山内昌之のレビュー一覧
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対象としている人物について私が知らない人が多かったことと文書(文体)が平易とは言えなかったことから、スムーズに読むことはできず、ページを読み返しながらの読書となった。
何人かの人物が取り上げられているが、なかでも、日本海軍の山口多聞のリーダーとしての危機に状況を見て積極策に打って出ようとする振る舞い、考え方、戦略思考に感心させられた。
対照的に、現在の日本の首相のリーダーシップの無さを明快に説明させられて、不安を感じるとともに残念な気持ちになった。
リーダーのような立場になることもあるし、周りのリーダーを常に見て、仕事をしている。
総合力(全体、全局を見通す力)・胆力(何があっても動じない強い平常心)・人心掌握力(人をうまく使う能力)がリーダーには必要とまとめられているが、どれをとっても全然伴っていない。
少しでもそれらしきものが持てるように努力したい。 -
Posted by ブクログ
もともと雑誌化状況にあった新書界の、311後の加速たるや…。本書は発行2011年6月。
しかし絶対に全てが緩んでくるはずの半年過ぎにこそ、読んで兜の緒を締めようと、満を持しての(?)トライです。
筆者9人がそれぞれに挙げた声であれば、その言葉をこそ復興の精神として留めたい!と胸に響いた一節もあれば、この人がこんなに底の浅いことでなんとする?と首をかしげる部分もありましたが。。。そんな感想をもてるのも、今だから、なのだということです。
「復興の精神」というガッツなタイトルの中で、ひとつ橋本治氏による“病人の視点”は目からウロコでありました。 -
Posted by ブクログ
山内先生の本は、イスラム関係で読んだことがあり、好感をもっていたので、職場の平積みから購入。
予想に反して、かなり感情的に山内先生は、鳩山総理、菅総理のリーダーシップの資質について批判している。
自分は、そういう総理を選んだのは、国民の選択であること、自分も役人の一人として政権を立場にあることから、外交、内政の混乱の責任は、自分も含めて国民全体が追うものと考える。
国民にふさわしい、国民のレベルにあった政治家しか得られないと思う。
国民の一人として、自分をもっと磨きたい。
その他の点については、引用文献も豊富で、納得できる。
①内閣や原子力担当の官僚や東電役員を初めとするエリートたちが、震災後の対応に四苦八苦している姿を見ると、学歴や年功序列を基本とした伝統的な人事秩序や組織的価値が、国難を迎えたときにいかに無力であるかを、日本人は改めて痛感しただろう。(p153)
対応が適切でなかったという批判を自分は真摯に受け止める。
②ミッドウェー海戦で、日本の空母が3隻しずめられて、山田多聞が指令官となって反撃にでるときの訓辞。「我が方は確かに苦しい。しかし、敵も苦しいのだ。死んでくれ。わしもあとからいく。」(p131)
鬼気迫る信念を感じる。こういう司令官のリーダーシップのもとで仕事をしてみたい。自分も部下にそういえるような実力をつけたい。
③外交にあたる政治家に大事なのは、未知の非常現象に遭遇したときに、恐怖心を何とか中和し、不安な感情を抑える術を身につけることっだろう。胆力ある政治家なら、心の乱れを免れない場合にも、それを「緩和」することができるからだ。(p180)
自分は、胆力があるとは思えないので、どうやって胆力を鍛えたらいいか、悩むところだ。
参考文献としては、『西郷南州遺訓』岡義武『近代日本の政治家』(岩波現代文庫)、本郷和人『名将の言葉』(バイインターナショナル)、北影雄幸『戦国武将の美学』(勉誠出版)を読んでみたい。 -
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世界史にもいろいろある。お茶の世界史、コーヒーの世界史、まっとうな世界史。
その中で、なんとも興味を引く世界史ではないかと思い、手にとってしまった。
男女の嫉妬の歴史かと思いきや、男同士の嫉妬の歴史である。
西郷隆盛が言う。「殿におかれては、恐縮ながら田舎者でございますので」
それを言われた、久光は、深く、深く根をもったという。
森鴎外も過剰な被害者意識をもち、いつもそれが他人への反発につながったという。
かのショート、ショートで有名な、星新一の父親も星薬科大学、星製薬の土台を
作った立派なかたであったが、同業者、官僚等の反感を買ったという。
徳川の中では、保科正之は、ひとの感謝を忘れない、謙虚な人間であったとあり
嫉妬を生むようなことがなかったとか、そんな話が満載であった。
ひとえに世界史といえども、人の歴史である限りは、盛りだくさんのできごとが
あるわけだ。。。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
文化交流、知的対話、歴史共同研究…。
“世界変動”への判断力は歴史的教養の蓄積が生む。
[ 目次 ]
はじめに―北朝鮮問題と中東問題の連鎖
歴史と外交―ゆきすぎの防波堤として
イラク戦争と「アラビアのロレンス」―ゲリラ戦術と自爆テロの意味
あふたあ・えんぱいあ―戦後政治外交六〇年の教訓
歴史の曲がり角で
西欧のテロとイスラームの間―自由と寛容の罠
後継なき独裁者アラファトの「政治家失格」
表現の自由と信仰の尊厳―預言者ムハンマド諷刺画の波紋
イラン問題とイラク問題の複合性―中東における対決と対立の論理
それでも未来は続く…イラク戦争からレバノン危機へ
ヒズボラの誤算とイスラエルの挫折
必要のなかった戦争―レバノン危機と逆説の構図
ローマ法王と文明の衝突―「預言者ムハンマド批判」の背景
おわりに―二つの構想
中東国際関係史の構図―帝国の解体
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]