されていない。殺人事件は報道されるが、堕胎について報道されることは非...続きを読む
  • 百年法 上
    2048年から物語ははじまる。

    不老不死の方法を手に入れた人類、各国は不老不死の処置を受けてから、ある期間が経過したら安楽死させる法の整備を行っている。

    日本はその期間を100年とし、施行間近となっていた。
    時の首相は施行を決断できずに国民投票することを宣言する。
  • 百年法 上
    歴史、政治、テクノロジーといった世界観がよく作り込まれていてとても読み応えがある‼︎人々の思惑が絡み合って、下巻どうなっていくのか楽しみ。
  • 存在しない時間の中で
    神的な何かの存在と宇宙がなくなる世界滅亡の展開を組み合わせた筆者お得意の理系ミステリ
    超弦理論とか何次元とか物理や数学の小難しい話も出てくるが、その辺は流し読みでもエンタメ作品として充分に読むことができた
  • 百年法 上
    死があるから生がある。
    闇があるから光がある。
    常に対になるものが存在するからこそ、
    片方の大切さがわかるのでしょうか。

    続きが楽しみです。
  • 存在しない時間の中で
    「人類滅亡小説」と「宇宙からのシグナル」合体してスケールさらに大きく。何とも不思議な空気感…神の実在示されたら正、負真逆の行動とってしまう人間の業の深さ。それを見透かしたような「自我を持った生命体としての基準満たしていない」という結論。審判に向け精進しましょう。
  • 存在しない時間の中で
    親しみを感じる語り口調だと感じていたが、僕(平城アキラ)が書いた小説だったとは…突然「あなた」と呼ばれてドキッとした。自分の知らないもうひとつの世界や人生、あるかもしれない。
  • 代体
    すっかり山田宗樹さんのSFにどっぷりつかり、一気読み3作目。

    データとして生きてきたガインの最後が切ない。
  • 黒い春
    黒い帽子を吐きながら絶命する―謎の奇病「黒手病」との戦いが描かれる。
    病気の感染経路を特定していくさまは、ミステリエンターテイメント小説として非常に面白かった。歴史も絡んで、広げた風呂敷をどう畳んでいくのかと読んでいくと、なるほど、そういう終わり方か…と唸らされた。
    人間が何もかもを完全にコントロー...続きを読む
  • 代体
    面白かった~!毎度ながら山田宗樹のSFは壮大で凄く奥深くて面白いと思います。
    近未来的な話が多く、そのせいで有り得ないとは思いながら、もしかしたら有り得るかも、と感じてしまいます。
    このお話は、「代体」文字通り病気を完全に治癒させる為に、一時的に義肢ならぬ義身体に人格の全てを移し、空になっている本体...続きを読む
  • 百年法 上下合本版

    それぞれの目線

    立場や状況によって考え方が変わってしまうのは仕方ないと思う。

    最後はどうなるのだろう?
    と後半から一気読みしてしまった。
  • 百年法 下
    もしこんな法律があったなら…私はどんな生き方をするのだろう。
    色々な選択、生き方に涙してしまいました。
  • ギフテッド
    設定はどこかにありそうな感じだが、ギフテッドと共存するための法を整備したり、現代社会と結びつけていくのはなかなかリアルに感じた。
    ただのSFにしてしまうと偽物っぽくなりそうな内容でも、今ある社会と関連づけることで読みやすく、本当にありそうな実感が得られるなと思った。