大崎善生のレビュー一覧

  • 別れの後の静かな午後
    訪れるのは別れ。

    後に訪れる静かな午後。

    喪失はきっかけ以上なのか。




    高校時代に揺れた本を読み返していく中で、

    なぜ大崎善生に惹かれていたのか、

    もう一度揺れて少しわかった気がする。
  • ロックンロール
    パリの街や音楽の美しさや、主人公のシンプルな考え方が、カッコよくおもえた。しっかりしたイメージのある哲学を持っているのに、謙虚だとおもった。シリアスじゃない登場人物たちが良い。
  • 孤独か、それに等しいもの
    収録作品で一番気に入っているのは
    「八月の傾斜」。

    大崎さんの本で初めて買ったのはこれです。
    本屋で出逢って運命感じました(笑)
  • ロックンロール
    私も趣味で小説を書きます。

    でも磨く鍋が……全然…足りない^^;
    まだまだ未熟であります故…精進精進。
  • ロックンロール
    陽気で激しい、明るい大崎作品。珍しく陰気な話題は無い。George Harrisionの「All Things Must Pass」、Jeff Beckの「哀しみの恋人達」が物語の鍵となる。
  • 別れの後の静かな午後
    大崎善生は好きだなぁ〜。何冊か読んでるけど、どれもせつなくて胸が痛むような、物悲しいような・・・。他の人のコメントを見て納得!村上春樹に似ているから私好みだったんだ。
  • 孤独か、それに等しいもの
    5作のストーリーが収録されてます。
    この著者の作品は、私には余韻が残りすぎて、一話が終わっても次の話になかなか進めなくて困った^^;気持ちをなかなか切り替えることが出来なかった。
    どのストーリーも好きだけど、表題作が一番心に残りました。
  • 将棋の子 1
    場所は東京・千駄ヶ谷・将棋会館。
    津々浦々天才たちが、プロ棋士目指してそこへ集う。
    勝利がすべての過酷な世界。
  • 別れの後の静かな午後
    短編集。

    ジャケ借りシリーズだったわけですが、大崎善生はいい!!
    むお〜〜〜!むお〜〜〜!!>歓喜の叫び。

    決して派手な話ではないのですよ、けど何か残る。
    しかも暖かい何かが。泣かせよう泣かせようとする厭らしい
    話ではなく、心の中で凝り固まってた澱のようなものが
    ほぐれます。

    「孤独か、それに...続きを読む
  • 別れの後の静かな午後
    6話から成る短編集。
    相変わらず美しい文章に、美しい情景でした。
    男と女。別れと出会い。ありふれた題材なのにいつも心に沁み入ってくる。
    ひとつひとつの文章を噛み締めながら、1個でもこぼれ落とさないよう読み進め、
    自分に良く似た感情の揺れに共感したり、また共感できない部分でも
    思いを巡らし想像力を高め...続きを読む
  • 聖の青春
    村山聖(さとる)が将棋にかける思いがつづられた作品。名人になるという目標を掲げながら、29歳という短い人生を懸命に生きねいた。
    師匠の森との絆の深さ、面倒見の良さにも驚いた。
    三谷工業のオジちゃんとは誰なんだ?登場人物皆素晴らしい。
  • 別れの後の静かな午後
    静かな寂しさと、その中にある微かな暖かさを感じる作品。
    緩く、少しの回りくどさがある文体が、ありふれた男女の日常の中にある機微を粒立てている。

    旅先で日の出とともに目が覚めた時に感じる、ひんやりと心地よい空気感。そんな静かで暖かな短編集だった。

  • 将棋の子
    中座真
    現五段。三段リーグを戦っていた。26歳を迎え、昇段しなければ年齢制限という奨励会特有の規則のため、これ以上リーグ戦に参加できない状況だったが、昇段が決まった。

    中座千代子
    中座真の母。

    大崎
    将棋世界編集長。新宿将棋センターの金田に紹介されて、日本将棋連盟に就職する。その後「将棋世界」編...続きを読む
  • 将棋の子
    読み終わった後、感情の整理が出来なかったのですが、落ち着いてきた今感想を書いてみようと思います。
    読んでいる途中で、何度も泣きスポットがありました。
    将棋のプロを目指すべく奨励会に入ったものの、プロになることはできずに奨励会を去っていた瞬間。
    それ以上に胸を熱くさせるのは、奨励会を後にした後にどうや...続きを読む
  • 聖の青春
    一切の予備知識もなく手に取った本なので、この本がまさかノンフィクション作品であったとは知りませんでした。
    また恥ずかしくも、私は将棋の世界についてほとんど知識もなく、駒の動かし方くらいしか将棋については分かりません。なので、当時騒がれていた、棋士の羽生善治という名前だけは聞いて知っている程度の貧弱な...続きを読む
  • 聖の青春
    3月のライオンを読んでいるので、モデルの方、ということは知っていて、映画にもなっていて気になっていたので購入。しばらく積読でしたが読み始めたら止まらなくなりました。

    母という立場からみてしまうと、腎臓の病気なのに定食屋のご飯毎日食べてて大丈夫かな…とかお酒飲み過ぎやめて…とかちゃんと入院して…と思...続きを読む
  • 将棋の子
    再読
    2年前『聖の青春』のあとに読んで、比べて物足りなく感じた覚えがある。読む順番が悪かっただけだった。

    21/04/05初読
  • パイロットフィッシュ
    「一度出会った人間は二度と別れることはできない」
    当たり前だけど考えてみると深い言葉。
    ストーリー然り、透明感のある雰囲気然り、村上春樹の“ノルウェイの森”を思い起こさせた。
  • 将棋の子
    プロの棋士を目指すが夢やぶれていった人たちの、その後を追った話ってところでしょうか。

    将棋に打ち込んで、天才と呼ばれた人でもプロの棋士になるのは難しいんですね。

    自分が信じた道が閉ざされた時の挫折感を感じながらも、それでもどうにか前に進んでいく人達のドラマに胸を打たれました。
  • 聖の青春
    淡々と聖の過ごした奇跡が時におかしく続いていく。
    淡々と名人を目指し、一歩一歩歩む聖。
    紛れもなく地道にそして着実に進化を遂げていくそれは本人の言葉では努力ではなく当たり前のことであろう。
    それほど素直な愛された人。
    全ての聖のエッセンスが
    最後の方の
    『生きているものを切るのはかわいそうじゃ』とい...続きを読む