永井路子のレビュー一覧

  • 岩倉具視 言葉の皮を剥きながら

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    情報通
    下級公家の岩倉具視が最後には右大臣まで上り詰めた秘訣は、5年に及ぶ蟄居生活時代に朝廷、幕府双方の機密文章も含めた最新の動向情報を収集し分析、文にて多くの関係者に寄与(政権交代への影響力を与えた)、情報の知恵袋的存在が大きかった、と言う。手入れ(現在の賄賂)も然り、公家内での親族のコネを優先利用し、偽勅・偽錦旗などを作り、摂関制度等を蹴散らし王政復興を盛り上げるなど波乱な人生を生き抜いた岩亀・ヤモリ(岩倉具視のあだ名)的存在だった。現代でも「情報通」は先手必勝に必須だということだ。

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    2024年07月22日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    ネタバレ

    藤原道長と平安王朝の時代、40年前の作品だが倉本一宏先生の著作や通説を交え一生を破綻無く描いている
    一番魅力的なのは長兄の道隆だろう、後のサロンの光景も描かれているがお洒落で現代的な知的遊戯で楽し気であった、次兄の道兼は毛むくじゃらで直情的なものの政治の空気を読む力は流石、三男坊の道長は平凡児、自然体で少しのことでも嬉しがり、落ち込む、史実もそうだろうと思っているが棚ぼたで最高権力についたと描く

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    2024年07月05日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    このころの政治って、権力を持つこと、権力を自分の子どもに受け継がせることに必死なのね。あれっ、今も同じ?

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    2024年05月23日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    学校で習った平安時代の歴史というのは、藤原さん一族の一族史みたいなものなんだなあ。数人の日記からほんの一握りの貴族の世界は窺えるけど、一般の人々の暮らしはよくわからない・・・文字ってすごいなあ。1000年後の人々が、自分の残した日記を基にした小説を読むことになるなんて想像しなかったろうな。

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    2024年05月23日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    ネタバレ

    古典を習い大鏡に面白さを見出す才女が描く王朝小説
    タイトルになっている「この世をば 我が世とぞ思ふ 
    望月の 欠けたることも なしと思へば」でラストを
    飾る構成、本書は上下巻の下巻・・・上巻は後日w
    歌は、長女彰子(一条天皇)二女研子(三条天皇)四
    女威子(後一条天皇)五女嬉子(春宮嬪=御朱雀天皇)と四女までの喜び(威子立后宣下)を宴で詠んだ歌
    章毎に視線が変わるので若干の違和感があるものの、
    史実を複眼的に別方向からとらまえていて面白い
    永井路子先生の政治状況・人間関係から推測して描く
    物語は、最近読み漁っている学者さんの論と差は無く
    本当に史料に親しみ研究されていると頭が下がる

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    2024年05月09日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    大河ドラマとはまた違う道長像でしたが、これもまた良いと思いました。上巻は道長が左大臣になるまで。
    個人的にはこっちが大河になったら面白そうだな、と思いました。政治中心の人間模様ですが、解説もわかりやすく読みやすかったです。
    大河ドラマ見てる人は是非読んでいただきたいです。

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    2024年05月01日
  • 寂光院残照

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    鎌倉は大好きな場所で鎌倉にまつわる歴史も大好き。
    源頼朝や義経、後白河法皇、建礼門院、土佐房昌俊はじめ彼らにまつわる人々からみた権力の世界や駆け引きの様子がとてもおもしろいです。
    題名にもなっているお話、寂光院に隠棲した建礼門院と後白河法皇とのやりとりが目に浮かぶようでじわっときました。
    駆け引きや裏切り、人間模様、権力、人の心はいつの時代もおそろしい。

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    2024年03月16日
  • 炎環

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    1964年下半期の直木賞受賞作で大河ドラマ『草燃える』の原作のひとつになった作品だそう。鎌倉幕府創成期のお話。
    『草燃える』は観てないので、やっぱり『鎌倉殿の13人』が思い浮かぶ。人物像が全然違うのかな?と思っていたけど、案外、自分の持っていたイメージと遠からずだった。
    章ごとに主役が変わり、それぞれ全成、梶原景時、北条保子(阿波局)、北条義時を中心に語られる。読み始めは、拍子抜けするほどあっさり話が進む。でも同じ出来事を視点を変えて語られるごとに厚みが増していき、読み進むほどにこの小説の凄さを感じた。

    ドラマ観てたから、すごく面白かった。
    文章は読みやすいけど、登場人物も多いし予備知識ゼロ

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    2024年03月08日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    大河ドラマに触発されて手に取りました。
    大河もですが、苗字が藤原で分かりづらい(笑
    ところどころにある家系図が一部分で、この人誰だっけ?状態で、自分で家系図作りながら読み進めました。後、頭の中では大河の俳優さんのイメージで。
    道長像が思っていたのと違って面白かったです。どっぷり平安時代にはまれました。

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    2024年02月26日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    「この世をばわが世とぞ思ふ望月の〜」と有名な歌を残し栄華を極めた藤原道長の物語。平凡で気分の浮き沈みが顕著で容姿もパッとしないという人間味ある道長が描かれていた。姉の詮子をはじめ、妻の倫子、娘の彰子と女性も政治に与える力が大きかったのですね。女房や乳母も。この世のすべてを手に入れたような道長ですが、どこか満たされずこの世に未練を残し生涯を閉じたようにも思えた。「井の中の蛙」の人なのかなとも。私の中の道長のイメージが変わりました。

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    2024年02月26日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    ネタバレ

    平安時代は政争の時代と思っていたが、その通りの展開。武器を持って戦う描写はなくとも、めくるページめくるページに戦いの跡がある。その中でも栄華を勝ちとったのが、自らを平凡と称する本作の主人公なのも歴史小説の面白いところ。光る君へを見るにあたって読んでおくと、更に感情移入しやすくなるかも。

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    2024年02月25日
  • 雲と風と ――伝教大師最澄の生涯

    購入済み

    小説というより研究発表

    昔日本史の暗記にてんさい・しんくう(天台宗最澄・真言宗空海)と覚えたのが懐かしくて購入してみました。
    読んでみると様々な文献や仏教系の大学、中国現地にまで足を運んだ日本史の研究発表の様相でした。
    しかし、つまらないという訳ではなく宗教とは何か日本国はどのように出来上がってきたのかと考えさせられ深く心に残りました。
    特に奈良・平安時代僧侶は国家公務員だったといった表現とか長岡京遷都の理由は僧侶道鏡の悪事等による腐敗であるが比叡山ものちに僧兵やら金権争いやらおかしくなったが法然や親鸞、日蓮等が出現して未来が開けたという記述が興味深かった。
    これを読んでイスラム国家の憲法はイスラム法典であるという意

    #共感する #タメになる #深い

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    2024年02月22日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    今まで勝手に思っていた藤原道長像と違って、どことなく頼りなく、純朴な青年といった印象で新鮮だった。テンポもよく混乱しがちな平安時代の人物もわかりやすく整理してくれているので読みやすいが、ところどころ入る現代政治家への批判が蛇足だと思う。

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    2024年01月31日
  • 炎環

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    武士政権として誕生した鎌倉幕府ですが、これまでは源頼朝が「坂東の武士たちよ我についてこい」的につくったとものだと思っていました。
    しかし、この本を読んで頼朝の辣腕以上に頼朝の取り巻きの者たちの権謀術数が幾重にもかさなり、それがつながった結果できた幕府なんだと自分には思えました。

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    2023年12月31日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    この小説では、強運に恵まれながらも、苦悩する道長が描かれます。
    当時の貴族達の苦悩が分かります。
    決してきらびやかなだけではなかったようです。
    来年の大河ドラマ「光る君へ」の予習にはもってこいの小説でした。

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    2023年12月18日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    来年の大河「光る君へ」の予習として読みました。
    この本は、絶版だったようですが、復刊されたものを購入しました。
    主人公は、藤原道長です。
    平安時代に権力を欲しいままにしたイメージがありますが、上巻では、兄達に一歩も二歩も遅れを取ります。
    おっとりしていた道長が、処世術を少しづつ身につけていきます。
    いよいよこれから!というところで上巻が終わったので、下巻が楽しみです。

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    2023年12月17日
  • 炎環

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    2022年NHK大河ドラマ、鎌倉殿の13人関連の一冊として。

    好きな鎌倉時代を改めて読む。
    頼朝嫌い、北条嫌いは変わらないが、歴史を身近に感じて面白かった。新たな人物発見にもなった。

    やはり歴史の影に女性あり!
    政子の妹の阿波局が気になる!

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    2023年11月28日
  • この世をば(下) 藤原道長と平安王朝の時代

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    藤原道長という人は、沈着冷静で、尊大で、周りの人を見下していた、と思っていた。しかし、この作品の藤原道長は、すぐ弱音を吐いて、女房に尻を叩かれて、やっと世渡りしている、何とも情けない男である。やっぱり、古代から、「女性は太陽」なのだ。

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    2023年11月22日
  • この世をば(上) 藤原道長と平安王朝の時代

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    歴史小説は好きだが、平安時代のものは初めて読んだ。
    戦国時代とは異なり、戦争描写はないが、貴族間の権力争いや天皇も巻き込んだ人間関係については、とても読み応えがあった。

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    2023年10月13日
  • 王者の妻 上 豊臣秀吉の正室おねねの生涯

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    夫が周りの敵を倒せば倒すほど、妻の敵が増えていく 順調に周りの敵を倒し、天下を手に入れる秀吉。同時に彼は、人質と称して、多くの女性を側室にしていく。

    秀吉が周りの敵を増やすほど、おねねの敵が増えていくのだ。

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    2026年01月18日