大崎善生のレビュー一覧

  • ユーラシアの双子 上

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    大崎さんのロードムービー的な小説ってなんでこんなにも心持っていかれるんだろうか。『ドナウよ、静かに流れよ』も良かったけど本作も良い。家族に色々あった50歳の石井はシベリア鉄道でユーラシア大陸を横断する旅に出る。過去が徐々に明かされユーラシアの大地に溶け込んでいく。いつまでも読んでいられそうだった。

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    2022年12月29日
  • 将棋の子

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    全てをかけて打ち込むものがあるというのは
    素敵なことです。
    うまく行ってもうまくいかなくても
    それはそれで糧になるのだろうなぁ。

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    2022年10月23日
  • 将棋の子

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    私、将棋はルールを知ってる程度でほとんどの人に負けるレベルだと思います。

    「聖の青春」の著者、大崎善生さんの2作目。講談社ノンフィクション賞受賞作です。

    将棋の世界では三段と四段では天国と地獄ほどの違いがあるようで、三段は奨励会というプロへの登竜門、四段からはプロとなります。

    奨励会には26歳までに四段になれなければ退会という決まりがあり、生活の全てを将棋に捧げてきた青年たちにとってはあまりにも辛い現実です。

    この本では1人の奨励会員を軸にその他の夢破れ退会した奨励会員たちのセカンドキャリアを描いています。

    この本を読まなければ知り得なかった世界。将棋好きの人にもそうでない人にもオス

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    2022年08月11日
  • 将棋の子

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    奨励会の仕組みについては多少知っていたが、20を過ぎて挫折していった若者たちのことについて、深く思いを馳せたことはなかった。
    筆者の最後の主張・問題提起については共感できるものではなかったが(時代の流れ?)、退会していった者達のその後の人生と、その後彼らがどう将棋に向き合っているのかは、とても胸を打たれるものだった。
    自分は将棋ファンというほどではないが、恐らくは将棋ファンは知っておくべき内容であり、必読と言って良いでしょう。

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    2022年07月23日
  • 聖の青春

    購入済み

    生きるって厳しい

    村山聖、何となく見たことあるかもなぁ位の朧げな記憶がある。でも彼が亡くなった時は第一子妊娠中で数日後に出産し、初めての育児に追われる日々で世事に疎くなっていたので悲報の覚えがありません。こんなに一生懸命生きていた人がこんなに近くに同世代でいたのだと心が震えました。

    #泣ける #切ない #感動する

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    2022年06月26日
  • 将棋の子

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    三段リーグを抜けてプロになれるかどうかで大きく人生が変わっていく厳しい世界がまざまざと記されていた

    羽生や藤井といったニュースで見る一握りの天才に隠れて、多くの天才たちがいること、そこに厳しさだけでなく優しさも確かにあることが感じられた

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    2022年04月24日
  • いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件

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    初めて読んだ犯罪被害者の本
    書き手の優しさが伝わってきた
    ただの、お涙頂戴ものにしていない
    夏が来る度、思い出す
    すべての女性たちの強さと優しさ

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    2022年03月28日
  • 聖の青春

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    通勤電車の中で少しずつ読んでたけど、ついに読み終わってしまった。かなしい。めちゃくちゃかっこいい生き様を見させてもらった。。

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    2022年03月24日
  • 将棋の子

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    ネタバレ

    「プロ棋士になる」という幼い頃の夢を叶えるべく、奨励会員として直向きに努力してきた青年たちの、挫折にスポットを当てた作品。将棋連盟で働いてきた筆者が間近で見てきた、夢が潰えた瞬間をここぞとばかりに凝縮している。しかし、悲惨な状況の中にも希望や温かみが感じられるのは、やはり筆者の人徳によるものであろう。
    「奨励会が過酷」なのは噂で聞いたことがあるが、これほどとは思わなかった。年にプロ棋士になれるのは4人、26歳で四段を達成していないと退会しなければならないなど。
    中でも主人公の成田英二氏のエピソードは終始引き込まれるものがあった。英二氏の夢を応援するために一緒に上京し、養ってくれた両親。しかし二

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    2022年03月22日
  • 将棋の子

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    うー最高、何回も心が震えた…将棋を通して色んな人の人生を覗かせてもらった。将棋の世界かっこいい。人が生きるのって美しい…

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    2022年03月10日
  • 角川つばさ文庫版 聖の青春 病気と戦いながら将棋日本一をめざした少年

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    イラストが可愛いという理由だけで角川つばさ文庫版を購入。
    村山聖という棋士の人生は「驚きものの木20世紀」の頃からずっと頭の隅っこに存在していた。

    勝手な想像だが彼にとって名人はもうどうでもよかったのかもしれない。
    「僕は谷川さんや羽生さんに立ち向かう僕が好きなんです」とか天国から言ってそうな気がする。

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    2021年12月07日
  • 聖の青春

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    ★書くべき人物に巡り合った幸福なノンフィクション★何度目かの再読。ネフローゼを契機にして走ることもままならない身体を抱える村山聖。無頼派としか言いようがない将棋以外は何も気を配らない生き方は、当時でさえ時代に取り残されていただろう。村山が住んでいたアパートと通っていた食堂を見に行くと、20年経っていても規模の小ささがさらに世界の濃密さを際立たせる。

    実際に触れあっていた人間が書いただけに熱量が全く異なる。当初は別の人物が書く予定だったというのが逆に驚きだ。

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    2021年11月28日
  • 将棋の子

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    奨励会の人生の厳しさの面の話が続くが、最後の悟りが良い。ここで、一般人の人生にもつながるように思えて、あたたかい気分になる

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    2021年10月06日
  • 将棋の子

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    燃え尽き症候群の人、人生失敗した、って思ってる人、読んでください。

    どうしてもうまくいってる(ように見える)人が目について、自分はそうなれなかったからもうダメだ死んだ方がマシだって思ってました。成功が期待されてたのに成功できなかった人、劇的なドラマティックな展開にならなかった人たちの話なのに、いや、そういう人たちの話だからこそ、グッときました。私もぐだぐだTwitterに愚痴吐いてる場合じゃないと思わされました。やれることやってみないと。失敗したってどうせもう期待はされてないんだから!笑

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    2021年03月20日
  • 聖の青春

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    これほど純粋に人は生きる事ができるのだろうか。出会えて良かった本です。挫けそうなとき、また読みたい。生きるという事。

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    2020年12月27日
  • 将棋の子

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    夢を目指し、叶った者、挫折した者、挫折して新たな夢を掴んだ者達。
    辿りつけずとも、その過程に意味はある。

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    2020年02月15日
  • 聖の青春

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    まさに太く短くの生き方が感動的です。
    自分の好きな世界に全勢力をかけて取り組み、
    正面なら向き合い、必死に輝く。
    なかなか出来ない生き方が凄い。
    ひたむきで、まっすぐな生き方が勉強になります。

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    2019年11月12日
  • 聖の青春

    購入済み

    多分

    多分二度と書けない、そういう奇跡の出会いの物語

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    2019年09月24日
  • いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件

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    これは実際に起きた事件を基にしたフィクションである。
    また同時に、強く、賢く、生き抜いた女性の記録である。

    私はこの本を読んで決して泣いてはいけないと思った。
    無残に殺されたかわいそうな女性の話ではない。

    強く誠実に人生を生き抜いたひとりの女性の姿と
    その女性がどうして強くあれたか、をつまびらかにしてくれている。

    その女性は決して特別な人ではなく、
    ごく普通に壁にぶち当たり、
    それを乗り越え、日々を過ごしてきた
    私と変わらない人だったことに驚きを隠せない。

    また、その最後の瞬間まで
    彼女のように私は強くあれるか。

    いや、強くありたいと勇気をもらえた。


    事件の生々しさ、犯人や被害者

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    2019年09月09日
  • 将棋の子

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    ネタバレ

    すごかった、泣いた。将棋を見るのが好きなので手に取った。私でも知ってる棋士の名前がばんばん出てくるのでそれも面白かった。今や大御所となっている大物の棋士の若手時代とか、へええと歴史を読んでるようですごく面白かったし、これから将棋を見る目も深まりそうだと思う。

    そういえば一二三ん引退もここ最近のことだったなあ。羽生さんの無冠の王、もちろん藤井くん、すごく最近のことだけど、谷川さんがNHK杯でふとした指し手の間違いをして負けた姿、あとはもちろん、今泉さんのアマチュアからの返り咲きにも思いが及んだ。

    将棋の話なんだけど、それへの向き合い方は、それを目指す人たちの人生はみんなそれぞれ違っていて、そ

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    2020年02月07日