山内昌之のレビュー一覧

  • 嫉妬の世界史

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    歴史上の偉人も嫉妬したり、嫉妬されたりしていたという話をまとめた本。歴史上の裏切りの影にこういう感情が存在したのか、という驚きと納得があった。
    ただ、知らない偉人も多いのが残念。まあ、自分が歴史に詳しくないだけなのだが。
    「嫉妬ドリブン」とも言える負のエネルギーが歴史を動かしていたのは面白かった。

    <アンダーライン>
    マルクス主義と共産主義の罪は深い。これは、平等思想の美名のもとで、人間の嫉妬を構造化し、密告や中傷を日常化する体制をつくりだしたからである。

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    2023年03月16日
  • 東大教授がまんがと図解で教える! 最新「地政学」入門

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    これ一冊では、あまり理解はできない(特に中東)。が、地政学に触れているYouTube動画と併用すると、グンと理解できる。ありがとう。この本と某YouTuber。

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    2022年12月04日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    ネタバレ

    フランスが犯した失敗の本質を的確にした指摘した上で、物は、祖国フランスの救済策を次のように書いている
    強くなること
    敏捷に行動すること
    世論を指導すること
    国の統一を保つこと
    外国の政治から世論を守ること
    祖国の統一を撹乱しようとする思想から青年を守ること
    治めるものは高潔のある生活をすること
    汝の本来の思想と生活方法を情熱的に信じること

    戦時体制のアメリカ政府は、統合参謀本部を始め、軍のポストに多くの民間人を起用した。それが知のバラエティーを豊かにし、組織にバランス感覚を植え付けたのだ
    学校での成績が重視される10日システムに象徴されるように、日本軍の組織人事は極めて硬直的なものであった

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    2021年06月22日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    太平洋戦争の日本軍の失敗に学ぶ本
    組織論などで現代にもじゅうぶん通じる、ということは普遍的、本質的な話なんだろう
    日本企業の組織あるあるではあった
    作戦が失敗した
    アメリカ→原因を分析、次の作戦に反映
    日本→「気合が足りない」「次は勝てる」
    無謀な意見が出た
    アメリカ→ロジカルに考えて判断
    日本→「あいつは本気だ、やらせてやろう」
    第一陣が敗退したら、、、
    アメリカ→コンティンジェンシープランを持っている
    日本→「失敗するわけない」「失敗を考えるのは異端だ」

    今時こんな古い考えの組織もなかなかないとは思うが、
    ゼロではないだろうと思う。
    少なくともうちの会社も忖度とかあるし、「あいつがあそこ

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    2020年08月19日
  • 新・地政学 「第三次世界大戦」を読み解く

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    こういう本って、日々情勢が変わるので古びてしまい読む価値が無くなるみたいな気もするが、全くそんなことはない。

    今の世界情勢が当時とどう変わってるか自分には判断する力はないが、佐藤、山内両氏の歴史に対する根本的な捉え方が、諸々の分析を古びさせない。要するに、今でもその見方は十分に通用するではないかと感じた。

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    2019年10月27日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    戦場という生死がかかる究極の状況の中でのリーダーシップ。日本を覆う「空気」というものに支配されないこと、それがリーダーとして必要なことなのだろう。

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    2019年05月31日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    第二次大戦時の帝国陸海軍が犯した数々の失敗を、個別の事例の丁寧な調査と解説で分析してくれている。この手の本の中でもとてもわかりやすいものだと思う。何を読んでも当時のお粗末な意思決定や視野の狭さに呆れるが、やはり他人事ではない。特に戦艦大和の特攻にあたっての意思決定では、米国留学経験のある知性派でさえ、今考えれば合理的でない決定をしている。本書の分析によれば、「敗戦が濃厚な状況で、大和を温存しておくことは、臆病者のレッテルを貼られるだけでなく、終戦後に大和が敵国の実験などに使用されることになり、これらを何より恐れた」とされている。当時のその立場であれば当然の意思決定かもしれないが、そのせいで数千

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    2019年03月17日
  • 歴史学の名著30

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    大分前に買った本ですが、積読の山から取り出して読みました。25年ほど前は歴史文化学科にいた私ですが、そういえばこういった古典をしっかり読まずに卒業してしまったなぁと。とはいえ、今は歴史を楽しむ立場なので、今後も読むことがあるかどうか……

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    2018年12月31日
  • リーダーシップ―胆力と大局観―

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    リーダーとして自ら高めるには歴史から学ぶという姿勢が大事。加えて自分の行動に活かさなければ意味がない。
    もっと歴史を学ばなければと痛感した。

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    2018年11月23日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    第二次大戦における日本の軍事行動の失敗から教訓を得ようとする本。リーダーシップに的を絞り、主に司令官に焦点を当てて分析を試みている。空気で説明される大和特攻を、取引コストの点で説明を試みたことは興味深かった。

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    2018年11月12日
  • 新・地政学 「第三次世界大戦」を読み解く

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    2016年、安部談話が出た当時に出た本だ。時勢については、変化があるといえばあるし、そのまんまといえばそう見えなくもない。今読み終えるのは、古いかといえば、今に至る社会情勢の進展を知る手がかりという意味はあるんじゃないだろうか。面白かったしね。

    一番面白かったのは最後の章、世界史のリーダー論だ。このあたりは、情勢に関係なく読める。チャーチルの評価が高く、それに対して東条英機は低い。その根拠は、歴史や文学への造詣の深さに基づく、洞察力や知性だ。以前読んだ保阪正康著『昭和の怪物』の中で、東条英機は文学など読まなかったと、側近の軍人から証言されている。「われわれ軍人は、小説を読むなんて軟派なことに

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    2018年11月04日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    ●リーダーシップを発揮するためには、実践知をを備えなければならない。経験や教養により、大局観と現場感覚、判断力を養うことが大切。

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    2018年10月28日
  • 歴史学の名著30

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    ヘロドトス、トゥキディデス、司馬遷から、網野義彦の『無縁・公界・楽』まで、歴史学の名著30点を紹介している本です。

    近代以前の日本の本として、頼山陽の『日本外史』、慈円の『愚管抄』、北畠親房の『神皇正統記』、新井白石『読史余論』、伊達千広の『大勢三転考』が選出されており、いわゆる近代的な歴史学の枠組みに収まることのない、著者のメタ・ヒストリー的な関心が反映されたラインナップになっているように思います。

    ただ、どのような読者に向けて書かれた本なのか、ややわかりにくいという気もします。学問としての歴史学を志す読者にとっては、本書にあげられている著作はいずれも古典的名著であることには疑いがないも

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    2018年10月11日
  • 大日本史

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    ネタバレ

     「将来の出来事をあらかじめ知ろうと思えば、過去に目を向けないといけない。なぜかといえば、時代を問わず、この世の全ての出来事は過去に極めてよく似た先例をもっているからである。つまり、人間は行動を起こすにあたって、常に同じ様な欲望に動かされてきたので、同じ様な結果が起こってくるのである。」これは、15~16世紀のイタリアの政治思想家マキャヴェリの言である。
     同様に、17世紀のフランスのルイ14世の寵臣だった外交官フランソワ・カリエールは、歴史と外交との関連について示唆に富む発言をしている。「事実や歴史に詳しいと言うことは、交渉家が敏腕であるための大切な素養の一つである。何故ならば、理屈と言うも

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    2018年09月30日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    ▼調べた単語
    ・翻って(ひるがえって):1 反対の面が出る。さっと裏返しになる。「裾が―・る」2 態度・説などが、急に変わって反対になる。「評決が―・る」
    ・賢慮(けんりょ):賢明な考え。すぐれた考え。
    ・コンテクスト:文脈
    ・プラグマティズム:思考の意味や真偽を行動や生起した事象の成果により決定する考え方。19世紀後半の米国に生まれ、発展した反形而上学的傾向の哲学思想。
    ・涵養(かんよう):水が自然に土に浸透するように、無理をしないでゆっくりと養い育てることを意味する。「読書力を―する」
    ・インフォーマル:公式でないさま。形式ばらないさま。略式。
    ・逡巡(しゅんじゅん):(スル)決断できない

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    2018年04月04日
  • 悪の指導者(リーダー)論(小学館新書)

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    別に世界を駆け回る仕事をしているわけじゃなし。仕事や日常生活にそれほどかかわるとも思えないんだけど、興味をひかれ面白く読んだ。もちろん、世界情勢というのは、日常につながっているというのはわかるんだけどさ。でも、それって直観的な理解とはちがうと思うんだよね。理屈でいわれて、まぁそうだね、というような。でも、本書は面白い。なんだろうな。ひとつには、そこに人間同士のポジショニングというかなぁ。悪の指導者という一個の個人が、どのようnまわりに影響を与え、権力を得て基盤を作り、ひいては国を動かしていくか、という構図がみえるからだろうか。うん。個人の単位からスタートしているから、面白いのかもしれないな。プ

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    2018年01月19日
  • 新・地政学 「第三次世界大戦」を読み解く

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    エコノミストの『2050年の世界』、フリードマンの『100年予想』をここのところ読んできた。
    フリードマンの方はまだレビューにまとめてないが…。
    日本については両者の見解が大きく異なるのに驚いた。
    依って立つ理論の違いによるのだろう。
    エコノミストは人口動態学、フリードマンは地政学だ。

    最近地政学をタイトルに謳う本が多い。
    その一冊として、本書を手にしたというわけで。

    で、本書は必ずしも未来予想の本ではないが、フリードマンと共通する認識もあった。
    例えばポーランドの評価。
    地勢的にヨーロッパの中で重要な位置にあり、大国とみるべきだ、と。
    ショパンの繊細なイメージと結びついて、ソ連・ロシアと

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    2017年12月16日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    難しいけど失敗の本質が少し見えてきました。
    キーワードとして「PPPA(plan plan plan forget)」とか「空気」とか「取引コスト」ってのが印象に残ったのと仕事でも使えそう!

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    2017年11月02日
  • 歴史とは何か 世界を俯瞰する力

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    歴史やそれにを著述する歴史家について、著者が体系的に述べた一冊。

    なのだけど、著者の書き方が今ひとつわかりにくく、簡単なことをあえて難しく書いているような感じがした。

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    2017年05月28日
  • 朝日おとなの学びなおし! 歴史学 歴史を見る眼を養う 世界史

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    トゥキディデスの章が白眉。確かにな~。戦争ってのはそうだよなあ~。僕も、なんか不快な対処を最終的で決定的な悪意だと解釈しがちなので、反省。

    他の章も読みやすく、ためになる。最近の歴史についての啓蒙書って、僕に合うものが多い気がするな。

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    2017年05月28日