山田宗樹のレビュー一覧

  • ギフテッド
    長編だがなかなか読ませてくれる。面白いというより先が気になって止まらなかった。SFだが、要は人種差別を題材にした物語。力を持った者と力を持たない者の差を上手く描いている。しかしながら私達の生活にも言える問題でして…先輩や後輩.上司や部下、年上や年下…難しいが…私の信念はいつも変わらないと確認出来た物...続きを読む
  • 乱心タウン
    超高級住宅街マナトキオで起こる騒動が、住民や関わる人々の人生を変えていく様を描く長編小説。
    カネが人間を変えるのか、一癖あるからカネを持つことができるのか。ステレオタイプではあるが、現実には近づきたくない人々ばかりである。最終的には正直者は守られるが、あまりスッキリ感はない。読みやすいが、ボリューム...続きを読む
  • 死者の鼓動
    何とも割り切れない思い。例え罪だとしても一刀で切り捨てられない悲しさがあった。
    あらすじ(背表紙より)
    医師の神崎秀一郎の娘で、重い心筋症をわずらった玲香に、脳死と判定された少女・社洋子の心臓が移植される。その後、手術関係者の間で不審な死が相次ぎ、秀一郎に社洋子と名乗る者から電話がかかってくる。電話...続きを読む
  • 天使の代理人(上)
    重いぜ....。
    読みやすいのでガンガンいけるが
    テーマがテーマだけに、
    そんなの結論出るわけねーだろ
    と、思いつつスッキリしないまま読み続けるのだった。
  • ゴールデンタイム
    松子の孫と、孫の元カノが主人公。孫はフリーターから役者を目指し、元カノは無事医大に合格。医者になるべく勉強している。人生というのは、その人の経験によって考え、決めた決断の連続で成っているのだと思った。人生は奥が深い。
  • 死者の鼓動
    大学教授の娘が心臓移植を必要になる。そこに転落によって脳死状態になりそうな親友が運ばれる。あり得ない設定ではあるが、その状況で人は何を思い、どう行動するかを描かれている。専門用語が頻発し、よりリアルである。
  • 黒い春
    前半の病気の謎解き的な展開は好みだったのですが、後半に入ってからのある人物の闘病物的な展開になると一気に失速した感が否めませんでした。人間にはどうにもできない病があるということがテーマだとは思うのですがラストも残念でした
  • 天使の代理人(上)
    生命を誕生させるはずの分娩室で行われた後期妊娠中絶。数百にのぼる胎児の命を奪ってきた助産婦・冬子がその時見たものは、無造作に放置された赤ん坊の目に映る醜い己の顔だった-。生命の尊さを描いた胸に響く衝撃作。
  • ゴールデンタイム
    嫌われ松子の甥っ子と当時付き合っていた元恋人の明日香のその後。
    二人とも別々の道を歩き始めている。
    その中でお互いに転機を向かえる。
    自分に素直に生きる。夢を叶える。
    道はそれぞれ違うけれど、思いは強く伝わってきた。

    2016.1.30
  • 死者の鼓動
    臓器移植をテーマに、医療関係者や家族の葛藤と苦悩を描いたヒューマンミステリー。
    二人とも見殺しにするによりも、一人を助けるためにもう一人の死を早めるのことは悪なのか。与えられた課題はとても重い。おそらく正解はない。登場人物全員の苦悩は、当事者になる可能性がある私たちにとって他人事ではない。望むことは...続きを読む
  • 百年法 上
    あれだけ前半エネルギッシュに奔走していた遊佐の凋落っぷりに軽く失望。生にしがみつくのは人の性でも、やはり自分の寿命を誰かに握られるのは屈辱を感じる。
    身体は若いままだが精神が老化してるっていうチグハグさに終始ゾクッときたのは、人間らしく生きられなくなってしまうことへの恐怖感なのかもしれない。
    願わく...続きを読む
  • 黒い春
    異種寄生成長菌類の話で取り上げられたので購入。
    和モノはあまり好んで読まないので、期待値低めだったのと、展開が天使の囀りをイメージさせて低評価だった割になかなか良質。
    人間模様は個人的にいらないけど、医療系と歴史を組み合わせたのは良。
  • 黒い春
    プロットはしっかりしているし、本質的な筆の運び方も確かだから、パンデミックを扱うパニックものの一種として、充分に楽しんで読むことができる。
    が、15年前の作品ということもやはりあるのか、あるいは単に好みの問題なのか、特に家族の情愛の描き方などに、若干もっちゃり感を覚えたことも事実である。
    終わらせ方...続きを読む
  • 死者の鼓動
    脳死臓器移植がテーマ。登場人物たちの言葉がちょっと綺麗すぎて、リアリティを感じなかったのが残念。

    しかし、脳死患者からの臓器移植という技術が生み出されたからこその現実、誰かの死により誰かが生かされるということ…それが答えのでない深い問題を生み出しうることがよくわかった。
  • 天使の代理人(下)
    ◼うしろに書いてあるあらすじ通り妊娠、中絶、にまつわった女性たちが交差しあう。ちょっと最後は意外な展開で、どうなるのどうなるの?と加速した。
    映像化されそうな気もするね。
  • 天使の代理人(上)
    ◼すごいテーマ。妊娠、出産、中絶、女性として生きてるといろんな考えてしまうテーマよね、さて、下巻でどうなるか。
  • ゴールデンタイム
    ◼嫌われ松子読んだの、ほんとに数年前なのに映画の印象もあってか明日香っぽいなーとか笙っぽいなーって思いながら読み進めてた。ミックの病気もあって、生きるとか死ぬとか生き方とかも考えつつも。
    最後は明るい兆しがすこし見える終わり。
    もうひとつの短編の八雲にて、が嫌われ松子に出てきた赤木の話とわかって感慨...続きを読む
  • ゴールデンタイム
    嫌われ松子の一生で松子さんの甥の大学生が主人公のお話し
    嫌われ松子を読んでなくともまったく問題無いほど別の作品

    視点としてはもう一人の医大生の視点で描かれてあるんだけど、この人の話しいるかな?
    ま、別々の生活してた二人が最終的に会ってそれぞれの視点と意見でというのは冷静と情熱のあいだのようだけど
    ...続きを読む
  • 乱心タウン
    9月-5。3.5点。
    壁に囲まれた、富裕層専用の街。中に入るには警備を
    通る必要。住人が一人死亡してから、変な噂や落書きやらが発生し、不穏な空気が。
    ドタバタもの。650頁だが一気読み。
    まあまあ面白い。
  • ゴールデンタイム
    8月-4。3.5点。
    嫌われ松子の続編。笙と明日香のその後。
    笙はフリーター、明日香は医学部へ。
    笙はやがて打ち込めるものを見つけ・・・
    あっという間に読める。まあまあかな。
    二人とも成長していく姿が、すがすがしい。