大崎善生のレビュー一覧

  • 将棋の子

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    プロ将棋士の養成所「奨励会」に在籍しつつ、棋士になれず退会した「元天才少年たち」の人生を追った実話に基づいた小説。

    中学高校という、生きる視野がひろがっていくべき時代に将棋一筋で生きてしまい、将棋以外の何も知らないがために奨励会退会後に人生を落としていく「元天才少年」の姿が悲しかった。

    そんな彼らの生きる支えとなったのも将棋。
    どん底に落ちた彼らに手を差し伸べてくれたのもまた将棋の世界の人たちであったことに胸が熱くなった。

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    2024年12月06日
  • 聖の青春

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    難病ネフローゼのため、29歳の若さで逝った実在の棋士、村山聖(さとし)の生涯を描いた伝記的小説。

    松山ケンイチ主演で映画化もされました。

    5歳でネフローゼを発病してから常に死と隣合わせでありながら、羽生善治、谷川浩司を倒して名人になりたいと、命がけで将棋に打ち込んだ聖(さとし)。

    「勝たなければ意味がない」と勝ちに拘った聖(さとし)が本当に勝ちたかった相手は、羽生でも谷川でもなく、病だったと思います。
    そして、病に勝てる筈がなかった。

    この作品を読みながら、「生きるとは何か」を考えずにはいられませんでした。

    そして、私なりに考え、
    「生きる」とは「夢を持つ」ことではないかと結論に至り

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    2024年11月12日
  • 聖の青春

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    村山聖という人間の生き様は、力強く、涙もろく、暖かで優しく、楽しくて、いつまでも面白い。
    悔しいんだろうな。と、随所で感じた。
    読んでいる私にはどうしようも出来ないからなのか、私も悔しい気持ちになっていた。
    応援したくなる。
    もう、彼はいないのだと本を閉じてから思った。将棋会館のどこにも村山聖はいない。
    本を読み終わってから寂しさが込み上げてきたのははじめてだった。
    今、この時代に彼が生きていたのなら、
    どうしただろうか。その答えは、数々の棋譜に残されているのではないのだろか。私たちには時間がある。ゆっくりと村山聖という人間を知りたいと思いました。

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    2024年11月05日
  • 聖の青春

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    とにかく村山さんがすごい
    必死に生きようとした人の文言であり死にたい自分が共感するのは本来違うのだけど

    人は悲しみ苦しむために生まれた は最後のお父さんの寄稿に引用されていた

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    2024年10月10日
  • パイロットフィッシュ

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    村上春樹さんの『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』を読み終えて、村上春樹さ?に似た作風の別の作者の小説を読んでみようと思い、見つけたのが本書でした。
    私は村上春樹作品とは大分別のものだなと思いましたが、出会いと別れを繰り返す人生のやり切れなさやそこに灯る微かな光明のようなものが物凄く丁寧に描かれていると感じました。
    読み終わった後には寂しい気持ちと優しい気持ちが同時に湧いてくるような、不思議な感覚になりました。

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    2024年09月23日
  • 聖の青春

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    病気で命の時間に限りがある中で、
    将棋にかける想いが誰よりも強い。

    病気で起き上がれないのに這いつくばってでも試合に行く姿にどうにか生きてほしいと何度も願った。

    今も生きていたら…と思うばかりである。

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    2024年09月20日
  • 聖の青春

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    。・゜・(ノД`)・゜・。
    三月のライオンの二階堂のモデルがいたと知って読んでみようと思ったの。
    そんな軽い気持ちで読み始めたの。
    もう…感想なんて書けない。゚(゚´Д`゚)゚。

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    2024年09月16日
  • アジアンタムブルー

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    とてもよかった。
    文章もうつくしかった。
    私が葉子の立場だったらどこに行きたいかなと考えてしまった。

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    2024年09月06日
  • 聖の青春

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    村山聖という類稀なる才能を持った棋士の生涯を描いたノンフィクション。

    村山が将棋に対してどれだけ必死だったのかどれだけ生きがいだったのか、そしてどれだけ純粋だったのか。
    彼が周りにどれだけ愛されていたのかも溢れ出る。同年代の棋士はもちろんの事、先輩棋士、後輩棋士、プロ棋士手前の奨励会の所属棋士、そして何よりも師弟愛。著者の大崎氏からも愛されていた事でしょう。そんな誰からも愛された棋士の生き様や想いや愛情がたくさん詰まった作品で読んでいると涙が浮かんできます。大崎氏も最近お亡くなりになり、今頃は酒でも飲みながら将棋の話でもしているのでしょうか。

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    2024年08月30日
  • 聖の青春

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    怪童とよばれた天才の姿が、本当に魅力的。将棋界という、凄まじい天才たちが集まる世界を、ほんの少し垣間見た気持ちになれる。また読み返したい、素晴らしいノンフィクション。

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    2024年08月27日
  • 聖の青春

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    亡くなってからあの人は天才だった、、というのではなく、本物の天才が闘った日々がリアルに描かれた本です。
    お母様の愛情、周りの方の期待や心配。読み終わった後に涙が止まらない1冊でした。

    将棋はこうも厳しく、面白い

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    2024年08月16日
  • 将棋の子

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    将棋のプロ棋士になる為の機関である「奨励会」とそこでもがくプロ棋士を目指す人達の物語。
    当然プロ棋士になれない人達が多いのだが、そんな人はその後どうするどうなるのだろうか。
    その答えのいくつかが本書に書かれている。
    挫折の物語であるのだが、最後に少し救われた気にもなる。
    そんな読後感。

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    2024年08月12日
  • 将棋の子

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    自分も将棋が好きなので一読しました。

    将棋奨励会の三段リーグのお話で、神童と呼ばれた小学生の主人公の物語。

    将棋と言う、盤上での格闘技という文脈を感じる作品として読みました。

    将棋一本という奨励会の人生の時間や、プロとしての壁を一生懸命に打破していくプロ棋士の生々しい生き方が厳しいので、まるで盤上のボクシングだと感じる作品でした。

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    2024年04月27日
  • 将棋の子

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    ネタバレ

    将棋にかける、若さの全てをかける世界。
    スポーツや勉強にかける他の世界とは全く異なる世界。
    泣ける。
    奨励会とは厳しい制度だ。
    だが、そこで夢破れても何も残らないことはない。確かに戦った経験があり、残るものがあり、その意味で彼らや彼女らは将棋の子である。

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    2024年03月21日
  • 聖の青春

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    あまりに純粋に生きた生涯。
    神格化される部分だけでなく、不器用な男の子人間味ある部分に惹かれる。

    幼い頃から病気により自由のない世界にいたが、将棋に出会い、将棋を通して世界を広げていく。
    聖の青春というタイトルも良いな

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    2025年06月15日
  • 聖の青春

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    村山くんに対しての愛情が計り知れないほど深く、また彼自身の命を懸けた将棋への情熱・・・我慢していても涙が絞り出てきます。

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    2023年12月22日
  • パイロットフィッシュ

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    素晴らしい。

    愛読書にしたい。
    何度も読み返したい。

    アジアンタムブルーも読破したので、エンプティスター、いきます。

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    2023年12月19日
  • 将棋の子

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    「成田英二」という人をはじめとする羽生善治と同世代の人間が、夢に敗れながらも奨励会で切磋琢磨した思い出を糧に残りの人生を生きていく物語。
    羽生善治といった「本当にすごい人」ばかりが有名になるが、その裏で多くの人が、実力や運に恵まれず挫折する現実を突きつけられる。
    ノンフィクションならではのままならなさを実感するが、だからこそ勝者の物語よりもむしろ感情移入して読めた。

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    2023年09月11日
  • パイロットフィッシュ

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    なんとなくタイトルとジャケットに惹かれて手にした初読みの作家さんでしたが、全体が村上春樹作品に似ている感じで、それをライトにした印象というか雰囲気でした。ライトだから読んでいてもしんどくない。そして読んだあとの感覚も程よくいい。
    なんか、とてもよかった。

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    2023年06月02日
  • パイロットフィッシュ

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    最近読んだ中で一番のヒット。ストーリーは、主人公がエロ雑誌の編集者という時点でアダルトな部分も多いが、表現や話の進み方や、登場人物の発する言葉など、とても自分の好みだった。他の作品も読みたい。

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    2023年03月01日