永井路子のレビュー一覧

  • 朱なる十字架

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    歴史小説ではありますが、心理描写が多くて読みやすかったです。
    主人公のガラシャは、この話では現代人にすごく近い感覚を持っている女性。
    決して自由とは言えない身分ある立場でいて、それでも己の信仰を貫かんとする姿勢が眩しく美しかった。
    しかしそれ故に相容れなくなっていく忠興との愛の擦れ違いが切ない。
    時代がもっと違うものだったなら、と思わずにはいられないです。

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    2009年10月13日
  • 流星 お市の方(上)

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    (09/06/09)

    お市さまの幼少期から初婚生活中期くらいまで…かしら。
    主要な男性人がイケ☆メン変換されるといふ、素敵永井さんマジック満載です。
    何気に天然キザっこなながまささま。多少なりとも先入観在りきでしたので、どーにもこーにも…だがしかし不器用すぐる。
    結末が分かっているからこそ、余計にじれったい夫婦であります。
    でもそんな、やきもきして行き場がなくて言語外で分かり合って愛し合ってる二人がすきです。

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    2009年10月04日
  • 歴史をさわがせた女たち 日本篇

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    和泉式部、淀君、北条政子、持統天皇、清少納言、出雲のお国、紫式部―日本史上有名な女性三十三人をとりあげる。

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    2009年10月04日
  • 歴史をさわがせた女たち 外国篇

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    クレオパトラ、エカテリーナ二世、カトリーヌ・ド・メディシス、ポンパドゥール夫人、アグリッピナ、則天武后ら三十数人のスケールの大きな人生。

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    2009年10月04日
  • 波のかたみ 清盛の妻

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    歴史小説の名手である女流作家による平清盛の妻時子(二位尼)を描いた長編。

    これまで触れてきた「平家物語」とは全く異なる、女性の視点から捉え直された物語の新鮮さに深く引き込まれました。

    特に印象的だったのは、清盛という人物の描かれ方です。権力を盾にする独裁者というイメージが強い清盛ですが、本作では、池禅尼を「池のおばば」と呼び、頼朝の助命についても「困ったな」と漏らしながら妻の時子に親しげに相談する。そんな一人の夫としての、人間味あふれるチャーミングな造形が非常に魅力的で、平家一門の日常を覗き見ているような面白さがありました。また、一般的には失敗とされる「福原遷都」を、時子の目線から積極的・

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    2025年12月25日
  • 氷輪(上)

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    国家宗教と心の宗教

    井上靖の「天平の甍」で有名になった鑑真来日であるが、本来の宗教としての魂の救済 を解く鑑真たちと、国家の安寧.発展を目的とする最新科学として仏教を見る国家側との鮮やかな対立を描き出している。本書の語り口は小説.物語的ではなく、史論.評論的であり、司馬遼太郎の「空海の風景」を思い起こさせるところがある。

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    2025年10月01日
  • 雲と風と ――伝教大師最澄の生涯

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    最澄.空海.そして桓武

    最澄の話というよりは、桓武も同様のウェイトを置いて描かれている。そして空海の存在も際立っている。今日における弘法大師と伝教大師の名声の格差も含めて、「密教」という当時流行の「科学」の波に乗り切れなかった最澄の運の悪さがなんだか可哀想に思えてくる。司馬遼太郎の「空海の風景」に描き出されている最澄像との比較も面白い。

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    2025年09月01日
  • 恋のうき世 新今昔物語

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    「今も昔も」変わらぬ話

    芥川龍之介や太宰治が好んで題材にした今昔物語は、1000年以上の年月を経ても小説の題材の宝庫である。作者永井路子は、原典にとらわれることなく自由に想像の翼を拡げて「今も昔も」変わらぬ人間の欲望、男女間の関わりを描き出している。

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    2025年08月28日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    面白かった!
    物語だから世界に入り込みやすかった!

    下巻は道長の流鏑馬シーンあるかな?

    平安時代はロマンティック

    せん子つよすぎ

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    2025年07月25日
  • 望みしは何ぞ 道長の子・藤原能信の野望と葛藤

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    藤原道長の四男・能信。
    藤原家と天皇家をめぐる権力抗争の中で、彼の果たす立場は‥
    少し前に読んだ藤原不比等の時も思ったけど、藤原家なんなの!?
    娘を子供を産む道具のように天皇家に嫁がせ、天皇を利用して、兄弟親族同士で争って、人間の嫌なところいっぱいでした。
    でも、当時の様子がよく想像できて、興味深く面白かったです。

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    2025年01月25日
  • 炎環

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    鎌倉幕府を開いた源頼朝、それを支えた北条家ら、まさに鎌倉殿の13人の世界を描いた小説。ドラマの記憶があるから人物像も浮かびやすい。頼朝の孤独、周りから見ればつかみどころのなさ、周囲を振り回す存在なのは鎌倉殿の13人と共通するような気がする。

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    2024年12月05日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    天皇の外戚になるべく、ひたすら、娘を天皇に嫁がせる。おばと甥の結婚など、今の時代では考えられないような縁組にびっくり。
    人間関係を理解するのに、複雑な家系図が必須だった。

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    2024年12月03日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    折からの疫病により、上座にいた公卿が姿を消し、永遠のライバルであった伊周が失脚。
    貴族社会の頂点に立った、道長。

    娘・彰子、姸子、威子がそれぞれ、太皇太后、皇太后、中宮と、三后を独占し、父や兄が味わったことのない幸運を掴んだ絶頂の日に、
    『この世をばわが世とぞ思う望月の虧けたることもなしと思えば』と誦んだ道長。

    その夜は十六夜。月はかけ始めていた。
    まもなく、道長の前途も月と同じように欠け始めていく。

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    2024年08月05日
  • 望みしは何ぞ 道長の子・藤原能信の野望と葛藤

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    藤原能信を主人公としたのがすごい。
    が、もともと三部作と後書きで知って、なるほどと思った。ぜひ「王朝序曲」も再発行して欲しい。
    「この世をば」の時もそうだが、ノンフィクションのように感じてしまうほど、作り物という感じがせず、実際はこうだったに違いないと感じてしまう凄さがある。

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    2024年08月01日
  • 岩倉具視 言葉の皮を剥きながら

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    情報通
    下級公家の岩倉具視が最後には右大臣まで上り詰めた秘訣は、5年に及ぶ蟄居生活時代に朝廷、幕府双方の機密文章も含めた最新の動向情報を収集し分析、文にて多くの関係者に寄与(政権交代への影響力を与えた)、情報の知恵袋的存在が大きかった、と言う。手入れ(現在の賄賂)も然り、公家内での親族のコネを優先利用し、偽勅・偽錦旗などを作り、摂関制度等を蹴散らし王政復興を盛り上げるなど波乱な人生を生き抜いた岩亀・ヤモリ(岩倉具視のあだ名)的存在だった。現代でも「情報通」は先手必勝に必須だということだ。

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    2024年07月22日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    ネタバレ

    藤原道長と平安王朝の時代、40年前の作品だが倉本一宏先生の著作や通説を交え一生を破綻無く描いている
    一番魅力的なのは長兄の道隆だろう、後のサロンの光景も描かれているがお洒落で現代的な知的遊戯で楽し気であった、次兄の道兼は毛むくじゃらで直情的なものの政治の空気を読む力は流石、三男坊の道長は平凡児、自然体で少しのことでも嬉しがり、落ち込む、史実もそうだろうと思っているが棚ぼたで最高権力についたと描く

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    2024年07月05日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    このころの政治って、権力を持つこと、権力を自分の子どもに受け継がせることに必死なのね。あれっ、今も同じ?

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    2024年05月23日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    学校で習った平安時代の歴史というのは、藤原さん一族の一族史みたいなものなんだなあ。数人の日記からほんの一握りの貴族の世界は窺えるけど、一般の人々の暮らしはよくわからない・・・文字ってすごいなあ。1000年後の人々が、自分の残した日記を基にした小説を読むことになるなんて想像しなかったろうな。

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    2024年05月23日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    ネタバレ

    古典を習い大鏡に面白さを見出す才女が描く王朝小説
    タイトルになっている「この世をば 我が世とぞ思ふ 
    望月の 欠けたることも なしと思へば」でラストを
    飾る構成、本書は上下巻の下巻・・・上巻は後日w
    歌は、長女彰子(一条天皇)二女研子(三条天皇)四
    女威子(後一条天皇)五女嬉子(春宮嬪=御朱雀天皇)と四女までの喜び(威子立后宣下)を宴で詠んだ歌
    章毎に視線が変わるので若干の違和感があるものの、
    史実を複眼的に別方向からとらまえていて面白い
    永井路子先生の政治状況・人間関係から推測して描く
    物語は、最近読み漁っている学者さんの論と差は無く
    本当に史料に親しみ研究されていると頭が下がる

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    2024年05月09日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    大河ドラマとはまた違う道長像でしたが、これもまた良いと思いました。上巻は道長が左大臣になるまで。
    個人的にはこっちが大河になったら面白そうだな、と思いました。政治中心の人間模様ですが、解説もわかりやすく読みやすかったです。
    大河ドラマ見てる人は是非読んでいただきたいです。

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    2024年05月01日