山田宗樹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
たまたま三体暗黒森林と同時に読んでいたので頭の中でリンクしてしまった。
超弦理論は10次元。そのうち6次元は小さい領域に巻き込まれた結果我々の3次元+時間という次元がある。この宇宙は多次元の誰かが創造し、それを小説では仮に「神」としているが、10年後にこの宇宙は閉じられてしまう、というメッセージ。
結局その神のお告げのようになるのだが…それが存在しない時間の中、なわけです。
三体でも同じような次元の話が出てきており、こちらは光の速度をうまく扱っているが、本書では時間軸を入れた4次元空間をうまく使ってシナリオが成り立っている。三体と違って、「時間」の次元を理解(というか想像)できれば読みこなせま -
購入済み
生き方
永遠の命があったらどう生きますか?
「この仕事いつでもいいからやっといて」って言われてもすぐに片付けたくなる自分は、きっと生き急いでしまう。すぐに結果や答えを求めがちで、深掘りができない自分。何かを究めてみたいな。 -
Posted by ブクログ
宇宙は神が創造したのか--。日本の大学の宇宙論研究機関のセミナー室でのセミナーで、知らない青年が闖入してくる。そこで披露される数式が意味するところは、<神>の存在だった。数式の意味について、海外の著名な学者の仮説を実証するために実験を行った。そこで、人類は<神。の存在を認識する。我々宇宙の創造主<神> は言葉通り別次元で我々の4次元宇宙(3次元+時間)を生み出した。<神>は<光の人>を選び出し、<神>の言葉を伝える。その内容は人類にとって非常に厳しいものであった。そこから我々宇宙を救うための行動がなされる。
個人的な感想だが、最初は面白かったけれど、風呂敷を広げすぎたのか、結末が中途半端なよ -
Posted by ブクログ
なかなかの分厚い一冊でしたが。もう、とにかく後半までは一気読みでした。
今。コロナで未曾有の危機に瀕している。っていう点で、また違った危機に瀕する日本。
なんとなく、きっといろんなところでこんなやり取りが起きてるんじゃないかな。と。思った。
この時期に読むからこそ、なんだか興味深い一冊だったように感じます。
もちろん、コロナより危機ではあるんだけども。
どうやって解決していくんだろう。
と、夢中になってしまうもう一つの日本の姿でした。東京タワーをスプーンのように曲げる力。
面白い。リアルなファンタジーなのか。むしろこのコロナ化で比喩的にリアルなのかも。とも思いました!!!! -
Posted by ブクログ
大学の研究室に突如現れた謎の青年。その時、研究室内では研究者同士で、全世界の論文を集めて、その発表会をしていた。次々とホワイトボードに書いていく数式。23枚に及び、その後すぐに姿を消した。残された数式は、度肝を抜くものばかりで、不備はあるものの、世界を揺るがすほどにまで発展していった。それは日本だけでなく、同時期に世界でも同じことが発生していた。やがて、「神」に会おうと、全世界が同時刻にあることをやろうと試みる。
読んでいて、ふと頭をよぎったのが、ノストラダムの大予言でした。その時も、あらゆるところで騒がれて、いざ当日を迎えると、特に何もないまま終了。
あの騒動は何だったんだろうと思うくら -
Posted by ブクログ
山田宗樹『人類滅亡小説』幻冬舎文庫。
余り盛り上がらず、煮え切らないままに、よくあるパターンの結末を迎えた終末SF小説。700ページ超のボリュームに費やした時間とこの不満足感を何とかしてほしい。
人類滅亡を目の前にパニックに陥る人びとを描くのか、宗教に狂う人びとを描くのか、未来に人類の将来を賭ける人びとを描くのか、あちらこちらに行った挙げ句に使い古されたパターンの結末とは。
世界中に出現する酸素を吸収する微生物がコロニーを形成する赤い雲。やがて、赤い雲は広がり、地表の酸素濃度が減少し、人類滅亡へのカウントダウンが始まる。人類は生き残りを賭けて、選ばれし者だけが収容される巨大シェルターを建