山田宗樹のレビュー一覧
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ネタバレ生まれながらに人とは異なる謎の器官をもつ「ギフテッド」
国による一斉検査である一部の人間だけがその器官を持つが、その能力は明らかになっていない。ただ、人類の希望と考えられ、神から与えられたギフトを持つ者として特別な生活を約束される。
数年後ギフテッド制度は廃止されるが、ギフテッドによる大量虐殺事件が発生する。
その事件を皮切りにギフテッドたちの運命が思いもよらぬ方向に動き出す。
現実社会でも、ある一部の能力だけが著しい子供に対し「ギフテッド」という言い方をするが、その代わりに彼らは何らかの欠落を抱えている。この物語では超能力的な人知を超えた能力を所有する者たちを「ギフテッド」と呼び、その能力 -
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次女が手に入れて読んでいたけど、少し難しくて途中でやめてしまったみたい。その後「おかあさん 好きそうじゃない?」とオススメされて。
物理学の話なんかが出てくると、たしかに少し難しかった。でもストーリー展開はわかりやすいし、どうなるのかなーという興味も手伝って割とスラスラ読めた。
この世界は実は…という部分は突拍子もないような仮説ではあるものの、あり得なくもないなあと思えてくる。すごい次元の話なんだけど、具体的に語られているできごとは身近なことの延長という感じなので自然に受け入れられた。
第四部が特に面白かった。今までのあれこれはそういうことだったのかーとわかったり、切なくなる部分があった -
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物語は2048年から始まる。
生存制限法の100年が間近に迫り、初年度適用者から安楽死を受け入れなければならなくなる。
法整備のための政治家と官僚の話し合いが、ああ、日本だなぁ、としみじみ。
不老不死で100年生きられることになったら。
自分はどうするだろう。成人から受けられるHAVIを、たぶん何も考えず受けてしまうのだろうな、と思う。これがもし40代、50代になっても若い頃の見た目に戻せます、だったらもう少し考える猶予があるけれど。
物語の中では死を受け入れる人、人に寿命を決められるのは嫌だと拒否する人が描かれていて、どちらの気持ちも分かるし、いざ死が目の前に迫ったら怖くて逃げ出したくなる -
Posted by ブクログ
覚醒剤中毒死と思われた若い女性の遺体から、未確認の黒色胞子が発見される。それは、これから始まる新種の黒手病の始まりとなった。
黒手病と名付けられた、黒色粉を撒き散らしながら絶命するその病気の原因を探し、予防と治療法の確立を目指そうとする。
ウィルス等を主題とする小説はストーリーが決まってきて、そこに個性を出すのが難しいし、面白く読むところ。パニックを描くのではなく、その研究過程が詳細だなと思ったけれど、山田さんは、筑波の農学研究科出身なんですね。知らなかったわ。製薬会社も経験者なんだとか。
その研究過程も丁重だなと読みましたが、この黒色胞子の発生原因に、小野妹子の遣隋使一団の歴史ミステリーが絡 -
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NIGHT HEAD?
まず話があっちこっち飛ぶのと、話し手も変わるので、
これは誰の話?となってしまって集中できなかった。
最初は面白かったのに、飯田譲治のNIGHT HEADを彷彿としちゃったなぁ、、、
題材は面白いのに残念だなぁ