永井路子のレビュー一覧

  • 流星 お市の方(上)

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    女性の観点からも織り交ぜて…というよりは徹底的に女性的観点を貫いている印象。脚色が強いが、こういう本があってもおもしろい。

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    2009年10月04日
  • 寂光院残照

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    鎌倉時代に生きた建礼門院、頼朝や北条政子などが登場するが、全て第三者の脇役の目線で描かれている。
    表題作の『寂光院残照」…数年前に大原を訪れたが、今でも山に囲まれ人里離れた感じがした。建礼門院の過酷な人生を思うと胸が張り裂けそうになるが、激動の中で彼女を支えて来たものは、無関心と無感覚だったと。確かにそうでないと生きては行けなかっただろう。
    「頼朝の死」も興味深かった。頼朝の時代も、今の時代も、中傷とデマの世界は変わらないのかもしれない。

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    2025年06月02日
  • 歴史をさわがせた女たち 日本篇

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    和泉式部・清少納言・紫式部・淀君・持統天皇・北条政子等、有名な女性三十三人を取り上げて、史実に偏見を交えて、綴った女性史。

    偏見多すぎ。

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    2024年10月24日
  • 炎環

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    少し古い本ですが、十分面白い。登場人物が多いですが大河を観ていたので良かった。鎌倉時代に馴染みがないと予習が必要です。

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    2024年10月04日
  • 炎環

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    1964年の直木賞受賞作です。
    大河ドラマの原作にもなっています。
    おそらく史実に忠実に、でも、感情面は作者なりの解釈で描かれていると思います。
    鎌倉幕府がいかにして成立したかが、よく分かりました。

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    2024年07月29日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    道長に華がないから読むのがモタモタした。
    期待していた紫式部は倫子さまと侍女との間の噂話にしか出て来なくて…ちょっとガッカリ。

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    2024年05月06日
  • 望みしは何ぞ 道長の子・藤原能信の野望と葛藤

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    ネタバレ

    藤原能信、道長と(高松殿)明子の息子(作者は大鏡の制作が能信周辺だと睨んでいるが活躍が少ない)であり傍系とはいえ父親が政治の要、能信も昇進・野心を胸に潜めているものの作品の行動はまどろっこしく物語でも積極的な動くは少なく、意味ありげな態度はあるものの子を産む后たちの傍観者でしかない「望みしは何ぞ」読後もピンときてない

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    2024年04月29日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    この時代は学校の歴史教科書からの道長、伊周ぐらいの知識だったので、そのまわりの登場人物や天皇との関係が理解できたのがよかったです。
    摂関期のトップにのぼりつめた藤原道長ですが、この時代結局は多産で長命な家系の女性と結婚できたのがライバルに差をつけた最大のポイントかなあとおもいました。
    京都の内裏周辺の限られた地域で登場人物もだいたい血縁、さぞかし心理的な軋轢や鬱屈も多かろうなあ、日記に毒吐きたくなるだろうなあ、という世界でした。

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    2024年04月26日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    永井路子さんは読みやすい作家だと思うけど…これは手こずった。今のところ道長の人生がそれほど抑揚がないからなのかもしれない。

    詮子と道長の関係は、北条政子と義時を思い出す。玉の輿に乗った肝の座った姉と、その姉が兄弟の中で最も信頼を寄せる弟。政子よりも詮子のほうが弱化女っぽいけど。

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    2024年04月06日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    トップクラスの貴族は、天皇家へ自分の娘を輿入れさせて男の子を生ませ、次期天皇にするために画策するというお決まりのコースがあった平安時代。誰もがどっちが得になる?と右往左往な態度。天皇でさえ奥方の背後にいる親族へ気を使うわざるえない社会

    気遣いができる道長が持つ(作者曰く)平衡感覚とそれを良しとする姉と妻と定期的に流行る疫病のおかげで道長の時代は長く続いた感

    名前が覚えにくくて複雑に絡む関係性を理解するのが大変でした。武家との考え方の違いに驚きました。天皇家も貴族たちも異母兄弟だらけ。今京都奈良に住む人たち皆、天皇家の血を受け継いでるのでは??(笑)

    面白い本でした。紫式部が顔を出すのはち

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    2024年02月25日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    藤原道長とその妻倫子を軸に、平安時代の貴族たちとその時代に大きな役目を担う女性たちの有り様話。大河ドラマきっかけで平安時代話に初挑戦。み~んな元を質せば天皇家の末裔。思ってた以上に女性たちが強い時代?面白かったです

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    2024年02月17日
  • 北条政子

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    政子は女としても妻としてもまずまず幸せだったのではと思う。大恋愛の末結婚し、夫は浮気はするも夫婦仲はいい。
    ただ、全ての子どもに先立たれ、母としては悲惨としか言いようがない。
    しかし政子が政治の表舞台に顔を出すのは夫も子ども達も全て失ったあと。尼将軍になった後の様子を知りたかったけど、この小説は実朝暗殺までしか書かれていばい。残念!

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    2023年07月11日
  • 炎環

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    鎌倉殿の13人に影響されて読みました。 戦国時代と違って基礎知識が少ない為登場人物が多いとその人物の貢献度がイマイチわからない。 登場人物の樹形図が欲しいところ。

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    2023年07月08日
  • 炎環

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    『鎌倉殿の13人』を毎週楽しみに観ていた者としては、読みながらイメージが膨らませやすく面白く読めました

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    2023年04月23日
  • 北条政子

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    『鎌倉殿』ロスに供えて読み始めました。
    1979年の大河ドラマ『草燃える』は、この『北条政子』(1969年刊行)と『炎環』(1964年刊行)が原作。

    中学生の頃に一度読んでいるんですが、嵐の中、政子が頼朝の元へ走っていくのが冒頭と記憶していたらちょっと違いました。

    そのほか、実朝が造らせた船が海辺で朽ちてゆき、泣き声が聞こえると人々が怯えるんですが、実は公暁と駒若がイチャつく声だったという場面が印象に残っています。
    (竹宮惠子が少年愛というジャンルは確立していましたが、BLシーンはまだめずらしく、中学生だったので衝撃的でした。)

    あとはほとんど覚えておらず、行き遅れの政子が「体をもてあま

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    2022年12月20日
  • 炎環

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    久しぶりの永井路子さん。
    苦手な時代だが、大河ドラマで少し触れたので挑戦してみた。

    が…やはり前半はページが進まず苦しみました。
    全成、景時、保子、などの目線での短編集のよう。
    感情移入し始めたところで次の人に移ってしまうのが、長編好きとしては辛い。

    ただ歴史というものは、こうやってそれぞれの人の中に、自分なりの軸があるのだなと、改めて感じることが出来た。
    そして永井路子さんは、特に女性の描き方が上手くて引き込まれる。

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    2022年10月15日
  • 炎環

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    性悪陰湿陰険根暗。
    小説としては良いのかもしれないが、人物設定があまり好きでない。嫌な人ばかり。嘘でもいいから好人物を出してくれ…

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    2022年09月05日
  • 北条政子

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    人の人生にはいろいろな側面がある。この「北条政子」に関しては、愛した男であり冷徹な武家政権の創始者である頼朝との夫婦の愛憎を前段として、その子達との関係について、よくある母親の娘や息子・孫への深い愛情や絶望等を、頼朝の妻でありその子であるという特殊な立場にまつわる結果として、女性作家の目から抉るようにリアルに表現する。
    これほどの母親の想いや悲しみは男には描けないだろう。
    前半の頼朝による北条家との旗揚げや鎌倉幕府の御家人体制構築等牧歌的な創業の空気が後半になり、幕府成立後一気にシリアスな内部抗争と親子の確執へと急展開する。「明の静」から「暗の動」への転換も読む人を引き込みこの物語をより面白く

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    2022年07月22日
  • 源頼朝の世界

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    改めて「炎環」を読んで感心したので、理解を深める為にも本書を読む。
    この時代のことに詳しいわけではないが、永井氏の人物解釈や歴史観にはなるほどと思わせるものもがある。

    本書の題名は「源頼朝の世界」となっているが、内容的には北条が主役。北条一族の権力奪取の過程はすざましいので「北条の野望」とでもした方が似つかわしい気がする。

    個人的には、最後の後鳥羽と定家の章が面白かった。

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    2022年04月29日
  • 寂光院残照

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    頼朝の死の真相や実朝暗殺の内幕などがミステリータッチで描かれ、気軽に読める6編。44年前の作品ながら、歴史ものなので古臭さも全く感じません。永井路子さんならではの視点で、女心の怖さもしっかり教えてもらいました。

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    2022年03月19日