大崎善生のレビュー一覧

  • 別れの後の静かな午後
    この本を読んでいた時期にちょうどいろいろあったので、
    とても感情移入してしまい泣いてしまった。
    悲しいけど、でも前を向いていかないとなって思う本。
    短編集でどの本もせつない気持ちにさせられる。
  • ロックンロール
    「僕達は、ただ欲望の坂道を転がっていけばいい。」

    ロックンロールをBGMに。

    大崎善生いいな。
  • 別れの後の静かな午後
    五篇から成る短編集。
    主人公が落ちぶれるパターンが大崎作品には多いように感じられますね。
    「空っぽのバケツ」、好きです。
  • 別れの後の静かな午後
    君を想えば、別れすら愛しくなる。
    永遠に消せないぬくもりが胸に灯る。
    〈別れとはじまり〉を描いた恋愛小説集。
  • ロックンロール
    読み始めてから、物語が動き出すまで、もたもたとしてだらけてしまうが、主人公の目の前に女性が現れて以来、話し自体が弾み、キラキラとしたものに変わる。この本は中年のみずみずしい恋の話しなのだが、この、恋をする前のだらだらとした文章も、今思うと大事な叙情の一環を担っているのだなと思った。いくつになっても、...続きを読む
  • ロックンロール
    大崎善生の恋愛小説は主人公の設定など、どことなく似通っていると思うのは、自分だけだろうか・・・?小説単体として見た場合は、良質な恋愛作品に仕上がっています。ロックンロールを口ずさみながら、恋は転がってゆきます。
  • ロックンロール
    大崎さんは読者にとって結構好き嫌いが激しい作家さんだと思います。
    シチュエーションや雰囲気の綺麗さ切なさは素晴らしいのですが、そこに行き着くまでの必然性や登場人物の心理の変遷には納得できない所が多い。前者を強く評価する人は好きで、後者が気になる人は嫌いなのではないかと思っています。そして私は前者だっ...続きを読む
  • パイロットフィッシュ

    前々から表紙の透明感とタイトルのバランスの良さが本屋でも目に入って読んでみたかった作品です。

    物語の冒頭の一行
    「人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない」

    一度人の中に染み付いた「記憶」は奥底に隠れていようとも決して消えることはなく一緒に行き続けるんだってこと。
    無意識のま...続きを読む
  • 別れの後の静かな午後
    よく『ノルウェイの森』に似た雰囲気を持った作品と言われている。大崎善生の文体がそれに近いものがあるのかもしれない。「別れ」について書かれた短編集。ただ孤独感や悲壮感漂うものではなく、心温まる作品ばかり。
  • 別れの後の静かな午後
    ・サッポロの光
      ・球運、北へ
      ・別れの後の静かな午後
      ・空っぽのバケツ
      ・ディスカスの記憶
      ・悲しまない時計        の6つの短編


    どの物語でも、人と人のうえに同じように変わらずに流れつづける時間のやさしさを感じさせられる。
    ことに、表題作でもある「別れの...続きを読む