大崎善生のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
前々から表紙の透明感とタイトルのバランスの良さが本屋でも目に入って読んでみたかった作品です。
物語の冒頭の一行
「人は、一度巡りあった人と二度と別れることはできない」
一度人の中に染み付いた「記憶」は奥底に隠れていようとも決して消えることはなく一緒に行き続けるんだってこと。
無意識のまま昔愛した人のために生きていることもあるんだってこと。
この広い世界の中で人と巡り会うことの大切さがとてもわかりやすく伝わってくる作品でした。
文体は何だかゆらゆら浮いている感じ。
そうですね、現実感があまりなく、感情移入できなかったかなぁ。
ここに出てくるような物分りのいい大人で素敵な女