永井路子のレビュー一覧
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百数年続く、天皇家の妃として名高い蘇我の女帝たちと、その皇位を奪おうとする藤原氏のお話。
後に元正天皇となる氷高ひめみこを主人公に
持統天皇、元明天皇、元正天皇、3人の女帝たちが活躍し、そして滅びるまでが
壬申の乱、藤原京から平城京への遷都や、薬師寺建立などの史実とともに描かれていて大変面白かったです。
薄紅天女の世界観がすごくよかったので、この時代のお話をもっと読みたいと思って本書に辿り着いたのですが、すごくよかった。
貴族という華やかさの裏にある、血統を守るためだけに行われる政治。
度重なる政略結婚、近親結婚で家系図が出てくるたび、蘇我氏の執念を見た気がしました。
かと言って、藤原の側 -
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戦国時代を生きる女性、信長の妹、お市の方の物語下巻。
兄の手によって夫長政と息子万福丸は壮絶な最期を遂げ、三人の娘とともに織田家に戻ったお市の方。信長が本能寺の変で倒れた後、かつて毛嫌いしていた柴田勝家のもとに、織田家再興を心に期して再び嫁いでいきます。その後は歴史が語るとおりの悲劇。
現代日本では、首をとったり串刺し磔にしたりはないけれど、残忍な争いは今も世界のどこかで続いていて、争いの裏にある政治劇は、あきれるほど変わっていません。そして、今も昔も複雑で捉えどころない人の心の動き。目の前にある事実をどう捉えるかだけでなく、目には見えない他人の心をどう読み解くか、そこから起こりうる未来を -
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夏休みの読書。このごろ実用書ばかり読んでいたけれど、たまには歴史物でも読もうかなと思って手にした一冊。物語の世界に一気に引き込まれ、久しぶりに心から読書を楽しめました。。。
織田信長の妹としてうまれたお市の方。戦国時代を生きる女性は、戦にこそ参加しないものの、政治的な駆け引きや情報戦において重要な役割を担っていたことを改めて思い知らされます。夫浅井長政と兄信長の争いが激しくなる中で、自分自身の役割を思い、覚悟を決めていくお市の方。
彼女が「良く見える目」をもっていたが故の苦しさが描きだされています。
上巻は、いよいよ追い詰められた浅井長政が、援軍を待って時間を稼ぎ、信長を返り討とうとすると -
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永井路子による「お江」は、華やかな歴史のヒロインとしての一般的イメージからはほど遠いかもしれない。初めて読んだときはわたしも意外に思った。がしかし、元々少ない資料しか残っていない彼女の姿が、戦国という時代背景をいちばんの手掛かりとして十分に考慮し、淡々と、それでいて生々しく描かれているのが、永井路子のお江なのである。納得しながら読み進めた。
上巻は、お江の嫁入り話から始まり、秀勝と死に別れるところまで。なかでも佐治与九郎一成との心の通じあいのエピソードが美しい。当然永井女史の創作であろうが、穏やかな海風のようにそっと寄り添うふたりの人間愛が心地よい(それもふたりの血筋と生い立ちから綿密に組み立 -
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おごうの二番目の夫・秀勝が亡くなり、岐阜城を明け渡すことになる。新城主は子供の頃、秀吉が担ぎ上げた三法師として知られた秀信。
おごうの侍女のおちかは謎の男「ちくぜん」と城下で再会する。
身重のおごうは大阪へ出向くが、やはり妊娠中の茶々からは沙汰もない。
無事に生まれた後になって呼ばれるが、前より綺麗になったおごうを見る秀吉の目が気に入らない様子。
やがて、秀忠との間に縁談が。
おごうの娘おきいはすくすくと育ち、茶々の養女に迎えられる。
秀忠は17歳。
文武の修行を毎日怠らない律儀な男。
おちかの目には平凡と映るが、並べたところが実はお似合い。
側室を持たなかったことでは有名だが、実は浮気はして -
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浅井三姉妹の末娘・江(ごう)を取り上げた小説としては、初期の物ではないでしょうか。
三姉妹は18、16、14という年齢のときに、まず江の結婚話が。
年齢設定が他と違うのは、資料によるんでしょうか?
浅井長政が籠城中に生まれたのは確かなんでしょうね。
華やかでお喋りな次姉の初が京極家へ。
これはどちらも浅井家の姫としては格が低い結婚だとか。
外堀を埋められた後で、プライドの高い茶々が秀吉の側室になっていきます。
主におごうの侍女のおちかの視点から、気を揉む様子が語られます。
侍女の感情はわりと喜怒哀楽はっきりしていて現代風なので、ちょっと下世話な詮索が多いけど~わかりやすくはなっています。
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