山田宗樹のレビュー一覧

  • ヘルメス

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    ネタバレ

    小惑星が落ちてくるという未曾有の危機、2029年はなんとか回避したが、地下に巨大なシェルターを建設することになる。壮大なスケールで始まった物語は地下の生活にはあまり触れず第2章で唐突にただ一人の生存者ルキに焦点が移る。ただルキの父親瀬良の死体から閉鎖社会の恐ろしさが垣間見える。そしてルキ!あっという間死んじゃって今度は第3章でまた小惑星衝突の危機。なかなか忙しい展開で宗教の対立のような雰囲気になり、孫悟空の元気玉ならぬ祈りの力のパワーの真髄を見た。
    マイメンターAIとの会話が面白かった。

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    2023年10月26日
  • ヘルメス

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    時代を3部にわたり描いたSF。

    いろんなSF作品を組み合わせたイメージは否めないが、最後のオチが秀悦であった。

    「百年法」の記憶があるので期待したせいもあるが、内容としては少し若者向けを意識した?感じがした。

    もう少し2部を膨らませることで、また違った印象になった気もする。

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    2023年10月18日
  • ギフテッド

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    ネタバレ

    生まれながらに人とは異なる謎の器官をもつ「ギフテッド」
    国による一斉検査である一部の人間だけがその器官を持つが、その能力は明らかになっていない。ただ、人類の希望と考えられ、神から与えられたギフトを持つ者として特別な生活を約束される。
    数年後ギフテッド制度は廃止されるが、ギフテッドによる大量虐殺事件が発生する。
    その事件を皮切りにギフテッドたちの運命が思いもよらぬ方向に動き出す。

    現実社会でも、ある一部の能力だけが著しい子供に対し「ギフテッド」という言い方をするが、その代わりに彼らは何らかの欠落を抱えている。この物語では超能力的な人知を超えた能力を所有する者たちを「ギフテッド」と呼び、その能力

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    2023年10月14日
  • ヘルメス

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    何を信じるか。信じないか。揺らぐ気持ち、揺らがない気持ち。強い人ばかりではない。自分を信じて、精一杯生きるしかないのに。一日一日を大切に生きること。やり尽くす。

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    2023年10月09日
  • ヘルメス

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    著者お得意の近未来SF系ストーリーは同氏の著作である人類滅亡小説に似た雰囲気だったり集団思想や宗教的な考えみたいなのも他の作品で既視感あった

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    2023年10月07日
  • 存在しない時間の中で

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    次女が手に入れて読んでいたけど、少し難しくて途中でやめてしまったみたい。その後「おかあさん 好きそうじゃない?」とオススメされて。

    物理学の話なんかが出てくると、たしかに少し難しかった。でもストーリー展開はわかりやすいし、どうなるのかなーという興味も手伝って割とスラスラ読めた。

    この世界は実は…という部分は突拍子もないような仮説ではあるものの、あり得なくもないなあと思えてくる。すごい次元の話なんだけど、具体的に語られているできごとは身近なことの延長という感じなので自然に受け入れられた。

    第四部が特に面白かった。今までのあれこれはそういうことだったのかーとわかったり、切なくなる部分があった

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    2023年09月20日
  • ゴールデンタイム

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    うーん。だらだらと若者の夢への葛藤が書いてあるだけで飽きてしまった。松子の生涯とは特に関係ないかなと思ってしまった。影響は多少受けていると思うけど。全く別の話しかな。

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    2023年09月10日
  • 百年法 下

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    不老ウィルスという一つの設定から、国家のあり方や人間の生き方などまで壮大な話となっていた
    自分なら不老となったらどうするだろうと考えなどしたが、家族の絆がそんなに簡単に崩壊するかと疑問に思った
    まあ、そんな事は仮想世界なんだからどうでも良いが、上巻から続き大統領と首相の駆け引きやおかしくなりかけている日本などジリジリと話が続き、後半はまさかの展開で少しご都合主義な終わりかただった
    もう少し登場人物のドラマをみせて欲しかった

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    2023年05月16日
  • 百年法 下

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    設定が凝っていておもしろい。スイスイ読める。
    人物描写もしっかりしていて、目の前で映像が浮かぶようでした。
    ただ、テーマ的に読後感はすっきりしない感じ。

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    2023年05月10日
  • 黒い春

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    架空の病気をめぐる小説。黒い粉を吐いて死ぬ謎の黒手病の怖さ。徐々に原因と発生源を突き止めていく研究者。黒い病に怯える家族、恐いながらもグッと引きつけられて一気に読んだ。最後の最後まで戦いが続くリアリティがあっていい。

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    2023年04月30日
  • 百年法 上

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    百年法の前振りの一部の後、二部から一気に話が進み出して面白い
    終わりのない人生はやっぱり面白みがなくなりダラダラ生きるようになる
    決められた定命を精一杯生きてこその人生かなと思った
    それに気付いた人々はどのような行動を取るのか下巻に期待する

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    2023年04月21日
  • SIGNAL シグナル

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    消化不良な終わり方をする。ただ朱鷺丘先輩のキャラがめっちゃ良い
    山田宗樹の文体は唐突に「無理だー!」ってなる時があるけど、キャラクター作りの漫画家っぽいセンスはすごい好み。漫画原作とかやってほしい

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    2023年04月13日
  • 百年法 上

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    物語は2048年から始まる。
    生存制限法の100年が間近に迫り、初年度適用者から安楽死を受け入れなければならなくなる。
    法整備のための政治家と官僚の話し合いが、ああ、日本だなぁ、としみじみ。

    不老不死で100年生きられることになったら。
    自分はどうするだろう。成人から受けられるHAVIを、たぶん何も考えず受けてしまうのだろうな、と思う。これがもし40代、50代になっても若い頃の見た目に戻せます、だったらもう少し考える猶予があるけれど。
    物語の中では死を受け入れる人、人に寿命を決められるのは嫌だと拒否する人が描かれていて、どちらの気持ちも分かるし、いざ死が目の前に迫ったら怖くて逃げ出したくなる

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    2023年03月26日
  • 存在しない時間の中で

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    難しい数式や理論がでてくるのかと思いきや、単純でわかりやすかった。ただ、世界が10次元で出来ていると仮定している割には単純でよくあるSFにしかみえなかった。高次元の世界が人間には理解できないと吟っているので、我々に対してあえて分かりやすくなっているのかも。物語の最後に読者が巻き込まれるような構成になっているのは面白かった。

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    2023年03月21日
  • ギフテッド

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    超能力というSF的要素だけど、人物の設定や政治、集団心理とか細かく描かれているのでイメージしやすく入り込みやすかった。

    けど、正直、個人的には百年法の方が断然おもしろかった。

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    2023年02月08日
  • 黒い春

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    覚醒剤中毒死と思われた若い女性の遺体から、未確認の黒色胞子が発見される。それは、これから始まる新種の黒手病の始まりとなった。
    黒手病と名付けられた、黒色粉を撒き散らしながら絶命するその病気の原因を探し、予防と治療法の確立を目指そうとする。
    ウィルス等を主題とする小説はストーリーが決まってきて、そこに個性を出すのが難しいし、面白く読むところ。パニックを描くのではなく、その研究過程が詳細だなと思ったけれど、山田さんは、筑波の農学研究科出身なんですね。知らなかったわ。製薬会社も経験者なんだとか。
    その研究過程も丁重だなと読みましたが、この黒色胞子の発生原因に、小野妹子の遣隋使一団の歴史ミステリーが絡

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    2023年02月06日
  • 黒い春

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    ネタバレ

    現代のコロナと繋がるところがあった。
    感染経路を特定していくところがわくわくして面白かった。
    ラストは、これからもこの真菌と闘っていくぞ!的な感じ

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    2023年01月20日
  • ギフテッド

    購入済み

    NIGHT HEAD?

    まず話があっちこっち飛ぶのと、話し手も変わるので、
    これは誰の話?となってしまって集中できなかった。

    最初は面白かったのに、飯田譲治のNIGHT HEADを彷彿としちゃったなぁ、、、

    題材は面白いのに残念だなぁ

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    2022年09月07日
  • 人類滅亡小説

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    それぞれの世代の時が流れていくスタイルの小説でとても読みやすかった…!
    ラストの話の盛り上がりも良かった!

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    2022年07月18日
  • ギフテッド

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    ネタバレ

    ★3.5
    山田宗樹さん!やっぱり面白いよね!
    時代の変遷の中に、登場人物の感情をうまく載せるのよ。上手いのよ。
    ラストの違う惑星に瞬間移動した!?はちょっと萎えたけど、でも新しい未来が待ってるって思ったらいい事なのかな。

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    2022年06月21日