大崎善生のレビュー一覧

  • アジアンタムブルー

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    最後をバスの中で読んでしまい、失敗。。涙
    優しい愛の物語でした。
    生かされていることに感謝しなければ。

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    2019年10月16日
  • 聖の青春

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    将棋のことは全くわからないけれど、ひとりの棋士が懸命に生き、そして将棋を指し続けたことが胸に響いた。
    大崎さんの小説は非常に読みやすい。

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    2019年10月12日
  • 聖の青春

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    不覚にも夏風邪を引いて2日間も会社を休んでしまった。
    大学生くらいに読んで再読しようと本棚にあった本書を読むことに。病床の中でうんうん、病気は辛いよなと思ったり、聖とは全然違うだろと突っ込んだり。
    ノンフィクション小説。病気ながらも、将棋の魅力に取りつかれ、名人を目指す主人公聖。将棋に関心がない人でも知っている羽生名人や加藤一二三氏と戦い、羽生名人とも互角の戦いをする。入退院を繰り返し病気と戦いながらも将棋会で勝ち進むスガタガ心を打つ。師弟愛、若さゆえの葛藤、切磋琢磨だけでなく聖の人柄に引かれるライバルたちとの人間模様が読みどころ。

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    2019年08月30日
  • いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件

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    2007年8月24日、名古屋市千種区の路上で当時31歳だった磯谷利恵さんが、インターネット闇サイトで知り合った男3人に拉致され、連れ去られたのちに殺害されるという痛ましい事件が発生しました。
    本書前半は被害者の利恵さんの生い立ち、当時交際していた男性との出会いなど事件に巻き込まれるまでを追います。次に犯人3人が犯行に及ぶまでの背景をたどり、後半部では事件発生から利恵さん殺害までの経緯と、その後の犯人逮捕、犯人の裁判期間中に犯人の死刑を求めて署名活動に身を投じられた利恵さんのお母さんの姿を描いています。
    幼稚園から小学校、中学、高校と成長の様子を描く前半部は子供を持つ親なら誰もが自分の子供の成長

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    2019年06月27日
  • 聖の青春

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    小説で泣いたことは何度もあるけど、この小説は命の儚さとか、その中でもがくことへの賞賛の気持ちではなく、村山の将棋に対する情熱、泥臭さ全てに心を動かされた。切なさではなく、熱い気持ちに尊さと憧れを感じて泣いた。
    良い意味で少年漫画のような印象を受けた。

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    2019年06月05日
  • いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件

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    「2960」これに全てが集約されていると思います。
    心よりご冥福を申し上げます。磯谷利恵さんのみに。
    犯人は地獄の底で壮絶な苦しみに永遠に踠き続けることを願います。

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    2019年05月30日
  • いつかの夏 名古屋闇サイト殺人事件

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    ネタバレ

    恋人の方は現在立派に数学者になられて、大学のサイトに写真もあるんですが、持ってらっしゃる扇が最期にお棺に入れたやつと同じで涙が出た。今はご家庭を持ってらっしゃるってことで幸せを願うばかりなんですが、今も変わらず忘れないでいるってことなんでしょうね。

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    2019年05月27日
  • アジアンタムブルー

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    昔好きだった本。パイロットフィッシュも好きだったけどこっちも好きやわ。
    続木葉子のキャラクターが好きなのかも

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    2019年04月12日
  • 聖の青春

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    東の天才7冠羽生善治に、西の怪童村山聖/ 写真など見ていてもかわいらしく良い笑顔で写っている/ 愛嬌もあり将棋も強い/ 二十歳まで生きられたことを人に言いたくなるほど喜び、三十歳目前に逝去/ ただただ泣ける/ 一生懸命生きなきゃならんのですよ、と/ ベッドの上でつぶやいたアニメのセリフとはなんだったのだろうか/ 最後に諳んじた符号とはなんだったのだろうか/ 本当に小池重明に勝ったのだろうか/

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    2018年10月08日
  • 孤独か、それに等しいもの

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    ある意味で、最も大崎さんらしい作品かも知れません。
    いずれも透明感が有って、綺麗です。そしてキーワードとも言うべき「純粋さ」に溢れた作品です。短編ゆえに、それらがさらに鮮明に打ち出されている気がします。
    大崎ワールド全開。でも一方で、それだけなの?という気もしてしまいました。もう少し幅が欲しいかな。それは贅沢な望みなのでしょうかね。
    愚痴っぽくなりましたが、良い作品だと思います。特に大崎さんを読んだことの無い人には入門書としては最適かと。

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    2017年10月30日
  • 編集者T君の謎

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    大崎善生の文章は 妙におもしろいところが
    生み出されている。それは 人を語るのが
    うまいということだろうか。観察力がある。
    棋士に対して、適確なキャッチフレーズをつける名人である。

    村上聖の青春で その筆力が発揮されたように思える。
    このT君の謎は 週刊現代 に連載されたものを
    本にまとめたもので、さらに おもしろさを実現している。
    将棋を語りながら 人を語っている。
    とりわけ、天才や神童と言われる人たちなので、
    そのあり方や自らのアイデンティティの立て方も
    実に、興味のある不思議な人間像が生まれている。

    棋士の伴走者として長年走ってきたがゆえに、
    将棋を愛し、棋士を人間として、また勝負師

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    2017年02月15日
  • アジアンタムブルー

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    愛する人が死を前にした時、いったい何ができるのだろう。
    末期癌に冒された恋人と向かったニースでの日々。
    喪失の悲しさと優しさの限りない力を描き出す、慟哭の恋愛小説。

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    2016年11月07日
  • アジアンタムブルー

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    前作「パイロットフィッシュ」より前を描いたお話し
    何というか、後出しジャンケン的なものを感じるなぁ
    別に同じ主人公でなくともよかったのではとは思わないでもな
    これ単体だったらもっと評価が高かったかも

    ただ、この話があるからこそパイロットフィッシュにも深みが出るところもあるけどね
    そうか、こんな経験をしてたからこそ、パイロットフィッシュでは博愛的な優しい面があったってことか?


    ストーリー的には、恋人が亡くなる&その後の傷心っぷりを描いてるんだけど
    そこいらにある恋愛ストーリーのような安っぽさを感じないのは、むしろ恋愛要素はサブでメインは死生観について語られているからだろう

    性と生について

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    2015年02月20日
  • 孤独か、それに等しいもの

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    【本の内容】
    今日一日をかけて、私は何を失ってゆくのだろう―。

    高校三年の初秋、ピアスの穴を開けようとする私に、恋人がささやいた一言―大切なものを失くしてしまうよ。

    あれから九年を経て、私は決まりきった退屈きわまりない毎日を過ごしていた…(「八月の傾斜」)。

    憂鬱にとらえられ、かじかんでしまった女性の心を映しだし、灰色の日常に柔らかな光をそそぎこむ奇跡の小説全五篇。

    明日への小さな一歩を後押しする珠玉の作品集。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    今日一日をかけて、私は何を失ってゆくのだろう―。

    孤独の先にあるものを指し示し、明日への小さな一歩をあと押しする珠玉作品集。   
    憂鬱に

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    2014年08月23日
  • アジアンタムブルー

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    泣いた・・・ 
    すごくよかった。

    前に「パイロットフィッシュ」を読んだのだけれど登場人物や設定が一緒なので「あれ???」とちょっと戸惑った。

    でもお話は別のよう。

    葉子という女性が最初は名前しか出てこなくて、山崎くんに深い悲しみだけを与えているから ひどい事があったんだろうと思って好感なんて持てなかったんだけど、想い出の中で葉子という人物が出てきてから、私は彼女が大好きになった。
    そして彼が何故そんなにも深く悲しんでいるのかが とてもよく理解できた。

    最後の方は涙が止まりません。

    若い頃の過ちが年を重ねて大人になってからの自分にまだ深く影響を及ぼすって事、多かれ少なかれ誰にでもあるよ

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    2014年06月13日
  • ユーラシアの双子 上

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    大崎さんの作品は色んな知識が得られるので好きです。
    内容云々よりもそんなとこが気に入っています。

    ただ、おっさん二人のやり取りは痛々しいくてイヤです。
    鳥肌立っちゃうので飛ばしました。

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    2014年06月09日
  • アジアンタムブルー

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    『パイロットフィッシュ』に引き続き・・・山崎と葉子のニースでの最後の日々が切ない。でも、こんなふうに人生の終焉を迎えることができたら・・・。残される方がいつも辛い。それでも人は生きていく。想い出があれば、人は生きていける。まわりの人々の優しさに心打たれる。

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    2014年04月12日
  • ユーラシアの双子 上

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    通勤時間にゆっくり読んでた作品。
    実際に旅に出る感覚。しかし初めはちょっと乗って見たいと思ったシベリア鉄道、話が進むに連れて絶対乗りたくなくなった(笑)
    でも、バイカル湖は渡ってみたいな。
    澄み渡った湖に沈む25万人。怖いけど。
    ロシアの腐ったピロシキはソチオリンピックでジャンプの葛西選手も食べてやられたみたいで、タイムリーで笑った。
    底辺にあるテーマが重いので一気に読む気にはなれなかったんだけど、感情がダイレクトに感じられる表現力がいろいろ考えさせられる。

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    2014年03月06日
  • アジアンタムブルー

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    恋人の死を受け入れ、前に進もうという過程は、よくある題材かもしれないけれど、水たまりのような透明感に涙が溢れた。

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    2014年03月01日
  • 孤独か、それに等しいもの

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    タイトルを見て、もっとさみしい話なのかなとおもっていた。
    何とも言えない幸福感を含む切なさ?どの話も、そんな不思議な読後感がしばらく残った。
    シンパシーは違うな。この話はよくわからなくて、だからかしばらく反芻していた。

    大崎さんの描く澄んだ空気感がすき。

    八月の傾斜/だらだらとこの坂道を下っていこう/孤独か、それに等しいもの/シンパシー/ソウルケージ

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    2013年11月23日