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2022大河ドラマ主人公・北条義時の姉にして、源頼朝の妻。 彼女はいつも動乱の渦中にいた。 伊豆の豪族・北条時政の娘に生まれ、 流人源頼朝に遅い恋をした政子。やがて夫は平家への叛旗をあげる。 源平の合戦、鎌倉幕府開設―― 御台所になった政子は、実子・頼家や実朝、 北条一族、有力御家人達の間で自らの愛憎の深さに思い悩む。 歴史の激流にもまれつつ乱世を生きぬいた女を描き、 NHK大河ドラマ「草燃える」原作にもなった傑作歴史長編。 解説・大矢博子
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Posted by ブクログ
我が子、孫を失い、父を失脚させ、兄を補佐して夫の幕府を守り抜きました。御家人達の前での大演説は圧巻です。政子は本当に強い人物だったのでしょうか?
大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で鎌倉時代に興味を持った。ドラマは北条義時視点だったが、本書は姉の政子視点で描かれている。 登場人物が多く、背景についての解説も少ないため、ドラマを見ていなかったら途中で脱落していたと思う。ドラマ視聴後の読書のため、登場人物の顔とキャラクターが生き生きと思い出されて楽しく...続きを読む読めた。 時系列としては、鎌楽幕府の成立が軸になっているが、小説のイベントは女の政子の視点なので、家族の出来事を軸に描かれている。そしてそれが面白い。よくある歴史小説とは異なり歴史上の人物が血のつながる家族であり、欲に振り回される人間であり、良かれと思った行動が地獄に続いている皮肉であり、渦中の人間の視野狭窄が体験できる小説だった。 物語というメディアは他者の人生を追体験するための装置なのだと思い知らされた。
女性目線で描かれた北条政子伝。細かい心の動きが丁寧に描写されていて引き込まれます。 欲を言えば、実朝暗殺のところで終わってしまっているので、承久の乱まで見たかったというのはあります。
歴史の授業でしか北条政子に触れてこなかった私は、鎌倉殿の13人で興味を持ち購入。 従来の冷たいイメージだった北条政子が、娘や妻、母として悩みながら生き抜く姿が生き生きを描かれていた。ちょうど鎌倉殿〜を見ながらの読書だったので、小池栄子の小気味良い政子像とも重なり、とても面白く読めた。 時代物は登...続きを読む場人物が多く、また名前も現代からすると難解に感じるので、途中から「この人どなたでしたっけ?」現象がよく起きるが、そこまで登場人物も多くなく、また大河も影響もあってすんなりと読むことができた。
岩下志麻の政子役が懐かしい大河ドラマ「草燃える」の原作の一つ。永井さんの確かな史観による名作で、下手な解説書より分かり易く、読み易い。頼朝挙兵から実朝暗殺までの世の中。源氏の骨肉の争い、まるでヤクザの抗争のような血で血を洗う権力闘争の中で、妻・母・祖母、或いは一人の女としてオロオロし、葛藤する血の通...続きを読むった政子像が描かれる。考証緻密な歴史小説であると同時にドロドロの恋愛小説、残酷な家族小説でもあり、読み応えは十分。脇役の女たちの描き方もさすがで、大姫&静御前のエピソードなどは胸が締めつけられた。
桜田晋也氏は政子が黒幕説をとっているが、永井路子氏は外野が黒幕で実朝が殺されたのは乳母同志の争いとのこと。 頼家、実朝が悪人のように書かれていて吾妻鏡は読む人によって歴史の流れは一緒なのに解釈が全然違ってくる。 桜田晋也氏はこれでもかと言うぐらい政子を貶め、極悪のように書いているのでこの本を読んで心...続きを読む安らぐ。大河にもなったようなのでソフトにかいてあるんだろうなぁ、
愛する者のためにただの女で、妻で、母で、祖母でたまたま御台所だった。うまく歯車が噛み合わない。時代に翻弄されてしまったね。
大河ドラマでこの時代と北条政子に興味を持って手に取った。頼朝との出会いから実朝暗殺まで、文庫本で約600頁、ボリュームのある作品だった。 昨年の大河が「マンガ日本の歴史」なら、こちらは少女漫画「北条政子」のようだったが、解説にも史実に基づいての歴史解釈がしっかりしているとあるように、改めてこの時代...続きを読むの出来事を少し理解できたように思う。 これまで北条政子は自分の子供を殺す冷酷な悪女だと思っていたが、現代とは価値観も死生観も異なる激動の時代を一生懸命生き抜いた聡明な女性というイメージも加わった。
大河ドラマの影響で、北条政子その人に興味を持った。 政子の心の動きを細やかに捉え、鮮やかに描いている。 時代の波が容赦なく政子を悲しみに陥れる。 果たして本当に彼女は悪女だったろうか。 この本では政子を悪女としては書いていない。 一人の女、一人の妻、一人の母、一人の祖母として書かれている。 妬みや恨...続きを読むみ、裏切りや悲しい死に囲まれ、悪女になるなと言う方が無理である。 ただ自分のわがままや欲望のために生きた人ではなく、深い愛情を与え続けたにもかかわらず、報われなかった悲しい人生の人であった。 当然、最終的にはどのような人生として受け入れていたかは、政子本人にしか分からない。 それでも、同情したり、同苦せずにはいられなかった。 ただの歴史の波に飲み込まれてしまった人には思えなかった。 その悲しさの中でも、自分の行動に後悔しもがきながら必死で生き抜いた強い人だっただろうことが見て取れた。 少なくとも同じ人間なのだなと、どこか身近に感じてしまう。 女性が書いているので当然なのだが、文章の印象がすごく女性的であった。 ページ数は600近く気後れしそうになるが、実際は改行も多く、文章が柔らかいために長く感じなかった。 むしろ残り少なくなってくるにしたがって、どう着地させるのかと楽しみであった。 終始、一貫した政子の印象のまま着地されていて、その余韻がまた色々と想像させてくれる。 大河ドラマの予習にもなったのだが、今後どのように政子を描いていくのか、比べる楽しみが増えた。
北条政子。まさに波乱万丈の生涯であった女性の物語である。夫である頼朝、大姫、三幡、頼家、実朝、そして公暁と次々と身内をなくしていく。 母であり、女である政子は、最後には尼将軍として、京の都に対抗すべく、坂東武者の世の中を支えていく。
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