孤独か、それに等しいもの

孤独か、それに等しいもの

506円 (税込)

2pt

憂鬱にとらえられ、傷つき、かじかんでしまった女性の心を繊細に映しだし、灰色の日常に柔らかな光をそそぎこむ奇跡の小説、全五篇。豊平川の水面に映る真っ青な空。堤防を吹き抜けるつめたい風。高校三年の九月のある日、ピアスの穴を開けようとする私に向かって、かつての恋人は言ったのだ。「大切なものを失くしてしまうよ」と。

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孤独か、それに等しいもの のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    2020年2月2日日経朝刊 文化欄に大崎さんが書いていて、中学生の受験問題に取り上げらる件から息子さんとの会話がある。作者本人にここで何を示唆しているのかという問いに、本人に聞いてみたいよと、回答にバツがついて…国語の授業が楽しみになるといいだが。著者の生き様に感化され、作品に浸る

    0
    2025年10月29日

    Posted by ブクログ

    相変わらず美しい文章で綴られる物語。それでいて狂おしいほど切ない気持ちにさせるのはさすが大崎さんです。

    0
    2011年05月31日

    Posted by ブクログ

    孤独、痛み、苦しみからの再生。痛みが切々と伝わってきて涙が出てくる。その中に優しさがある。
    綺麗だけじゃない、大崎善生の表現、好きだな。

    0
    2011年02月04日

    Posted by ブクログ

    大崎さんの短編集。
    この人が書きたい方法・ものごとが少し分かった気がする。
    そして、それが好きだと思う。
    多分、何度か読み返すだろう本です。

    なぜだか勝手に、この人は男性を書くと思っていたので、「八月の傾斜」の語り手が女性だと気づいたとき慌てて最初から読み直した。

    「ソウルケージ」が凄く良くて、

    0
    2010年12月08日

    Posted by ブクログ

    収録作品で一番気に入っているのは
    「八月の傾斜」。

    大崎さんの本で初めて買ったのはこれです。
    本屋で出逢って運命感じました(笑)

    0
    2009年10月30日

    Posted by ブクログ

    5作のストーリーが収録されてます。
    この著者の作品は、私には余韻が残りすぎて、一話が終わっても次の話になかなか進めなくて困った^^;気持ちをなかなか切り替えることが出来なかった。
    どのストーリーも好きだけど、表題作が一番心に残りました。

    0
    2010年05月07日

    Posted by ブクログ

    人との出会いそして別れ、その喪失感を綴った短編集。
    「八月の傾斜」がすごくよかった。
    学生時代に大好きだった人を思い出して切なくなった。

    0
    2024年10月04日

    Posted by ブクログ

    「八月の傾斜」
    「だらだらとこの坂道を下っていこう」
    「孤独か、それに等しいもの」
    「シンパシー」
    「ソウルケージ」
    の5つが収録された短編集。

    順番が先にあるほど面白かった。
    つまり、「八月の傾斜」が一番良かった。
    「4」という評価は、ほぼこの作品のものだ。

    ただ、その前に「だらだらとこの坂道

    0
    2020年10月07日

    Posted by ブクログ

    ある意味で、最も大崎さんらしい作品かも知れません。
    いずれも透明感が有って、綺麗です。そしてキーワードとも言うべき「純粋さ」に溢れた作品です。短編ゆえに、それらがさらに鮮明に打ち出されている気がします。
    大崎ワールド全開。でも一方で、それだけなの?という気もしてしまいました。もう少し幅が欲しいか

    0
    2017年10月30日

    Posted by ブクログ

    【本の内容】
    今日一日をかけて、私は何を失ってゆくのだろう―。

    高校三年の初秋、ピアスの穴を開けようとする私に、恋人がささやいた一言―大切なものを失くしてしまうよ。

    あれから九年を経て、私は決まりきった退屈きわまりない毎日を過ごしていた…(「八月の傾斜」)。

    憂鬱にとらえられ、かじかんでしまっ

    0
    2014年08月23日

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