アジアンタムブルー

アジアンタムブルー

594円 (税込)

2pt

葉子を癌で失ってからというもの、僕はいつもデパートの屋上で空を見上げていた――。万引きを犯し、衆人の前で手酷く痛めつけられた中学の時の心の傷、高校の先輩女性との官能的な体験、不倫による心中で夫を亡くした女性との不思議な縁、客の心を癒すSMの女王……。主人公・山崎が巡りあった心優しき人々と、南仏ニースでの葉子との最後の日々。青春文学の名作『パイロットフィッシュ』につづく、慟哭の恋愛小説。

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アジアンタムブルー のユーザーレビュー

3.9
Rated 3.9 stars out of 5
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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    とてもよかった。
    文章もうつくしかった。
    私が葉子の立場だったらどこに行きたいかなと考えてしまった。

    0
    2024年09月06日

    Posted by ブクログ

    ★五つです。しかし・・・。
    大崎善生さん、どう捕らえるべきか未だに悩んでいます。
    個人的にはビシッと嵌ってしまうのですが、世の中一般から見てどうなのか?純文学なのか大衆文学なのか(余り意味の無いことですけど)、女性から見てどうなのか?
    前作「パイロットフィッシュ」と同じ主人公ですが、つながりは

    0
    2017年10月30日

    Posted by ブクログ

    泣ける小説として勧めてもらったのだけれど、途中までは泣けるとは思えなかった。
    でも「優しい人でいて」辺りから泣けてきて、結局最後まで泣きながら読んでいた。

    0
    2014年02月05日

    Posted by ブクログ

    山崎の物語三部作の最初の一冊(らしい)。
    山崎の中学生・高校生時代と、恋人である水たまり写真家、葉子との最後の日々、そしてそれ以降。

    死にゆく人の形容しがたい物質的な軽さ、非物質的な重さと、最後まで一緒に過ごすことを引き受ける主人公山崎の凄みに心が動く。

    0
    2013年11月02日

    Posted by ブクログ

    カフェでアイスコーヒーにガムシロップを注いでたらたらとカラメルのような甘くて苦い味を感じながら読んだ。
    どうにもならない空虚感と欠落感を持ち合わせている、恋人を亡くした主人公。彼の半生を女性とのエピソードを交えながら進む彼女が亡くなるまでのストーリー。
    静かにでも確実に死は近づいていて、彼の無力さが

    0
    2013年09月16日

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