大崎善生のレビュー一覧

  • 将棋の子

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    プロになれなかった奨励会員を題材にしたノンフィクション小説。

    地元の神童もただの人、天才達が集まる実力主義の残酷な世界。

    偶然最近読んだ『聖の青春』と同じ作者だったから、交差する話もあって良かった。

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    2025年11月30日
  • パイロットフィッシュ

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    ネタバレ

    森本
    札幌の高校時代からの山崎の友人。東京の同じ大学に進学。大手のカメラメーカーの営業マンになった。有能な社員として日本全国を転勤して営業マンになった。一九九八年の夏頃から様子がおかしくなる。朝であろうと真夜中であろうと、いつも泥酔している。ある日警察官と大立ち回りを演じ、そのまま精神病院に運ばれてそのまま入院した。重度のアルコール依存症。

    山崎隆二
    四十一歳。由希子が電話帳で上から順番に片っ端らから電話して空席を見つけた文人出版に就職した。アダルト雑誌『月刊エレクト』の編集長。ロングコートチワワのクーとモモを飼っている。沢井の死後、編集長になる。

    川上由希子
    四十一歳。山崎が大学時代に三

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    2025年09月30日
  • パイロットフィッシュ

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    リアルで自分の身に起きたら大きく心が揺れるであろう出来事が淡々と描かれているところに怖さを感じた。
    ゆらゆらとした不思議な感覚になる作品。

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    2025年08月22日
  • 聖の青春

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    羽生世代の1人として実在した棋士、村山聖さんの生涯を記したノンフィクション小説。


    羽生さんと共に世代を牽引した村山さん。短い生涯だったかもしれないけど、良くも悪くも天真爛漫で、コレと決めた道を貫いたこの人の一生こそ、生きるってことの本質だなと感動しました。

    自分でも名前を知ってる棋士さんも出てきて、この時期の将棋界の歴史が追体験できたのも面白かったです。

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    2025年07月19日
  • リヴァプールのパレット

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    久しぶりの著者本。エモーショナルなところから遠ざけ静謐さを保つような筆致に何度か気持ちを揺さぶれたことがよみがえる。リアルさを感じられずうまく受け止められないこともどきどきあった。この本は「聖の青春」後の初期?の著作で感じた選び抜かれ研ぎ澄まされた形容やことばで語られたものでこちらにちゃんと届いたのだ。
    上梓できて妹さんといろいろと話しができたかな。

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    2025年05月17日
  • リヴァプールのパレット

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    切なくてとても繊細な文章だなと思う。
    あっという間に読み終わってしまうボリュームだけど、余韻は残る。

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    2025年05月09日
  • スワンソング

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    ネタバレ

    終始切ない感じで書かれていて感傷にひたりそうになるけど、ちょっと待って!この男ひどい!とたまに我にかえる。由香も由衣子も救われないし、自分だけ余韻にひたってる感じがまたひどいー。

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    2025年05月04日
  • リヴァプールのパレット

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     声なき祝辞は3回も読み返しました。
     切ないね〜〜


     患者の病気を治せない医者って何者なんだろう。


     「できる限りの努力を重ねて技術を磨きそれを持って人のために奉仕する。」
     この言葉で将棋の本質を解明することに向かおうとする羽生先生の姿がわかります。

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    2025年04月14日
  • パイロットフィッシュ

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    なんだか読んでいて寂しい気分になるのは、自分の精神状態が原因しているのか、どうかは分からない。

    つまらなくはない。
    二重否定。

    なんだろうか。悲劇でもないし、暗い作品でもないだろうけど、自分には重かった。

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    2025年04月06日
  • リヴァプールのパレット

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    大崎善生遺稿集
    この人の小説は、現実と空想の境目が曖昧で
    一体どんなふうに世界の景色が見えているんだろうと不思議だった
    表題作は特にその傾向が顕著で
    身を削りながら物語を綴っている様が思い浮かんで鬼気迫るものがある
    声なき祝辞は涙なくしては読めない

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    2025年03月14日
  • 聖の青春

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    ここまで打ち込める事があるのが、辛いのか幸せなのか。普通だったら…こうじゃなかったのか?色々考えさせられる

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    2025年01月02日
  • エンプティスター

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    ネタバレ

    途中まではまだ良かったけれども、いきなりミステリー&ハードボイルド、かと思いきや、何も解決せずに自己完結。
    エンプティスターは絶望の別名として登場させているのだと思うけれども、なぜ誰もがそろって、絶望のことを空っぽの星と表現するのか。
    そもそも大崎善生は、ミステリーだかハードボイルドだかになると、突然アラが出てくる。この作品にも、矛盾点や不自然な描写がいくつかある。
    たとえそれに目をつぶるとしても、結局、山崎は誰も救えず、むしろ被害を大きくして、軟弱なまま、今も由希子の手にすがっている。
    三部作の完結編ということだけれども、この終わり方だと、葉子とのエピソード『アジアンタムブルー』は必要なかっ

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    2024年11月08日
  • 聖の青春

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    常に死と隣り合わせで、それゆえに精一杯生きたということが、文章から伝わってくる。晩年、薬を使わずに、痛みを我慢していた事実は衝撃的だった。ご両親は、本人が望む治療を優先して見守っており、さぞ辛かったのでは、と想像を絶する。本を通して、素晴らしい棋士と出会えた。村山聖の生き様を忘れないでいたい。

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    2024年10月20日
  • 聖の青春

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    三月のライオンの二階堂くんのモデルになった方だと初めて知った
    ノンフィクションはあんまり好きじゃないけどこの本を読んでよかった

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    2024年10月17日
  • パイロットフィッシュ

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    ネタバレ

    アジアンタムブルーを先に読んでしまっていた!
    文章がやはりきれい。
    今回でてくる由希子より、アジアンタムブルーの葉子に惹かれるなあ。

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    2024年09月06日
  • 将棋の子

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    将棋は厳しくない、将棋は優しい

    いろんな世界で頂上やプロを目指して戦っている人がいるけど、そんな人にも読んで欲しい一冊。ただ、決してハッピーエンドじゃない

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    2024年02月29日
  • エンプティスター

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    ネタバレ

    大学生の頃よく読んでた大崎善生さん。
    比喩表現とか文体が相変わらず綺麗だった。傘の自由化とか、熱帯魚とか風俗嬢とかの話がそういえば多かったなーという印象だった。

    友達の風俗嬢を救いにソウルまで行ったが、その子は窓から自殺してしまう。
    悲しみや喪失の極地にある「エンプティスター」からの脱出を図るお話でした。

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    2024年02月16日
  • パイロットフィッシュ

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    パイロットフィッシュというテーマがすごく面白いなと思いました。このテーマはいろんな人間の生き方に当てはめることができるので、いろんな物語に派生できる可能性があるなと感じました。

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    2024年02月09日
  • アジアンタムブルー

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    感想
    それでも人生は続いてしまう。足は重く前に進む意志は削がれている。一緒に歩いてくれる人はいない。だけれども。前を見て足を上げなくては。

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    2023年12月02日
  • 聖の青春

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    感想
    苦しんでももう一度人間に生まれたい。自分から苦悩の世界へ飛び込む。本当の昏さを知らなければ夜明けの明るさには気がつけない。

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    2023年11月07日