【感想・ネタバレ】百年法 上のレビュー

あらすじ

不老不死が実現した日本。しかし、法律により百年後に死ななければならない――西暦2048年。百年の生と引き替えに、不老処置を受けた人々の100年目の死の強制が目前に迫っていた。その時人々の選択は――!?

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

Posted by ブクログ

近未来の日本を舞台にした小説。
実際に50年後ぐらいにこのような世界になってそう?
少し覗き見している気分になれる。リァリティが凄い。
人間の飽くなき欲望と寿命とはについて考えさせられる。

下巻が楽しみだね。。。

0
2025年05月25日

Posted by ブクログ

もし自分がこの世界線にいたらと考えさせられたと同時に、今ある時間や命、関わってくれる人を大切にしないといけないなと改めて思えた作品。生きる意味を考えさせられた。

0
2025年03月04日

Posted by ブクログ

近い将来にありそうな未来のお話。
人の命とは、命の重さを考えさせられるお話です。
官公庁の描写がリアルで好きです。

0
2023年10月08日

Posted by ブクログ

百年以上生きられる世界。最初は楽しいかもしれないが自分の寿命がハッキリと分かってしまうってのは恐ろしすぎないか

0
2023年01月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不老を手に入れた世界では人口増加を阻止するために100年で命を絶たなければならない法律「百年法」が制定されようとしている世界が舞台です。

  不老を手に入れた未来の日本が舞台ということで、正直設定についていけるか不安でした。しかし、読んでみるとものすごくスーッと内容が入ってきました。本当に現実の日本と不老を手にれているかいないかその違い程度しかありませんでした。

 本書は様々な登場人物に交互にフォーカスを当てて進行していきます。私がその様々な物語の中で特に好きなのは、百年法施行にむけて奮闘する官僚と百年法をよく思っていない大臣との水面下の闘いです。日本と日本国民のために激務を承知で日々奮闘する官僚が、百年法の担当になると、国民を殺めるために日々奮闘することになる。しかし、日本の将来のためにそれでも努力をする。その姿はまるでプロフェッショナルを見ているかのようなワクワク感とドキドキ感がありました。

 また、後半になると謎の巨大な組織が「永遠王国」というものを作り、国家から隠れて独自の国家を築きあげるという展開にもなりました。重要そうな人物はたくさん出てきましたが、その人物が何なのか、影のリーダーの正体は何なのか、日本は今後どうなってしまうのか。こういった様々な謎と期待を残して上巻は完結します。

 本書を読んでみてここまでの作品はなかなかないと思いました。物語としての面白さ。お仕事小説としての気分が高鳴る気持ち。管理された日本と裏で蠢く永遠王国のせめぎあい。どこをとっても最高の1冊でした。早く下巻も読んでみたいと思います。

0
2022年10月22日

Posted by ブクログ

面白い!百年生きれてその後は死が待っている。それを選択するかは自由。そして、いざその日が近づくと人の心は揺れる。当然やと思う。そしてその死を回避しようとするズルい人間も当然居る。ドンドン読み進めてしまった。登場人物も魅力的であり、近未来的な設定なのに、今現在の腐敗した自己中な政治家たちは健在させている。いくつかの場面で次々登場する人たちがどこかで繋がって行く。その人たちの先を知りたくて読む手が止まらなかった。 
引き継ぎ下を読むとしよ〜!

0
2022年05月15日

Posted by ブクログ

不老不死と百年から連想して、難しい法律や精神論を思い浮かべていました。
読み始めると、政治に詳しくない私でもわかり易く、登場人物の
苦悩や気概が伝わります。
もし仮に人類が不老不死を手に入れたならば、きっと自分も考えるだろう生死論。
読み終えて、こんなに満足したのは久しぶりです。
おすすめです!

0
2022年03月17日

Posted by ブクログ

起こり得るかもしれない政治、医療、貧困、就労、倫理的な動きが鮮明に描かれている。予想されていると言っても過言ではない。
今は出来るけど問題が山積み過ぎてやらないだけと言われても否定出来ない。
長さを感じさせない筆致によるあまりにもリアルな近未来SF。

0
2025年08月10日

Posted by ブクログ

不老不死技術が導入され、施行後100年で生存権を手放さなければいけないSF小説

詳細な感想は下巻でまとめて

以下、公式ののあらすじ
-----------------------
不老不死が実現した日本。しかし、法律により百年後に死ななければならない――西暦2048年。百年の生と引き替えに、不老処置を受けた人々の100年目の死の強制が目前に迫っていた。その時人々の選択は――!?
-----------------------

0
2025年04月01日

Posted by ブクログ

めっちゃリアルで怖い。。
もし不老化処置なる技術がこの国にあったら。。
不老には憧れますが、色々考えさせられます。
本作は登場人物が多く、あちこちシーンも時代も飛ぶので、展開が全く読めないし、誰にフォーカスを当てて良いのかも分からん。。上巻ラストも不穏の終わり方。下巻はどうなるんだー!早く読みます。
こういう目まぐるしい作品は読みにくくて疲れちゃいがちですけど、読みやすい文体なので助かってます。

0
2025年03月24日

Posted by ブクログ

難しい話かと思ったけど、読みやすく、キャラクターも個性豊かで面白い!フィクションだけど、すごくリアルな展開でこういう世界もあり得るよな、自分だったらどうする??とドキドキしながら読みました。続きが気になる!!早速下巻も読みます。

0
2025年03月18日

Posted by ブクログ

死への恐怖と、永遠に生き続けることの不安。
社会は新陳代謝をしなければ崩壊してしまうのか。
下巻の展開に期待!

0
2025年02月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2013年(第9位)。
太平洋戦争で原爆6つ落とされた日本。日本共和国として、HAVI(不老化処置)を受けるよう指導される。ただし100年後に生存権、人権はなくなる(100年法)。戦後が今と違う世界が前提。
かつ登場人物多い。名前と相関関係を覚えるのが大変で、なかなか読み進めない。のは前半だけ(前半前かも)。気づけば、読み進めている。
100年法が施行される頃、国民投票がなされる。100年法反対か賛成か。賛成多数。愚民のそしりは当然である。
そして、遊佐が首相、牛島が大統領となり、独裁国家を作った。
100年法が施行される前、対象者は生きたいと思った。100年法がえんきになって、対象者は自殺した。
生と死が重厚に語られる。

0
2024年09月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

おもしろい!

衰えない体を手に入れることができるけど、100年後には死ななければならない。

健康なまま長生きできて100年経ったら死ねるなんて最高じゃないか!!と思いながら読みはじめた。

ユニオンのシステムもよくできてるなと思ったけど、百年法凍結により新たな人が入れなくて社会が回らなくなり、
施行するとなったら拒否して逃亡する人がいたり、大統領の権限で免除になったり、
いろんな問題事のすべてが妙にリアルでいろいろ考えさせられた。

下巻が楽しみ。

0
2024年09月11日

Posted by ブクログ

百年法の施行へ向けたストーリー。

設定にリアリティがあり、現実を想起させる分、心に刺さる言葉があって、感情が揺さぶられた。

0
2024年06月22日

Posted by ブクログ

上巻を読んで感想なんて、そんな無粋なことは出来ません!
(今までふつーに書いてる

め、面倒じゃないからね(笑)

0
2024年01月26日

Posted by ブクログ

⚫︎感想
これぞ、エンタメ本。読書が苦手な人もきっと楽しめる。パラレルワールドから、百年法、生存制限法が適用された近未来。見た目は日本共和国民はほぼ全員HABIという手術を受け、老化しない世界。大統領の独裁体制で生存制限法をめぐる政治家と官僚の思い…さまざまなドラマがあり、読む手が止まらなかった。後半も楽しみ。

⚫︎あらすじ(本概要より転載)
不老化処置を受けた国民は処置後百年を以て死ななければならない―国力増大を目的とした「百年法」が成立した日本に、最初の百年目が訪れようとしていた。処置を施され、外見は若いままの母親は「強制の死」の前夜、最愛の息子との別れを惜しみ、官僚は葛藤を胸に責務をこなし、政治家は思惑のため暗躍し、テロリストは力で理想の世界を目指す…。来るべき時代と翻弄される人間を描く、衝撃のエンターテインメント!

0
2024年01月17日

Posted by ブクログ

近い将来に起こりそうと思ってしまうくらいリアルな緊迫感があります!!
登場人物が多くて、誰だっけとかなりそうになりながらもそれぞれの人物の立場から同じ法律の視点を見ているので面白いです!
基本的人権ってなんだっけと思わせられるところもあり、人権について考えさせられます

0
2023年07月14日

Posted by ブクログ

不老不死となった人は約束の100年が
経った時に死を受け入れる事が出来るのか。
自分に置き換えて考えさせられました。
上下巻でボリュームたっぷりだけど、
あっという間に読み切ってしまう面白さ。

0
2023年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

設定や世界観がとても好きですらすら読めたが、腐ってからの政治が嫌いすぎて最後らへんは読むペースが遅くなってしまった。後半に期待

0
2023年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

まず、設定に引き込まれる。現実感がないというレビューもあるが、自分は素直にSFだと思って読めるので大丈夫。

村田沙耶香「殺人出産」と同じく、作者が「老害政治家の保身」や「人間関係の希薄化」をSF設定に仮託してdisってる感じがすごく好きです。

大戦後、アメリカの不老技術が導入された日本というパラレルワールド設定。不老になったおかげで見た目が若者、でも中味は老若3世代分の人間が混交している日本。その弊害が日本を衰退させている。
・親も子も不老になるため、親は子が成人したら、ファミリーリセットして親子関係は霧消する
・百年目に安楽死を義務付ける「百年法」を実施しないと国の衰退は明らかなのに老齢政治家は拒もうとする
・庶民は3ヶ月ごとに指定された仕事を転々とすれば最低限の生活ができるシステムが存在するが、老齢層が減らないため若年層はそのシステムにすら参加できず困窮している。
・ID管理された大衆が感じているのは無間地獄的な虚無感

設定はかなり好きなのに、閉塞した日本が舞台なこともあって、登場人物にも閉塞感があるため、キャラに魅力を感じ難いのが難点。ストーリーの場面転換に応じて3人のメインキャラが変わるがわる描かれますが、3人ともに対して素直に共感&応援できないため、もっとデカい事件が起こらないかなぁと焦ったさを少し感じました。

とはいえ、1日で上巻一気読みなので面白い小説です。


※その点「蜂蜜と遠雷」は場面転換しても4キャラとも魅力的なのがやはり良かった。

※2015年の小説であり、携帯情報端末や液晶ディスプレイの未来型は描かれているけれど、空撮ドローンは予測できてないのが興味深い。

0
2022年11月18日

Posted by ブクログ

不老不死処理をなされれば、その処理後から容姿も変わらずに100年生き続けられる。羨ましい設定と思い、読み進むうち、人が歳を取れば自然と起こる老いも介護もなく、いつまでも肉体は若いままだから、結婚、離婚、出産も何度も繰り返す。果てには家族の絆も人間臭さもなくなり、個人本意な世の中へ。本の厚みで圧倒されたけど、ストーリーが未知の設定で流れ、また政治絡みのドロッとした話もありで、いつの間にかのめり込む一冊です。

0
2022年04月07日

Posted by ブクログ

面白すぎる!!
政治について知識が乏しいので、本を読みながら言葉の意味を学べることも出来る。
本を読みながら、ドキドキするのは久しぶり。
どういう結末になるのか、下巻を読むのが楽しみ!

0
2022年03月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

下巻まで読んでの感想
・設定とストーリー展開は楽しむことができた。続きが気になり一気に読むことができたし良い時間となった。
・SMOCの発生はストーリーとして唐突で必然性のないものという批判もあるがそうは思わなかった。地球または生命体の理に反した人類の不老不死に対する免疫反応だと感じられた。C1における集団自殺も同義で予兆として表現されていた。これらは筆者によるメッセージと捉えた。
・死にゆく男たち(センセイ、大統領、そして対照的に描写された戸毛)に寄り添う女性の描写には違和感を覚えた。

0
2025年09月30日

Posted by ブクログ

ついに不老の技術を開発した人類。
その結果、国は衰退したため、不老処理をしてから100年しか生存できないと定めた。
国の舵取りをする中枢と、国の方針に従わない一部の国民との対立が生まれていく。

0
2025年08月13日

Posted by ブクログ

不老不死が実現した社会で、法律によって命を区切る百年法、その設定ありきのエンタメを期待して読み始めたので、百年法制定までの紆余曲折や制定後のありきたりなヒューマンドラマにあまり興味が湧かず、なかなか物語の世界観に入り込めなかった。そのため、登場人物の言動などに温度差を感じてしまい、悪い意味で“物語”の域を出ないなと、少し斜に構えて読んでいた。ただ、後半になるにつれて、そこに終始した物語ではないとわかり、徐々に読むのが楽しくなってきた。

また、現在の延長線上にある日本を舞台にした近未来小説として読んでいたので、世界に遅れをとった日本という設定に大きな違和感を抱いたものの、全くのパラレルの、厳密には太平洋戦争終盤以降からが異なる日本が舞台なのかと気付いてからは、割と素直に読むことができた。

下巻も読もう。

0
2025年05月11日

Posted by ブクログ

百年法の前振りの一部の後、二部から一気に話が進み出して面白い
終わりのない人生はやっぱり面白みがなくなりダラダラ生きるようになる
決められた定命を精一杯生きてこその人生かなと思った
それに気付いた人々はどのような行動を取るのか下巻に期待する

0
2023年04月21日

Posted by ブクログ

物語は2048年から始まる。
生存制限法の100年が間近に迫り、初年度適用者から安楽死を受け入れなければならなくなる。
法整備のための政治家と官僚の話し合いが、ああ、日本だなぁ、としみじみ。

不老不死で100年生きられることになったら。
自分はどうするだろう。成人から受けられるHAVIを、たぶん何も考えず受けてしまうのだろうな、と思う。これがもし40代、50代になっても若い頃の見た目に戻せます、だったらもう少し考える猶予があるけれど。
物語の中では死を受け入れる人、人に寿命を決められるのは嫌だと拒否する人が描かれていて、どちらの気持ちも分かるし、いざ死が目の前に迫ったら怖くて逃げ出したくなるだろうなあとも思う。
けれど日本人っぽいなあと思ったのは大統領の特例措置で寿命を延命できるという措置。神のような権限を個人に与えること、命を誰かの手に委ねることの危険性。
この話はどう決着をつけるのだろう。

0
2023年03月26日

Posted by ブクログ

太平洋戦争で徹底的に負けた大日本帝国が、日本共和国として復興するなか、100年後に死ぬことを前提とした不老不死技術が導入された。その100年目が到達する2045年以降の、人間が繰り広げる醜い足掻きを描くディストピア小説。ツッコミどころ多し。まず生物学的に不老不死化がヒトに悪影響を与えないかの実証に相当の年数が必要だろう。仮にその実証がなされているとして、人間が入れ替わらない社会的な硬直性を考慮していず、100年後に自死しなければならない制度設計は異常だ。為政者が良かろうと悪かろうと拒否者が出現するのは当然だ。

0
2022年02月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

あれだけ前半エネルギッシュに奔走していた遊佐の凋落っぷりに軽く失望。生にしがみつくのは人の性でも、やはり自分の寿命を誰かに握られるのは屈辱を感じる。
身体は若いままだが精神が老化してるっていうチグハグさに終始ゾクッときたのは、人間らしく生きられなくなってしまうことへの恐怖感なのかもしれない。
願わくは笹原次官や蘭子さんのような心境で人生全うしたいもの。

0
2022年09月04日

シリーズ作品レビュー

「小説」ランキング