大崎善生のレビュー一覧
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将棋にかける、若さの全てをかける世界。
スポーツや勉強にかける他の世界とは全く異なる世界。
泣ける。
奨励会とは厳しい制度だ。
だが、そこで夢破れても何も残らないことはない。確かに戦った経験があり、残るものがあり、その意味で彼らや彼女らは将棋の子である。Posted by ブクログ -
あまりに純粋に生きた生涯。
神格化される部分だけでなく、不器用な男の子人間味ある部分に惹かれる。
幼い頃から病気により自由のない世界にいたが、将棋に出会い、将棋を通して世界を広げていく。
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苦しい病で、きっと思うようにいかない人生。
それでも聖さんは、将棋に打ち込み、
またその生活で、
ありのままに強く生き、人に愛され、時にはぶつかり、
そして羽生さんとの名勝負を繰り広げた。
人生なにが幸せ、なにが成功か、わからないが、
聖さんの生きた軌跡を知れば大きな感動を覚える。
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こんなに最初から最後までずっと胸を熱くさせ続ける本があったのかと驚いている。
まったく将棋のルールはわからないのに。
今まで出会ってきた本の中で一番好きだと言える。
しかし絶対に麻雀仲間には教えたくない。スイッチ入って勉強でもされたら困る。
すごい本に出会ってしまった。Posted by ブクログ -
なんとなくタイトルとジャケットに惹かれて手にした初読みの作家さんでしたが、全体が村上春樹作品に似ている感じで、それをライトにした印象というか雰囲気でした。ライトだから読んでいてもしんどくない。そして読んだあとの感覚も程よくいい。
なんか、とてもよかった。Posted by ブクログ -
最近読んだ中で一番のヒット。ストーリーは、主人公がエロ雑誌の編集者という時点でアダルトな部分も多いが、表現や話の進み方や、登場人物の発する言葉など、とても自分の好みだった。他の作品も読みたい。Posted by ブクログ
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大崎さんのロードムービー的な小説ってなんでこんなにも心持っていかれるんだろうか。『ドナウよ、静かに流れよ』も良かったけど本作も良い。家族に色々あった50歳の石井はシベリア鉄道でユーラシア大陸を横断する旅に出る。過去が徐々に明かされユーラシアの大地に溶け込んでいく。いつまでも読んでいられそうだった。Posted by ブクログ
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三段リーグを抜けてプロになれるかどうかで大きく人生が変わっていく厳しい世界がまざまざと記されていた
羽生や藤井といったニュースで見る一握りの天才に隠れて、多くの天才たちがいること、そこに厳しさだけでなく優しさも確かにあることが感じられたPosted by ブクログ -
初めて読んだ犯罪被害者の本
書き手の優しさが伝わってきた
ただの、お涙頂戴ものにしていない
夏が来る度、思い出す
すべての女性たちの強さと優しさ
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