大崎善生のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大崎さんは読者にとって結構好き嫌いが激しい作家さんだと思います。
シチュエーションや雰囲気の綺麗さ切なさは素晴らしいのですが、そこに行き着くまでの必然性や登場人物の心理の変遷には納得できない所が多い。前者を強く評価する人は好きで、後者が気になる人は嫌いなのではないかと思っています。そして私は前者だったのですが、本作は。。。
劇的なシチュエーションは減少し、一方でなんだかんだと説明が多いのです。不確かな比喩というべきか。なんだかウダウダしていて乗り切れない。そんな感じがします。一方で妙にユーモリスティックで思わずニヤリとしてしまう所が随所に有るのも今までの作品に無かった傾向です。
全体としては「 -
Posted by ブクログ
前々から表紙の透明感とタイトルのバランスの良さが本屋でも目に入って読んでみたかった作品です。
物語の冒頭の一行
「人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない」
一度人の中に染み付いた「記憶」は奥底に隠れていようとも決して消えることはなく一緒に行き続けるんだってこと。
無意識のまま昔愛した人のために生きていることもあるんだってこと。
この広い世界の中で人と巡り会うことの大切さがとてもわかりやすく伝わってくる作品でした。
文体は何だかゆらゆら浮いている感じ。
そうですね、現実感があまりなく、感情移入できなかったかなぁ。
ここに出てくるような物分りのいい大人で素敵な女