山田宗樹のレビュー一覧

  • 天使の代理人(上)

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    今までお産の小説はいくつか読んできたけど
    全部医師がメインだったから、
    今回助産師と妊婦さんとそれに関わる女性が中心のストーリーを
    新鮮な気持ちで読みました。

    同じ女として、医師とは明らかに違う目線に立って(女医さんは別として)
    お産を助ける助産師はとても素敵な仕事だと思いました。
    お産が好きでやってきたのに、人工妊娠中絶の介助を
    しなければならないというのはどれほど辛いことなのか
    本人ではないと語れないと思います。

    もともと中絶なんか絶対だめと思っていた私ですが、
    今回改めて強く思いました。
    もちろん特殊な場合は除いてです。

    どうしたら感覚も感情も持っている胎児をそんなものに例えられるのか。
    命を軽く考えること、無知、軽率な行動は罪にも値する。

    それでも、賛同はできないけど、
    こういう風に考える人もいるのだと、
    人の価値観・生き方はそれぞれなのだと
    思わされました。

    思いがけず生きて出てきた子どもが、助産師に訴えた言葉に
    自分の命が危険なのにも関わらず、赤ちゃんを助けてと叫ぶ妊婦に
    どんな子でも自分の子と言う若い妊婦に
    その妊婦の手伝いをすることになった、
    人違いで中絶させられた女性の優しさに
    その4人が繋がっているということに
    最後は涙が止まりませんでした。


    この本は、中高生や大学生の若い人みんなに読んでもらいたいです。
    特に男の子は自分のことじゃないからこそ、
    お母さんから無事に生まれてきた1人の子どもとして
    女性が妊娠するということ、中絶するということついて
    深く考えるきっかけになればと思います。







    胎児は人間です。

    0
    2012年10月06日
  • ジバク

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    年収2千万の勝ち組ファンドマネージャーが、まさかの人生転落劇。最後に残った全財産の1円を賽銭箱に入れて祈ったけれど、奈落の底はまだまだ深く、どこまでも落ちていく…。

    手に入れたと思ったものなんて、もしかしたらすべて嘘っぱちなんじゃないだろうか。数えきれないほどの偶然が重なって、つかの間の幻影を見ているだけ。何かのはずみにあっという間に消え失せてしまうような、不確かなものでしかない。

    ずいぶんと誇張されたジェットコースターストーリーに見えるけれども、今の世ではものすごくリアルを感じる物語です。

    0
    2012年05月23日
  • ゴールデンタイム

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    前作、『嫌われ松子の一生』は、浮き沈みが激しく、鬱々としてしまいましたが、今回は、若い二人が主人公で明るく感じます。

    笙は、仕事に就けず、フリーター生活をしている時に、役者の卵たちに出会います。
    全く縁のなかった世界ですが、そこでの出会いから新たな光を見つけ始めます。

    笙の元恋人・明日香は、医大生となって勉強中です。
    ある日、飛行機でのドクターコールで出会った女医さんに憧れを抱き、進むべき道を見つけますが……。

    それぞれの話が、交互に章を成していきます。
    順風満帆とはいかない20代中頃。ちょうど松子が失踪した歳。
    二人が葛藤しながら、自分の道を探っていく感じが良かったです。

    最後の「八雲にて」を読むと、つい、「松子が、彼についていけば…」と思わずにいられません。

    0
    2011年12月09日
  • 天使の代理人(下)

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    【上】に続きサクサク進めます。
    この人引き込み方が、すごいツボ!

    妊娠中絶をテーマにした内容なんだけど、
    読み終わった後、考えさせられます。

    中絶は殺人か、医療行為か。
    殺人になっちゃうのかもしれないけど、
    後先考えずに育てられないのに産むのも
    もっと問題だと思う…。

    男の子以外産まない!って言った
    シングルマザーの話は感動。

    ホントに作者は男か?!って思う位
    登場人物の心情とかを繊細に書いてるし、
    はまる。とにかくはまる。

    とにかく若い結婚してない女の人は是非読むべきだし、まぁ結婚してても、
    そして男の人も、特に若い!読むと良いと思う。

    泣いちゃう。

    0
    2011年09月22日
  • 天使の代理人(上)

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    『嫌われ松子の一生』を読んで
    あまりにも面白かったんで、ついでに買ってみた本。

    松子とは全然違うけど
    次が気になってサクサク読める所は一緒!

    若干、表現がリアルで貧血起こしそうになったけど
    とにかく、はまる…!

    0
    2011年09月22日
  • 天使の代理人(下)

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    ネタバレ

    巻を読み終わったら すぐに下巻を読まずには いられなかった・・・

    天使 = 胎児のことで、中絶しようとしている人に 思いとどまってもらって

    赤ちゃんの命を 守るべく “天使の代理人”という組織を運営していく 

    助産婦さんや看護士さん達の行動がすごく感動的だった 



    例え それが 犯罪行為だとしても 誰かがやらなかったら

    救われなかった命を 思うと 正しい行為に思えた



    途中 何回も胸を ぎゅうっと 掴まれる感じで 重い気持ちになって

    溜息を 何度も ついてしまった・・・



    すごく重いテーマだったけど 改めて命の尊さ 大切さを 感じた

    自分自身も経験したことだから 余計に 辛かったけど 今はもう

    前に進むしかない 何にも変えられない 大切な命の話・・・

    男女、年齢関係なく 色んな人に読んでほしいなと思う 小説です

    0
    2011年05月27日
  • 聖者は海に還る

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    これは面白い!
    ドラマテックさで言うと、ちょっと物足りないと思うところがあるが、良く出来ている。
    正常の反対は異常、または狂気かも知れないが、成長によっては、時として静寂となるということか。(特に意味なし)

    0
    2011年01月25日
  • 天使の代理人(上)

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    ネタバレ

    命とは何か?を考えさせられます。小説中盤に出てくる、中絶に対する討論場面が印象的です。命はライフスタイルと引き換えにできるものなのか・・・?また、精子バンクで相手を見つける女が登場し、生命の誕生とはそんな簡単なものなのか?という気持ちにもなります。

    0
    2011年01月07日
  • 天使の代理人(上)

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    ドラマで見たのをきっかけに、原作へ。
    ドラマとは違う設定も多く、どちらかというと私はドラマの方が好みだったかな。

    しかし、男性である著者が、ここまで「中絶」というテーマに迫り、著したということに心から敬意を表したい。
    桐山冬子の願いは、この本の出版・ドラマ化で確実に大きな一歩を踏み出したと思う。

    ドラマを見ていない人は、読むことを薦める、というより、絶対読んで欲しい。

    0
    2019年01月16日
  • 天使の代理人(下)

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    ドラマで見たのをきっかけに、原作へ。
    ドラマとは違う設定も多く、どちらかというと私はドラマの方が好みだったかな。

    しかし、男性である著者が、ここまで「中絶」というテーマに迫り、著したということに心から敬意を表したい。
    桐山冬子の願いは、この本の出版・ドラマ化で確実に大きな一歩を踏み出したと思う。

    ドラマを見ていない人は、読むことを薦める、というより、絶対読んで欲しい。

    0
    2019年01月16日
  • 天使の代理人(下)

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    中絶をめぐる女たちの話。
    自分が親になることへの不安が原因の人もいれば
    人生設計を基準に考える人もいて
    中絶の理由は本当に人それぞれ。
    胎児の命を尊重すべきなのはわかるけれど
    自分の人生が変わることに躊躇してしまう
    女性の葛藤が生々しく書かれている。
    また中絶に関する法律や現場の実態の描写が
    まるで見てきたかのようにリアル。(だと思う)
    これを書いたのが男の人だって言うのがびっくり!

    将来子供が欲しい人も欲しくない人も
    これは読んでおいた方がいい。

    0
    2010年08月25日
  • 天使の代理人(上)

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    中絶がテーマのお話

    そういった類の話は僕の身の回りでは全くなくて、読み進めるとショック[e:350]を受けたりなるほど[e:451]と思ったり勉強になりました


    まずビックリなのは中絶してる人数の多さ
    また病院によっては経営上の都合から法律違反である妊娠後期での中絶を受けてるところもあり
    そんな後期では胎児も人の形になっていて、赤ちゃんを殺すような処置を強いられる


    出生の手助けをしたいと思い産婦人科に勤めた看護士などが迎えるそんな現実…

    耐えられないなぁと思いましたね[e:286]僕なら精神的におかしくなります
    そんな人達が何とかしようと活動を始めて、少しずつでも中絶を思いとどまらせていく姿にちょっぴり感動

    ただね、いざ当事者となるとねぇ…特に学生時代で相手を妊娠させたとなると中絶という逃げ道に行ってしまいそうな気がしますね、情けないですが

    これを機に責任持って生きないといかんなと思いました…何事も

    ちょっと誤解されそうですが、この作品はフィクションです
    小説として見ると予想を超える展開はないですが、一気に読める本だと思います

    0
    2010年04月26日
  • 聖者は海に還る

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    誰もが惹かれて夢中になってしまうカウンセラーには恐ろしい秘密が、、、という導入。
    これはすごーくよかった!
    ウソくさいカウンセラーだなーなんて斜め視点で見てたらまさに根拠があって納得。
    救いがなさそうに見えてきれいにまとめて終わっているのが
    あぁ、よかった・・・って読んだ後思いました。
    こういうのが気に入るってやはし自分は少女マンガ育ちなのだろうと思う。

    0
    2010年03月20日
  • 百年法 上

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    星4
    上下巻まとめての評価です。

    人が不老不死となる事により、百年後に死ななくてはならない百年法が成立。
    それに伴い、日本に首相と大統領が存在する事に。
    その百年法を巡る人達の思惑、野望、謎が交差して行きます。

    評価が良かったですし、設定も面白そうだったので、
    読んでみました。
    上下巻で長いですが、それなりに面白い。
    ただ、あまり盛り上がらずに終わってしまったように感じますので、評価に対しては物足りなかったかな。

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    2026年09月13日
  • 百年法 下

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    最後までダレずに緊張感を維持できて綺麗に終わった印象。解説で指摘されていた省略は言われてみれば確かにと思った。話のスケールとしては日本沈没に匹敵する。
    文章にイマイチ深みを感じられないのは,SFであって純文学ではないからか。

    0
    2026年09月09日
  • 百年法 上

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    ジャンルにあまり意味はないのかもしれないが,SFなんでしょうね。ミステリより好きかも。『嫌われ松子の一生』の著者なんだな。設定が面白いし,キャラも立ってる。伏線もうまく回収できてる。完成度は高い。まぁ,作品としての評価は,下巻でどうやって終わるかにかかってはいますが。

    0
    2026年09月07日
  • [新装版]嫌われ松子の一生(下)

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    ネタバレ

    映画化やテレビドラマ化もされたベスト・セラーを、いまさらながら読んでみた。読んでみてわたしがまず思い浮かべたのは、じっさいに起きた「湖東記念病院事件」のことである。この事件では勤務していた看護助手が「犯人」として逮捕され、当該人物が智能に障礙を持つ「供述弱者」であったことから、恋愛感情を抱いた刑事の取り調べに対して迎合してしまい、結果として冤罪として有罪判決を受けることになってしまう。その後再審で無罪が確定した実在の人物と、作中で何度も収監されるような人物を重ね合わせることが不適切であると重重承知したうえであえていうならば、わたしは本作の主人公である川尻松子も、同事件の看護助手と同様に、智能に問題を抱えているのではないかと思う。ほんらい教師を務めるような智識や倫理観を有しながら、肝腎なところで適切な対応ができずに泥沼にハマっていったり、交際相手に言われるがまま流されるがままの生活を送ることで結果的に自身の人生にも深刻な影響を与えたりと、とても「健常者」のふるまいとは思えない。作者がほんとうに智能に問題がある人物という設定で書いたかどうかはわからないが、いずれにせよ、そんな人物の最期として無惨に殺されてしまうというのではあまりに救いようがない。有名な映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』の主人公は智能に問題を抱えながらも、幸福な人生を過ごすことができているが、本作はまるで「逆『フォレスト・ガンプ』」である。

    0
    2026年08月27日
  • [新装版]嫌われ松子の一生(上)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    映画化やテレビドラマ化もされたベスト・セラーを、いまさらながら読んでみた。読んでみてわたしがまず思い浮かべたのは、じっさいに起きた「湖東記念病院事件」のことである。この事件では勤務していた看護助手が「犯人」として逮捕され、当該人物が智能に障礙を持つ「供述弱者」であったことから、恋愛感情を抱いた刑事の取り調べに対して迎合してしまい、結果として冤罪として有罪判決を受けることになってしまう。その後再審で無罪が確定した実在の人物と、作中で何度も収監されるような人物を重ね合わせることが不適切であると重重承知したうえであえていうならば、わたしは本作の主人公である川尻松子も、同事件の看護助手と同様に、智能に問題を抱えているのではないかと思う。ほんらい教師を務めるような智識や倫理観を有しながら、肝腎なところで適切な対応ができずに泥沼にハマっていったり、交際相手に言われるがまま流されるがままの生活を送ることで結果的に自身の人生にも深刻な影響を与えたりと、とても「健常者」のふるまいとは思えない。作者がほんとうに智能に問題がある人物という設定で書いたかどうかはわからないが、いずれにせよ、そんな人物の最期として無惨に殺されてしまうというのではあまりに救いようがない。有名な映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』の主人公は智能に問題を抱えながらも、幸福な人生を過ごすことができているが、本作はまるで「逆『フォレスト・ガンプ』」である。

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    2026年08月27日
  • 百年法 下

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    強引な気もしたけど、読めました。普段この時間軸と想像世界の設定に読み慣れてないので人物が上手く入ってきませんでしたが新しいSFの形だと思いました

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    2026年08月02日
  • 百年法 上

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    ネタバレ

    不老不死が実現された世界での社会の新陳代謝を促すために制定された「百年法」をめぐる物語
    第二次世界大戦あたりから分岐して現在とは異なる”共和国”として存続している日本が舞台
    何人かの主要人物から見たストーリーが同時進行的に描かれており、壮大なシミュレーションデータの世界を覗き見ているよう
    ”不老不死”の影響で人間関係が淡白なのか色恋沙汰やドロドロした人間関係はあまりなく、通常は描かれるであろう激熱イベントや泣きのイベントもあっさりしていてテンポよく話は進む
    上巻は大統領権限を盾に独裁色を強め沈みゆく日本で幕を閉じるが、ここからどう巻き返していくのか
    頼むよ首相!

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    2026年07月10日