大崎善生のレビュー一覧

  • 孤独の森

    Posted by ブクログ

    文量も内容も非常に重たい作品でした、かなり疲れた。

    生きながらに火に焼かれる人間はいつまでが生なのか、いつからが死なのか、なぜ焼かれながらにダンスを踊るのか。
    存在とは何か。

    憎悪、虐殺、孤独。
    それと対をなす血脈、仲間。
    シンプルな構造の作品ですが、解釈が難しい散文や目を背けたくなる表現等々、大崎さんシンパじゃなきゃ途中で諦めたくなる作品かもしれません。

    1
    2013年02月14日
  • 傘の自由化は可能か

    Posted by ブクログ

    「パイロットフィッシュ」「アジアンタムブルー」「孤独かそれに等しいもの」を書いた作者のエッセイ集。

    著書にはノンフィクションもあるらしいのですが、私はもっぱら小説のファンです。

    小説について、将棋について、禁煙について様々な切り口で作者のものの捉え方を知る事ができます。

    特に、二十代を感性の世代として、三十代、四十代を記憶の世代として語るくだりは印象的です。

    0
    2012年10月25日
  • ロックンロール

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    作者の自伝とまではいかないまでも、私小説的な作品だと思います。
    パリで執筆中の駆け出しの作家が主人公。
    上質な日記を読んでいる感覚に近いです。

    この作家が後半、酔って「小説とは」を語りだすのですが、これが個人的にあまり共感できませんでした。
    「適切な言葉を使って表現する、その枝葉の積み重ねの先にある樹が小説」……「一つ一つの場面を書き連ね、その先に結果的にストーリーや感情がある」……
    この書き方では、主人公の望むような大作は書けないと思わずにはいられません。

    この小説は、まさにこの主人公が語った手法そのまんまの書き方をしたんでしょう。その場その場でカッコいいフレーズは出てきて読み心地もいい

    0
    2012年09月19日
  • 孤独か、それに等しいもの

    Posted by ブクログ

    表題作と、ソウルケージがよかった。

    美しくて透明感のある、簡素な文章。
    旅に行きたくなるような風景描写。気持ちはあがりもさがりもしないので、静かな気持ちになりたい時にいいのかも。

    パイロットフィッシュは読んだんだけど、記憶にないなぁ、、

    ほんのまくらの1作です

    0
    2012年09月16日
  • スワンソング

    Posted by ブクログ

    妻がたまに「この本読んでいて疲れる」と言うが、確かにこの本は疲れた。文章にすごいパワーを持っているとは思い、ここまで人を愛せるということは素晴らしいとも思う。
    ところどころに素晴らしいフレーズがあり大崎さんらしい表現が見られるが、全体としてはあまり好きな物語ではない。これも一つの愛の形なんだろうな。

    0
    2012年09月11日
  • 別れの後の静かな午後

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めて付き合った恋人、初めて別れた恋人。

    亜希子は平凡な女性だったけれど、僕の人生に大きな幸福と底なしの孤独を教えてくれた。

    それから3年経って、再会した彼女は事故で意識がない状態だった。
    別れたあと、静寂の中をずっと漂っている彼女。
    過去のクロスワードの文字は、一文字ずつ、繋がって言葉になった。

    短編集。
    前半は超のりのりで読めた、が、後半だらだらしてしまい、
    時間かかりすぎて結局どの話も頭に残らなかったという(死
    でもなかなかいい。うおー!!って気合が入る)^o^(

    0
    2012年08月27日
  • 別れの後の静かな午後

    Posted by ブクログ

    ドライで残酷な恋のお話。

    ディスカスの記憶、が好き。
    熱帯魚に固執する人物がよく登場するので、ちょっと熱帯魚の知識も学べるかも。

    0
    2012年06月26日
  • 傘の自由化は可能か

    Posted by ブクログ

    初めて読む大崎さんのエッセイ集。
    それにしても小説の世界から想像する作家像と、この本で語っている人物が同一だとは思えない。
    大学に行かずに将棋に没頭していた大学時代と挫折、その流れで将棋関連の仕事につき・・・意外にも結婚したのは40代。パチンコが好き、釣りもする・・・意外な一面ばかり
    今度はドキュメンタリーを読んでみようかな。
    小説とはまた違った大崎さんを見つけられるかもしれない。

    0
    2012年06月24日
  • 別れの後の静かな午後

    Posted by ブクログ

    短編が6作入っていて、どれも面白かった。外れがなかったという印象。表題作と空っぽのバケツが特にお気に入り。切ないけど温かい雰囲気が好きです。


    ただ、話はどれも素敵だったんだけど、登場人物の設定がどの作品も似たり寄ったりなのが気になった。仕事は編集かデザイン、出身地は北海道。話はいいのに登場人物の魅力が半減している気がした。三作目くらいから「え?また?」と思い出したので………。もうちょっといろんなカラーの登場人物が出ていれば面白かったと思う。まあ、北海道出身じゃなきゃ広がらない話もあったけどさ。もしかしてそういうコンセプトだったのかしら。

    0
    2012年06月16日
  • 孤独か、それに等しいもの

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    5篇の短編集

    「八月の傾斜」
    「孤独か、それに等しいもの」
    心に留まりました

    八月~ではピアスのエピソードが好きです

    大切なものを失くしてしまうよ
    という大久保君の言葉が胸に染みました
    耳たぶには大切な神経が通っているかららしいです
    迷信かもしれないけれどこの考え方いいなぁと思います
    主人公は最後にはピアス穴を開けてしまうけれど


    孤独か~は双子のおはなし
    最後の
    茜を一緒にもらってくれないかな?
    という言葉にじーんとしました
    双子って普通の兄弟や姉妹より結びつきが深いらしいですね


    「ソウルケージ」にはすごく共感する部分がありました
    自分の感情や観念

    0
    2012年03月24日
  • 孤独か、それに等しいもの

    Posted by ブクログ

    『優しい子』に続いて読んだ大崎作品。どの話も、死が絡み、まとわりついていて、悲しくて、つらくなった。だけど、大崎さんの他の本も読んでみたくなったのはなぜ。

    0
    2012年02月09日
  • ロックンロール

    Posted by ブクログ

    小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂らせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転がり続ければいい。作家は突き動かされるように作品に没頭していくー。欧州の地で展開される切なくも清々しい恋の物語。

    0
    2012年01月15日
  • スワンソング

    Posted by ブクログ

    大崎さんの作品が好きだ。切なさが胸を突く。どれも不器用でいびつな優しさに溢れている。


    それにしても、大崎さんの主人公は人生に迷子(?)になると、ヨーロッパに行く傾向がある…。

    0
    2012年01月07日
  • スワンソング

    Posted by ブクログ

    職場の同僚と付き合っていたにもかかわらず、アルバイトの女性を三角関係に陥る主人公。そのお陰で2人の女性ともにココロが病んでいくのを必死で守ろうとするがどうしようもない。
    主人公の一人称で愛と優しさの物語のように書かれていますが、視点を変えればかなり身勝手な男の独りよがりにも思えます。女性には賛否両論が大きく分かれるでしょうね。大崎氏特有の静かなトーンの作品ですが、終始重い内容で、読んでいて疲れました。

    0
    2011年09月02日
  • 別れの後の静かな午後

    Posted by ブクログ

    短編集です!大崎さんらしいお話でした。切なくてゆるやかに流れるお話。最後の話がいちばんすきです!なかなかお勧めです(^◇^)

    0
    2011年07月22日
  • スワンソング

    Posted by ブクログ

    とてもよくまとまってる。収束する。収束する。収束する。それはきっとストーリーの求心力。
    どこか遠くへ向かうわけではない、毎日の循環が、自分を違う場所へ連れていく。それって無意識の日常なんだろうな。

    0
    2011年07月04日
  • ロックンロール

    Posted by ブクログ

    ロックンロールという題名だけで購入したので、音楽関係の話かと思ったら、ロックを愛する小説家の話だった。
    けっこうゆったりした印象だったかな〜。嫌いじゃないけどそこまでひきこまれませんでした。

    0
    2011年06月29日
  • 孤独か、それに等しいもの

    Posted by ブクログ

    結構ハードでした。全編通して死を取り扱ったお話なのですが、感情的なのに淡々と描かれている風で、何とも言えない読後感です。文体もキレイです。場合によっては痛々しい感情に襲われるほど、作品世界に入り込めました。孤独かどうか分りませんが、ちゃんと生きていくのって難しいですね。

    0
    2011年06月23日
  • 孤独か、それに等しいもの

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれた。
    今の自分をストレートに言い表している気がして。

    作品のほとんどに「死」を表現している。
    人間は「死」に向かって歩んでいることを嫌でも知らされる。

    0
    2011年06月05日
  • ロックンロール

    Posted by ブクログ

    お得意の、舞台はパリ。おなじみの、過去の切なさみたいな空気はあるのだけど、繊細なものを触れるような脆さ、みたいなものよりも、濃厚な大人の空気というか、重厚な雰囲気が強くて、あまり好みではなかったかも。

    0
    2011年05月22日