山内昌之のレビュー一覧

  • 復興の精神

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    この本の企画がいいなと思った。
    有事のあとに、我々は何をするべきか、どう考えるか、、、ということを、新潮新書編集部が発したいというに対して著名人が正面から応えた…ものとなっています。

    養老孟司氏の著書は何冊か読んできていますが、この原稿だけでも氏の集大成のような感じさえしてしまうほど、明確で深みのある言葉だと感じました。

    また、普段のモヤモヤを南直哉さんの言葉によってスッキリできました。
    この両名が個人的にはとても面白かった。

    軽い気持ちで借りたけどすごく重みのある書だった。
    本当に、悩める学生たちに読んでほしい。

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    2015年11月17日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    日本が大東亜戦争で敗戦したことは知っていても,なぜ負けたのかということまでは,なかなか歴史の授業で学ぶことはないと思います。
    敗戦の原因はどこにあるのか,将来にいかすべき教訓は何かということを研究したのが本書です。

    文章が読みにくいということはありませんが,出来事や人物に馴染みがないので,やや読み進めるのに苦労しました。

    私は自分の仕事や生活にどう活かしていくかということを考えながら読みました。

    本書を読んでの私なりに得た教訓ですが,
    ・成功体験ばかりでもそのことだけに囚われて,視野が狭くなってしまい,そのことが大きな失敗を招く。それゆえ,失敗も貴重な経験。
    ・帰納的思考を大切に。経験か

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    2015年11月03日
  • リーダーシップ―胆力と大局観―

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    ネタバレ

    一番上のリーダーは「戦略」を、各個隊のリーダーは「戦術」を、というイメージを受けた。

    とはいえ状況において役割は相対的。

    戦争なら「総大将」が「戦略」を考えて、「将軍」が「戦術」だが、それは全員が一同に居る場合で、各戦場においてはその「将軍」が「戦略」を適宜練り、「隊長級」が「戦術」を実行に移す。

    とにかく、場によって求められる能力は違う。

    その他にも、総合力、胆力、人身掌握力が挙げられている。


    この辺りは所謂、「サラリーマン社長」と「プロの社長」の違いにも表れていると感じた。
    「社長」という職業は「サラリーマン」と同様の発想では出来ないにも関わらず、年功序列というシステムにより適

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    2013年05月30日
  • 歴史学の名著30

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    本書で取り上げられているのは、以下の32冊である。

    『歴史』ヘロドトス
    『戦史』トゥキディデス
    『史記』司馬遷
    『漢書』班固
    『日本中世史』原勝郎
    『ローマ帝国衰亡史』ギボン
    『日本外史』頼山陽
    『イタリア・ルネサンスの文化』ブルクハルト
    『中世の秋』ホイジンガ
    『地中海』ブローデル
    『愚管抄』慈円
    『神皇正統記』北畠親房
    『読史余論』新井白石
    『大勢三転考』伊達千広
    『世界史の流れ』ランケ
    『東洋文化史』内藤湖南
    『春秋左氏伝』(作者不明)
    『史通』劉知幾
    『アルファフリー』イブン・アッティクタカー
    『歴史序説』イブン・ハルドゥーン
    『歴史の研究』トインビー
    『ガリア戦記』カエサル
    『ヴェ

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    2013年04月16日
  • 歴史学の名著30

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    古今東西の歴史学の名著を紹介する。ヘロドトスや司馬遷といったおなじみの歴史家から、いささか趣向が変わった歴史家まで幅広く紹介されており、歴史というものを重視してきたのは古今東西変わらない事情であることを確認させてくれる。

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    2013年01月11日
  • リーダーシップ―胆力と大局観―

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    「リーダーシップ」とは何か。
    という問いを歴史を通じて紐解こうとする一冊。

    日本史から紐解いているので
    日本史上の偉人と呼ばれる人についても学べる。

    リーダーの不在が叫ばれて久しい現在。
    真のリーダーとは何か。
    真のリーダーシップとは何か。
    を考えたい人にはオススメ。

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    2013年01月03日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    最初の「失敗の本質」を読んだのは何時だろう。手許にある本の奥付には"昭和60年2月15日 20版発行"とある。おそらく大学時代に紛争論か何かのつながりで落手したのだろう。
    あれから幾度読み返しただろうか。少し難解だか、戦史に基づいた論証は、その後の様々な局面で、幾度勇気付けられただろうか。
    今回の新版は、随分読み易くなったなぁ、というのが第一印象だ。このシリーズに触れていない人は、まずこの新版を読んでから、「戦略の本質」、そして「失敗の本質(初版)」を読まれることをお勧めする。
    ともかく、初学者にとっても勇気付けられる一冊だ。

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    2015年05月17日
  • リーダーシップ―胆力と大局観―

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    会社の後輩から借りた本です。
    歴史上の政治家・戦略家達のリーダーシップの紹介が出ています。
    いろいろな偉人が紹介されており、すべてが興味深いですが、吉田松陰の客観的な分析力を持った上での「前向きに、悲観せず」の姿勢が共感できました。このように振舞いたいと感じました。

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    2012年02月10日
  • 嫉妬の世界史

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    本書は大いなる嫉妬にまつわる古今東西のエピソードを通じて世界史を読み直した本です。もちろん日本の話もあります。

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    2012年01月02日
  • リーダーシップ―胆力と大局観―

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    震災後の日本のリーダー、管総理、民主党の対応のダメさについて、日本の世界の歴史を例にして確認。また、リーダーとはどうあるべきかについて、歴史上の人物からひもとく。ちいさな会社のひとつの小さな組織のリーダーとして学ぶべき点も多い。

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    2011年11月30日
  • リーダーシップ―胆力と大局観―

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    やっぱり鳩山、菅のダメさ加減が実感できる。

    吉田松陰の行動力、山口多聞の決断力と潔さが際立つ。

    この二人の生涯を大河ドラマで観たくなった。

    この二人を会社の上司にはまねできないだろう。

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    2011年11月28日
  • 復興の精神

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    各界著名人が復興についての考え方を述べた共著。
    この本の存在は知ってたけど、もっと早くに、もっと震災についていろいろ考えた時期に、読んだらよかったかも。
    日本に好きになる一冊。

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    2011年11月04日
  • 嫉妬の世界史

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    ネタバレ

    勉強が出来る子は性格もいい,美人はキャラも美しいあるいは性格はブスなど,ある特徴とある特徴を結びつけて人物理解を簡単にする試みの中に,出世や活躍をする人は人物者であるというものがあるが,別物なのだと冷静に考えれば至極当然なことについて,これでもかと例証してくれる。
    森鴎外やスターリン,毛沢東,東条英機くらいなら聞いたことがあったが,大海人皇子に対する中大兄皇子,忠長に対する家光,義経に対する頼朝,勝海舟に対する徳川慶喜,西郷隆盛に対する島津久光などそういえばというものまで歴史は嫉妬だらけ。
    天才,秀才から凡人まで,嫉妬は万民に公平なんだ。
    ただ,女性の嫉妬より男性の嫉妬の方がやっかいだと,世界

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    2011年10月16日
  • 復興の精神

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    3.11以降の心象風景は変わりました。正に本編の直哉先生の言葉の通りなのですが、彼らと私を分けたのは何だったのでしょうか?私はどうしようもない断絶と無常を感じ言葉がありません、自分は何をすれば良いのか、これからどうすれば良いのかという問いは、全て人の問いでもあると思います。この本に寄稿した方たちの思索が我々の足元を照らす一助になることを期待します。

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    2011年06月21日
  • 復興の精神

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    ネタバレ

    「これから」をどう考えるか。3・11以降を生きる杖。
    と、帯にあった通り、東日本大震災を経、これからをどう生きるかを9人が語っている。

    養老孟:精神の復興需要が起きる

    これを読みたくて買った一冊。いつもと違う養老センセ。スラスラとその思いのままに語り、面倒だから説明はヤメ、と突き放されるようないつもの文章よりも、ずっとずっと、静かでゆっくりとした口調で語られている。
    「周りがうるさくなってくると静かにする。ブレーキをかける。そういう習性が身に付いているのです。」(本文より抜粋)という姿勢からきているのかもしれないが、意外なほどに、淡々と「これから」を語っていた。

    「生きていれば、さまざま

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    2011年06月16日
  • 嫉妬の世界史

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    [ 内容 ]
    喜怒哀楽とともに、誰しも無縁ではいられない感情「嫉妬」。
    時に可愛らしくさえある女性のねたみに対し、本当に恐ろしいのは男たちのそねみである。
    妨害、追放、殺戮…。
    あの英雄を、名君を、天才学者を、独裁者をも苦しめ惑わせた、亡国の激情とは。
    歴史を動かした「大いなる嫉妬」にまつわる古今東西のエピソードを通じて、世界史を読み直す。

    [ 目次 ]
    序章 ねたみとそねみが歴史を変える
    第1章 臣下を認められない君主
    第2章 烈女の一念、男を殺す
    第3章 熾烈なライヴァル関係
    第4章 主人の恩寵がもたらすもの
    第5章 学者世界の憂鬱
    第6章 天才の迂闊、秀才の周到
    第7章 独裁者の業

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    2011年05月22日
  • イスラームと世界史

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    [ 内容 ]
    民族宗教紛争の多発により世界は新たな対立と緊張に直面している。
    中東和平や中央アジアの動向は今後どのような展開をみせるのだろうか?
    世界史への登場以来、先進的な文化を誇ってきたイスラームは、けっして異質で非寛容な文明なのではない。
    日本人にとっては、日本という独自の枠組にこだわることで、かれらとの協調と理解の地平はおのずと見えてくるにちがいない。
    では、イスラームという入射角から光を照射すれば、世界史はどのように現れてくるのか?
    世界史と日本史をつなぐ歴史的な視点を軸に、21世紀に向かう現代世界とイスラームがかかえる課題を問いなおす現代人のための一冊。

    [ 目次 ]
    序章 20

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    2014年10月30日
  • 歴史学の名著30

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    [ 内容 ]
    日本や世界で日々起きている事件の背景を知るために不可欠なのは、日本史や世界史の知識である。
    ところが世界史の未履修問題で明らかになったように、歴史を学ばずに大学生や社会人になってしまう人も少なくない。
    他方、教科書の歴史知識だけでは満足できない人でも、古典や大著となると縁遠くなる。
    本書は多忙な現代人のために、紀元前の時代から二〇世紀にいたるまで、日本から中国やアジア、イスラームからヨーロッパなどで生まれた名著を厳選し、懇切丁寧に歴史理解への道を案内する。
    歴史の面白さと読書の喜びを伝えるブックガイドの決定版。

    [ 目次 ]
    1 歴史への問いかけ
    2 叙述の魅力
    3 歴史を見る

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    2014年10月30日
  • 嫉妬の世界史

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    「嫉妬」という観点から、歴史上の人物を分析する。
    アイデアは面白いが、何度も読むような本ではないかな。
    著者はやや難解な言葉遣いを好むよう。

    徳川慶喜、島津久光、呂后、森鴎外、近藤勇、ロンメル、中谷宇吉郎、牧野富太郎、石原莞爾、東条英機、カエサル、スターリン、島津義久、ゴードンなど。

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    2023年10月21日
  • 歴史を知る読書

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    歴史に関する書籍75冊の書評集。1冊あたり概ね2ページ〜4ページの短さで説明されていて読みやすそうに見えたが、意外と難しくて読むのに時間がかかった。私が聞いたことがない本・全然知らない知識・専門外の内容ばかりで難しかった。読むのが大変だったが、学びは多かったとは思う。

    23ページ
    ある一つの地域や時代に詳しいだけでは、物事を類比することはできない。自分が好きな領域だけに閉じこもっていては、その分だけ知識は増えるであろうが、歴史の大局的な見方はなかなか磨かれないのである。
    →同意はするけどやはり知らない領域・苦手な領域を学ぶのは難しい。

    71ページ『アルファフリー イスラームの君主論と諸王朝

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    2023年06月25日