山内昌之のレビュー一覧

  • 嫉妬の世界史

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    何年振りかの再読。嫉妬した歴史的な著名人の実例を次々に紹介した本。特に森鴎外と牧野富太郎のところが面白かった。牧野富太郎は、在野の植物研究者で偉人だと、子供の頃、伝記を読んで記憶していたが、そういった面ばかりでなく、非常に人間臭い部分があったと改めて知った。
    嫉妬されないためにどうすべきか、学ぶべきところの多い本である。

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    2023年04月15日
  • 東大教授がまんがと図解で教える! 最新「地政学」入門

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    地政学について学ぶべく読書、
    世界情勢とその背景について知ることができる良著。

    メモ
    ・地政学とは地理と政治で世界情勢を見る学問
     地理的条件が国の選択肢を決めている
     自国の立場をいかに有利に導くかを導くもの

    ・チョークポイントの安全確保はシーパワー国の最重要課題

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    2023年04月02日
  • 東大教授がまんがと図解で教える! 最新「地政学」入門

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    本屋さんで たまたま見つけて 暇つぶし程度の気持ちで買ったので 面白く読めた
    そもそも 地政学なるものを 知らなかったので
    新鮮だった
    今の世界情勢が わかりやすく説明されていた
    自分が如何に 世界のことを知らないか気付かされた

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    2022年08月20日
  • 東大教授がまんがと図解で教える! 最新「地政学」入門

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    マンガと図解で、とタイトルにありますがマンガは少なめなので表紙が裏切ってるかも。マンガに期待はしてなかったので個人的にはむしろ良かった。
    地政学入門、しかも最新刊とあって最近の国際情勢の理解を深める一助になった。
    若干の偏りを感じたのは私が地政学に明るくないせいだろうか。学んでいきたい。

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    2022年07月28日
  • 新・地政学 「第三次世界大戦」を読み解く

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    ネタバレ

    冷戦はイデオロギーとブロックの対立だったが、新冷戦は民主主義と自由経済という価値を共有する陣営と拒否する陣営の対立である。
    ISは、プレモダンとモダンとポストモダンが共存しているため、複雑に感じる。
    北極海航路が開かれれば、津軽海峡や宗谷海峡がチョークポイントになりうる。

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    2022年05月15日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    これだけ日本の欠点と言うか日本の弱体化の要因を俯瞰的に正確に指摘出来る日本人がいるんだなと素直に驚き。同じような考えを持つ日本人は一定数いるはず。それでも日本が衰退国として甘んじているのは分かっていても変えられない何かが多々あるからだと思う。自分もそうだけど。

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    2021年10月20日
  • 嫉妬の世界史

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    ネタバレ

    自分を苛む嫉妬の感情に対処することを目的に、

    佐藤優『嫉妬と自己愛 「負の感情」を制した者だけが生き残れる』にて推薦されていたため、購入しました。

    まず、嫉妬とは何かを考えたとき、
    "他人が順調であることをにくむ感情"
    という定義は、言い得て妙だと感じました。

    本書では、偉人の例を取り上げ、嫉妬がいかに危険なものであるかを教え、他人の嫉妬を買わないように警告しています、

    自分の場合、嫉妬を買う側ではなく、抱く側だったのですが、本書の例を読み、体感した嫉妬の罪の大きさに、いつの間にか自分の抱える嫉妬が小さくなっていました。

    私は秀才でも天才でもありませんが、沈黙は金

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    2020年12月31日
  • 悪の指導者(リーダー)論(小学館新書)

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    元外交官の佐藤優と、歴史学者で中東事情に詳しい山内昌之による対談。

    日本人は特に「独裁者=悪」というイメージがあるが、実際には彼らなりの理論や支持基盤があり、そこに日本がどう対応していくかということを強く考えさせられた。

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    2020年09月14日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    ネタバレ

    失敗から学ぶことは多々あり、それが戦時のことであれば、生死をかけた戦略や行動であるために、更に学ぶべきことは多いと考える。ただし、完ぺきな人間などいるはずもなく、限られた情報の中で、限定合理的に行動した結果であることを念頭に置く必要がある。

    ・ウェーバーの価値自由原理である、ヒト/モノ/カネを効率的に利用できているかという効率性の問題と、価値の問題は分けて考えるべきというのはなるほど。そして、効率的なものが常に正当であるということにはならないというのも納得である。

    ・戦時において、成功した体験は、なかなか否定できない。実績が一度伴うと、それに寄りかかってしまう。必要な時には自己否定ができる

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    2020年01月01日
  • 歴史学の名著30

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    30冊の幅が広い、という当たり前の印象。

    ちくま新書の名著シリーズはどれもクセが強いように感じていてそこが本シリーズの魅力でもあるのだけど、歴史学に疎い自分にとって本書もかなりクセが強く感じられた。

    目次をめくって30冊をまずは確認。マックス・ウェーバー『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』あたりはなんとなくわかるが、フーコー『監獄の誕生』となると、どう歴史学と絡めて名著として扱うのか、読む前からドキドキしてくる。
    ウェーバーやフーコーを、ギボンやカエサル、チャーチルあたりと同列の扱いで歴史学者が語るのだから面白くない訳がないだろうに。

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    2019年10月22日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    戦時の話しをしているはずなのに、なんかすごくしっくりくる。いまも同じような状況に陥っているからなのかな。

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    2019年10月21日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    2012年7月に書かれた本で、1984年に書かれた「失敗の本質」に対して多面的な検証とさらなる考察が実施された本、「失敗の本質」はずっと読みたかった本なのですが、まだ読めておらず、先に新しい版を読むことになりました。

    相応の歴史知識や、太平洋戦争時代の人物像に関する情報がもともとないと、やはり難解であるとは思うが、それなりに長い間勉強してきてから読んだので、僕にはさらに造詣が深まったと思う。

    『戦場のリーダーシップ』という観点では、僕もこれまでいくつか勉強してきてましたが、「キスカ撤退の木村」や「組織人になれなかった天才参謀 石原莞爾」、「独断専行はなぜ止められなかったのか 辻 政信」など

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    2019年03月25日
  • 歴史学の名著30

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    古今東西広く歴史学の名著を紹介してくれる。コンパクトにまとまっていてありがたい。ただちょっとてを出すには骨がかかりそうなホンが多いかな。読みたい気持ちは強まったが読むのは大変じゃあ。

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    2019年03月21日
  • 大日本史

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    この2人の対談が面白くない訳がないです。歴史を横と縦のつながりで考察することによって全然違う見方ができることを再認識しました。

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    2018年01月29日
  • 嫉妬の世界史

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    とても面白かった。途中話が流れの中でかわるのでちょっとん?ってなったけど。でも日本史世界史に精通している作者ならではだなぁと思った。
    これからは日本史世界史を区別せず学んでいく時代だと思うし、色々な視点から考えることができるのが歴史の面白いところだと思うのでよかった。
    もうちょっと、日本史の知識があれば楽しめたかもしれない。
    とりあえず、三国志のラスボスは劉邦の妻であると認識しました。彼女、恐ろしすぎる…。絶対、今でいうサイコパスだと思う。
    森鴎外のクズっぷりも面白かった。偉人とクズは紙一重。なのかも。
    そして実は教科書であまり見かけない人が歴史の基盤を作ってたりするのも興味深い。
    そういう人

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    2017年03月25日
  • 失敗の本質 戦場のリーダーシップ篇

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    国家的視野による戦略、現場感覚のあるリーダー、空気によらない責任者の明確な判断、いずれも全く実現されていない。無意味な戦争に突入する事がないようにするために何をすればいいのか、悩ましい。

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    2017年01月16日
  • 新・地政学 「第三次世界大戦」を読み解く

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    山内昌之氏と佐藤優氏の現代政治情勢対談シリーズの1冊。

    地政学といえば地政学だが、紛争・問題点などを1章ごとに対談している形で、時期の旬を過ぎるとあまり意味がないのではと思った。

    1章 ISと中東情勢 ロシアやアメリカやトルコなどの主要各国、中東各国の思惑が説明されている。

    2章 ナショナリズムの深層(スコットランド、ウクライナ、沖縄)この後にイギリスのEU離脱も決まったが、世の中はグローバル化ともにナショナリズムが復権していることも視野に入れたほうがよいと思う。

    3章 難民危機 シリア難民の受け入れ対応などによって、各国の思惑が見え隠れする。

    4章 シリアのヨーロッパの対応、ロシア

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    2016年12月27日
  • 新・地政学 「第三次世界大戦」を読み解く

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    素人としては何のことやら?という部分もあるが、地政学の話はなぜか引き込まれる。佐藤優さんならなおさら。最近頻発するテロの背景も少しは理解できた。

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    2016年09月01日
  • 新・地政学 「第三次世界大戦」を読み解く

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    佐藤優先生と山内先生の対談。

    佐藤優先生の言葉を借りると、日本が誇る最高レベルの知性が、圧倒的なコンテキストの知識を元に世界の流れを解説していく。

    理屈が通っていて、そう考えていくのかと感心させられる。ISやロシアの外交政策が今の自分の世界に影響を及ぼしたとしても、自分にできることはないのだが、物事に大事な考え方や臨み方はとても参考になる。

    ウイグルと中国におけるISの影響や、シーレーンにおける日本の海峡の重要性などは刺激的だった。また、沖縄における民族のテンションは我々本土の人間の皮膚感覚でははかりきれていない問題が潜在化していた。


    最後の日韓問題、日中問題については、このれべるの

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    2016年05月04日
  • 歴史とは何か 世界を俯瞰する力

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    PHP文庫は、現世利益を求めるサラリマンハウツーばかりかと思っていたが、たまにこういう重厚な内容の本も出している。
    この本も、誰でも読めるようにやさしい形式で書かれているのだが、内容はきらびやかで歴史研究を広い目で行ってきた著者の思いがいっぱい詰まっている。ふつうのサラリマンには受け止められないくらい重くて濃厚だ。何が書いてあるかわかるようになるだけでも一生モノの作業かもしれない。

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    2018年10月19日