大崎善生のレビュー一覧

  • 別れの後の静かな午後

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    ネタバレ

    初めて付き合った恋人、初めて別れた恋人。

    亜希子は平凡な女性だったけれど、僕の人生に大きな幸福と底なしの孤独を教えてくれた。

    それから3年経って、再会した彼女は事故で意識がない状態だった。
    別れたあと、静寂の中をずっと漂っている彼女。
    過去のクロスワードの文字は、一文字ずつ、繋がって言葉になった。

    短編集。
    前半は超のりのりで読めた、が、後半だらだらしてしまい、
    時間かかりすぎて結局どの話も頭に残らなかったという(死
    でもなかなかいい。うおー!!って気合が入る)^o^(

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    2012年08月27日
  • 別れの後の静かな午後

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    ドライで残酷な恋のお話。

    ディスカスの記憶、が好き。
    熱帯魚に固執する人物がよく登場するので、ちょっと熱帯魚の知識も学べるかも。

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    2012年06月26日
  • 傘の自由化は可能か

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    初めて読む大崎さんのエッセイ集。
    それにしても小説の世界から想像する作家像と、この本で語っている人物が同一だとは思えない。
    大学に行かずに将棋に没頭していた大学時代と挫折、その流れで将棋関連の仕事につき・・・意外にも結婚したのは40代。パチンコが好き、釣りもする・・・意外な一面ばかり
    今度はドキュメンタリーを読んでみようかな。
    小説とはまた違った大崎さんを見つけられるかもしれない。

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    2012年06月24日
  • 別れの後の静かな午後

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    短編が6作入っていて、どれも面白かった。外れがなかったという印象。表題作と空っぽのバケツが特にお気に入り。切ないけど温かい雰囲気が好きです。


    ただ、話はどれも素敵だったんだけど、登場人物の設定がどの作品も似たり寄ったりなのが気になった。仕事は編集かデザイン、出身地は北海道。話はいいのに登場人物の魅力が半減している気がした。三作目くらいから「え?また?」と思い出したので………。もうちょっといろんなカラーの登場人物が出ていれば面白かったと思う。まあ、北海道出身じゃなきゃ広がらない話もあったけどさ。もしかしてそういうコンセプトだったのかしら。

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    2012年06月16日
  • 孤独か、それに等しいもの

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    ネタバレ

    5篇の短編集

    「八月の傾斜」
    「孤独か、それに等しいもの」
    心に留まりました

    八月~ではピアスのエピソードが好きです

    大切なものを失くしてしまうよ
    という大久保君の言葉が胸に染みました
    耳たぶには大切な神経が通っているかららしいです
    迷信かもしれないけれどこの考え方いいなぁと思います
    主人公は最後にはピアス穴を開けてしまうけれど


    孤独か~は双子のおはなし
    最後の
    茜を一緒にもらってくれないかな?
    という言葉にじーんとしました
    双子って普通の兄弟や姉妹より結びつきが深いらしいですね


    「ソウルケージ」にはすごく共感する部分がありました
    自分の感情や観念

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    2012年03月24日
  • 孤独か、それに等しいもの

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    『優しい子』に続いて読んだ大崎作品。どの話も、死が絡み、まとわりついていて、悲しくて、つらくなった。だけど、大崎さんの他の本も読んでみたくなったのはなぜ。

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    2012年02月09日
  • ロックンロール

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    小説執筆のためパリのホテルに滞在していた作家・植村は、なかなか筆の進まない作品を前にはがゆい日々を送っていた。しかし、そこに突然訪れた奇跡が彼の感情を昂らせる。透き通るような青空の下で、恋が動き出そうとしていた。ポケットに忍ばせたロックンロールという小さな石ころのように、ただ転がり続ければいい。作家は突き動かされるように作品に没頭していくー。欧州の地で展開される切なくも清々しい恋の物語。

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    2012年01月15日
  • スワンソング

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    大崎さんの作品が好きだ。切なさが胸を突く。どれも不器用でいびつな優しさに溢れている。


    それにしても、大崎さんの主人公は人生に迷子(?)になると、ヨーロッパに行く傾向がある…。

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    2012年01月07日
  • スワンソング

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    職場の同僚と付き合っていたにもかかわらず、アルバイトの女性を三角関係に陥る主人公。そのお陰で2人の女性ともにココロが病んでいくのを必死で守ろうとするがどうしようもない。
    主人公の一人称で愛と優しさの物語のように書かれていますが、視点を変えればかなり身勝手な男の独りよがりにも思えます。女性には賛否両論が大きく分かれるでしょうね。大崎氏特有の静かなトーンの作品ですが、終始重い内容で、読んでいて疲れました。

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    2011年09月02日
  • 別れの後の静かな午後

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    短編集です!大崎さんらしいお話でした。切なくてゆるやかに流れるお話。最後の話がいちばんすきです!なかなかお勧めです(^◇^)

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    2011年07月22日
  • スワンソング

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    とてもよくまとまってる。収束する。収束する。収束する。それはきっとストーリーの求心力。
    どこか遠くへ向かうわけではない、毎日の循環が、自分を違う場所へ連れていく。それって無意識の日常なんだろうな。

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    2011年07月04日
  • ロックンロール

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    ロックンロールという題名だけで購入したので、音楽関係の話かと思ったら、ロックを愛する小説家の話だった。
    けっこうゆったりした印象だったかな〜。嫌いじゃないけどそこまでひきこまれませんでした。

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    2011年06月29日
  • 孤独か、それに等しいもの

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    結構ハードでした。全編通して死を取り扱ったお話なのですが、感情的なのに淡々と描かれている風で、何とも言えない読後感です。文体もキレイです。場合によっては痛々しい感情に襲われるほど、作品世界に入り込めました。孤独かどうか分りませんが、ちゃんと生きていくのって難しいですね。

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    2011年06月23日
  • 孤独か、それに等しいもの

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    タイトルに惹かれた。
    今の自分をストレートに言い表している気がして。

    作品のほとんどに「死」を表現している。
    人間は「死」に向かって歩んでいることを嫌でも知らされる。

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    2011年06月05日
  • ロックンロール

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    お得意の、舞台はパリ。おなじみの、過去の切なさみたいな空気はあるのだけど、繊細なものを触れるような脆さ、みたいなものよりも、濃厚な大人の空気というか、重厚な雰囲気が強くて、あまり好みではなかったかも。

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    2011年05月22日
  • 傘の自由化は可能か

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    大崎善生さんのエッセイ。

    大崎さん自身のこと、小説に対する思い、考えを知ることができます。
    この本を読んでからもう一度小説を読み直してみても良さそう。

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    2011年02月05日
  • スワンソング

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    大崎さんの小説を久しぶりに読みましたー!!またこの人特有の素敵なたとえ話や表現にうっとりする部分もあれば、他の人のレビューにも書いてあった通り、ちょっと主人公がモテすぎじゃない?という印象も受けました。だってなんで主人公がこんなに好かれて、しかもその愛してくれた2人の女性は彼を思って死ぬのか、そこまでの魅力が書かれていません。あえてそこは伏せているんでしょうか?読者に想像させようとしているんでしょうか?真相は分かりませんが、大崎さんの恋愛小説に出てくる男の人は最近廃人っぽいなんだか中身のよくわからない人ばかりだなと思います。まぁそういうところが私もすきなのかもしれないけど。今回の終わり方は特に

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    2010年11月14日
  • スワンソング

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    『スワンソング』(大崎善生、2010年、角川文庫)

    恋愛のもつれからドロドロになった人間関係と、それを乗り越えようとする愛の葛藤を描いた小説。悲しい恋愛小説となっている。

    3年間付き合った同じ職場の女性と別れて、同じ職場の年下の女の子に恋をしてしまったことによる恋愛のもつれ。その恋愛のもつれがもたらした悲惨な結果。それにもかかわらず、それを乗り越えようとする愛。そして愛の限界。愛は万能ではない、愛にも別れは訪れる。。。小説の中での疑似体験にとどめておきたい。。

    (2010年10月28日 大学院生)

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    2010年10月28日
  • 別れの後の静かな午後

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    「サッポロの光」「球運、北へ」「別れのあとの静かな午後」「空っぽのバケツ」「ディスカスの記憶」「悲しまない時計」
    の6編からなる短編集。

    おお、これよこれ!
    大崎さんの、こういった恋愛小説が読みたかったのよぅ!
    淡く切なく、でも夢見がちなところのない、大人の恋愛。
    今回は特に「サッポロの光」がお気に入り。
    あのラストは大変好みでした。
    最近の著書にはここまで惹かれるものがないのですよね・・・。
    やっぱり数年前の作品の方が好きだわぁ・・・。

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    2010年10月26日
  • スワンソング

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     所詮、恋愛は「エゴ」である。

     3年社内恋愛していた彼女と別れ、アルバイトではいった女の子と付き合い始めた主人公。が、アルバイトの女の子は、精神を病んでいって…。

     救いは、主人公が自分を卑下したり、言い訳したり、誤魔化したりはしてないことだろう。
     が、結局は、この主人公の優柔不断さや頑なさが、二人の女性を不幸にしたとしか思えない。
     人間が生きて行くには、自分の人生を立て直すには、「嘘」だって必要なのだ。が、主人公にはそういう優しさがない。
     
     病んだ恋人に尽くす優しさはある。
     が、だからこそ、結婚するという決断はできない。いや、せめて同棲しただけでも、彼女の気持ちは安定したんじ

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    2010年09月30日