山田宗樹のレビュー一覧

  • 死者の鼓動

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    ネタバレ

    大学教授の娘が心臓移植を必要になる。そこに転落によって脳死状態になりそうな親友が運ばれる。あり得ない設定ではあるが、その状況で人は何を思い、どう行動するかを描かれている。専門用語が頻発し、よりリアルである。

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    2016年10月12日
  • ギフテッド

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    ストーリーはSFチックなのだが、人間同士の差別というテーマに重きを置いた小説のようだ。『ギフテッド』の正体も曖昧で現実味が感じられず、山田宗樹ほどの腕のある作家なら、何もSFチックなストーリーに仕立てなくとも良かったのではと思う。最新作の『代体』もSFチックなストーリーであったが、こちらの方はまだ現実味があった。

    世界中で人間の体内から見付かった未知の臓器『ギフテッド』を巡り、人間同士の差別が始まるが…

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    2016年08月14日
  • 黒い春

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    前半の病気の謎解き的な展開は好みだったのですが、後半に入ってからのある人物の闘病物的な展開になると一気に失速した感が否めませんでした。人間にはどうにもできない病があるということがテーマだとは思うのですがラストも残念でした

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    2016年05月10日
  • 天使の代理人(上)

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    生命を誕生させるはずの分娩室で行われた後期妊娠中絶。数百にのぼる胎児の命を奪ってきた助産婦・冬子がその時見たものは、無造作に放置された赤ん坊の目に映る醜い己の顔だった-。生命の尊さを描いた胸に響く衝撃作。

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    2016年09月21日
  • ゴールデンタイム

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    嫌われ松子の甥っ子と当時付き合っていた元恋人の明日香のその後。
    二人とも別々の道を歩き始めている。
    その中でお互いに転機を向かえる。
    自分に素直に生きる。夢を叶える。
    道はそれぞれ違うけれど、思いは強く伝わってきた。

    2016.1.30

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    2016年01月31日
  • 死者の鼓動

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    臓器移植をテーマに、医療関係者や家族の葛藤と苦悩を描いたヒューマンミステリー。
    二人とも見殺しにするによりも、一人を助けるためにもう一人の死を早めるのことは悪なのか。与えられた課題はとても重い。おそらく正解はない。登場人物全員の苦悩は、当事者になる可能性がある私たちにとって他人事ではない。望むことは『死』の定義を明確化すること。生きていることとは何か。老人介護問題とあわせて考えたい。

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    2015年10月18日
  • 百年法 上

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    ネタバレ

    あれだけ前半エネルギッシュに奔走していた遊佐の凋落っぷりに軽く失望。生にしがみつくのは人の性でも、やはり自分の寿命を誰かに握られるのは屈辱を感じる。
    身体は若いままだが精神が老化してるっていうチグハグさに終始ゾクッときたのは、人間らしく生きられなくなってしまうことへの恐怖感なのかもしれない。
    願わくは笹原次官や蘭子さんのような心境で人生全うしたいもの。

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    2022年09月04日
  • 黒い春

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    異種寄生成長菌類の話で取り上げられたので購入。
    和モノはあまり好んで読まないので、期待値低めだったのと、展開が天使の囀りをイメージさせて低評価だった割になかなか良質。
    人間模様は個人的にいらないけど、医療系と歴史を組み合わせたのは良。

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    2015年08月04日
  • 黒い春

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    プロットはしっかりしているし、本質的な筆の運び方も確かだから、パンデミックを扱うパニックものの一種として、充分に楽しんで読むことができる。
    が、15年前の作品ということもやはりあるのか、あるいは単に好みの問題なのか、特に家族の情愛の描き方などに、若干もっちゃり感を覚えたことも事実である。
    終わらせ方も、どっちつかずのいかにも中途半端な感が否めない。
    途中に挟み込まれた、沖島と遣隋使を巡る歴史ミステリーの謎解きのくだりはとても興味深く、面白かった。

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    2015年06月11日
  • 死者の鼓動

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    脳死臓器移植がテーマ。登場人物たちの言葉がちょっと綺麗すぎて、リアリティを感じなかったのが残念。

    しかし、脳死患者からの臓器移植という技術が生み出されたからこその現実、誰かの死により誰かが生かされるということ…それが答えのでない深い問題を生み出しうることがよくわかった。

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    2015年05月31日
  • 天使の代理人(下)

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    ◼うしろに書いてあるあらすじ通り妊娠、中絶、にまつわった女性たちが交差しあう。ちょっと最後は意外な展開で、どうなるのどうなるの?と加速した。
    映像化されそうな気もするね。

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    2015年02月27日
  • 天使の代理人(上)

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    ◼すごいテーマ。妊娠、出産、中絶、女性として生きてるといろんな考えてしまうテーマよね、さて、下巻でどうなるか。

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    2015年02月23日
  • ゴールデンタイム

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    ◼嫌われ松子読んだの、ほんとに数年前なのに映画の印象もあってか明日香っぽいなーとか笙っぽいなーって思いながら読み進めてた。ミックの病気もあって、生きるとか死ぬとか生き方とかも考えつつも。
    最後は明るい兆しがすこし見える終わり。
    もうひとつの短編の八雲にて、が嫌われ松子に出てきた赤木の話とわかって感慨深かったわー
    あと、福岡に来て、九州が舞台の話に妙な親近感を覚えるようになったなという体感。

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    2015年02月14日
  • ゴールデンタイム

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    嫌われ松子の一生で松子さんの甥の大学生が主人公のお話し
    嫌われ松子を読んでなくともまったく問題無いほど別の作品

    視点としてはもう一人の医大生の視点で描かれてあるんだけど、この人の話しいるかな?
    ま、別々の生活してた二人が最終的に会ってそれぞれの視点と意見でというのは冷静と情熱のあいだのようだけど
    あそこまで決まった感はない

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    2014年10月22日
  • 乱心タウン

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    9月-5。3.5点。
    壁に囲まれた、富裕層専用の街。中に入るには警備を
    通る必要。住人が一人死亡してから、変な噂や落書きやらが発生し、不穏な空気が。
    ドタバタもの。650頁だが一気読み。
    まあまあ面白い。

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    2014年09月12日
  • ゴールデンタイム

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    8月-4。3.5点。
    嫌われ松子の続編。笙と明日香のその後。
    笙はフリーター、明日香は医学部へ。
    笙はやがて打ち込めるものを見つけ・・・
    あっという間に読める。まあまあかな。
    二人とも成長していく姿が、すがすがしい。

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    2014年08月11日
  • 黒い春

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    ネタバレ

    エピローグの数ページ前までなら★4を付けた。
    4.5ぐらいいってた。

    とても不幸な読書をしてしまった。
    大変面白かったのだけど、こういう終わり方をするのかな? と思っていたのとは違う部分に着地していて、それで肩すかしをくらってしまった。
    予想と違うエンディングに対応できればよかったのだけど……ストーリーはとても面白くて一気に読んでしまったのに。

    確かに終盤はぐっとくるシーンもあったけれど、肝心要の事件そのものが「俺たちの戦いはこれからだ」ENDで残念。
    それさえ心しておけば大変楽しめたと思うのだけど、まあそれは無理な話か。

    山田さんのご本はこれが初めて。
    気になってるハードカバーの前に評

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    2014年07月23日
  • 天使の代理人(上)

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    後期妊娠中絶を扱ってきた助産師の冬子。
    ある日、一人の赤ん坊を中絶させた時に自らの行いに耐えられなくなる。
    その日から、冬子は中絶手術の残酷さを訴え、少しでも中絶を留まって欲しいと思い、本を書いたりと活動を始める。
    当たり前に日々行われているであろう中絶手術に深く切りつける衝撃作。

    2014.4.24

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    2014年04月24日
  • 聖者は海に還る

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    在りそうで無さそうで有りそうな設定ですが、それを
    丁寧に消化してて、またありきたりな展開にもならず
    良かったです。おれも海に還っちゃうよ!!

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    2014年01月03日
  • 乱心タウン

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    お金持ちだけが住めるマナトキオで起きるいろんな事件!お金持ちの人の性格もそれぞれ個性があって想像しやすかった。

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    2013年11月10日