茅田砂胡のレビュー一覧
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今回も爽快な展開でぐいぐい物語に引き込まれた。
軍を持たない王様であるウォルが、どうコーラルを攻め落とすかが今後の気になる点だったのだけど、徐々に味方が増えて行く様はどきどきした。
これが王の人徳かと思うと余計に感動する。
ただ一点、今回も気になってしまったのがリィの万能過ぎる点。
もともとそういう位置づけなので仕方ないとは思うけれど、ウォルを遥かに上回るすごさを見せつけられ過ぎて、ウォル好きとしてはちょっと鼻につく。
もちろん、リィも魅力的で大好きなのだけど…。
主役がリィなのかウォルなのかこの際はっきりしてくれればこんな気持ちにもならないかもしれない。
新たに登場したイヴンも素敵で、気にな -
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ネタバレ元々さくっと読めるシリーズだけれど、中でもこの短編集は本当にさくっと読めた。でも良い意味で一番単純に楽しく読めたかも。1冊に5人分(5つのエピソード)なのですがそれぞれテンポ良く読める長さで、中弛み等もなく楽しかったです。あれだけ個性豊かな登場人物なので、こうして短編としてでもそれぞれを描いてくれると、本編もまた楽しく読める気がします。全てのエピソードにもものきは勿論登場しており、それぞれの人物ともものきの関係性やもものきの特異体質についてもより深く見られた気がしました。芳猿とおうかちゃんのエピソードでのもものきの特異体質は、読んでるこっちも肝が冷えました。
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ネタバレ事の発端というか入りは結構好きだったけれど、全体的には割と普通な印象。何も考えずにサクっと何かを読みたい時に読める感じ。旧家だったり遺産問題だったり、またこういう一族のどろどろした関係が出てきたのは、もものき事務所が探偵社もどきだから故なのかしら?嫌いな訳ではないけれど、後半一気に色々な親族の名前が出てくる上に関係性がややこしい為、そこだけは若干混乱し、家系図をかきたくなった。でも、前作の旧家のエイリアンな感じや近作の理解不能な一族の感じは意外とリアルだと思う。折角の個性的な友人たちなので、もう少し出番があっても良かったなぁ。
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ネタバレこの手の小説の王道に則り所長は【出来る人】なのかと思いきや、あまりのやる気のなさや出来なさにまず吃驚。いや、ある意味では出来る人なのかもしれませんが。そんなもものきの人物像を掴むのに少しかかりました。主人公と言って良いのか分かりませんが、新しいタイプだなぁと。その特異体質(?)故に、率先して動いたり引っ張ったりなんてことは皆無にも関わらず、常に問題のど真ん中にいるという不思議さ。[ここ掘れワンワン]というフレーズを彷彿とさせました。ミステリーとは確かに異なる印象を受けましたが、登場人物の個性が強く、前述の様な王道とは違う関係性も中々面白かったですし、その読み易さもあり一気読み。
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「靴下の送り主を探してほしい」というライジャの依頼を受けて、金銀黒が動き出す。
小さな事件のはずが、その靴下を巡って卑劣な犯罪が明らかとなり…。
うーん…相変わらずの展開。金銀黒を賛美する文章に読み始めから食傷気味(読み進めるうちに苦笑いで済ませられるようになりましたが)。犯罪者をこっぴどく叩きのめしたがる表現も繰り返され過ぎると疲れてくる。昔はここまで正義感振りかざした文章ではなかったと思うのですが…。それでも全体の流れはさすが茅田砂胡と思える軽やかさでした。
デルフィニアやスカーレットが大好きなだけに、繰り返し読みたいと思える作品ではなくなっていくのが残念です。 -
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相変わらず、女性が強いですね。
この方の作品は基本読み続けていますが、舞台が現代というせいもあってか、いろいろ考えることもなくさらりと読みました。
ただ、1巻で出てきた友人さんたちが今回ほとんど活躍してない…というか、登場シーンも微妙?な気がします。
特別に大好きになったキャラではないので別にいいんですが、好きな方には物足りないかも。
勧善懲悪、という言葉が正しいのかどうか知りませんが、いい人はとことんいい人で、嫌な人はとことん嫌な人ですね。
よく言えばわかりやすく、悪く言えば単純です。
嫌いじゃないし、個人的には天使たちよりは面白いかな。
「デルフィニア戦記」は不動の1位なんだけど… -
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