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2007年8月24日、深夜。名古屋の高級住宅街の一角に、一台の車が停まった。車内にいた3人の男は、帰宅中の磯谷利恵に道を聞く素振りで近づき、拉致、監禁、そして殺害。非道を働いた男たちは三日前、携帯電話の闇サイト「闇の職業安定所」を介して顔を合わせたばかりだった。車内で脅され、体を震わせながらも悪に対して毅然とした態度を示した利恵。彼女は命を賭して何を守ろうとし、何を遺したのか。「2960」の意味とは。利恵の生涯に寄り添いながら事件に迫る、慟哭のノンフィクション。
...続きを読むPosted by ブクログ 2019年09月06日
これは実際に起きた事件を基にしたフィクションである。
また同時に、強く、賢く、生き抜いた女性の記録である。
私はこの本を読んで決して泣いてはいけないと思った。
無残に殺されたかわいそうな女性の話ではない。
強く誠実に人生を生き抜いたひとりの女性の姿と
その女性がどうして強くあれたか、をつまびらか...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年05月21日
単行本刊行時から気になっていて、ノンフの文庫化はハードルが高かな、とか思ってたんだけど、まずは無事文庫になって良かった。はらわた煮えくり返る胸糞悪い内容だけど、より汎用性の高い形で読み継がれるのは歓迎すべき。
注意していれば避けられたというようなものじゃなく、災害とでも呼ぶしかない凶事には、心底慄然...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年06月27日
2007年8月24日、名古屋市千種区の路上で当時31歳だった磯谷利恵さんが、インターネット闇サイトで知り合った男3人に拉致され、連れ去られたのちに殺害されるという痛ましい事件が発生しました。
本書前半は被害者の利恵さんの生い立ち、当時交際していた男性との出会いなど事件に巻き込まれるまでを追います。次...続きを読む
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