永井路子のレビュー一覧
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なぜ遷都が繰り返されたのか、なぜ四代だけ女性天皇だったのか、その答えかもしれないと思いながら読むとハマる。それにしても血統が複雑。それも原因だったのかもしれないが。元正天皇だけは独身で突出した美貌。井伊直虎のときのように妄想してしまう。こんな見方、不謹慎だろうか(笑)Posted by ブクログ
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面白くて、上下巻3日で一気読み。
「天璋院篤姫」と今年の大河「花燃ゆ」で、女性が主人公の時代物のおもしろくなさに辟易していたところで、用心しながら読んだにも関わらず、面白かった。
サブタイトルが「毛利元就の妻」だし、物語は元就が名将と呼ばれる道を駆け上がる途中までのみを描き、妻の死去とともに物語は...続きを読むPosted by ブクログ -
永井史観は説得力がありますねぇ。元明・元正帝は中継ぎとして存在感が乏しかったのですが、永井路子は蘇我系天皇としてキャラをたて、藤原系天皇との対立項とします。滅びゆく蘇我氏のプライドを守る女帝たちの生き様が凛としています。Posted by ブクログ
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細川ガラシャ。旧版蔵書。
永井路子の本はほぼ読破しています。最も好きな時代作家。残念ながら手元に残っていない本を「読みたい」カテゴリ登録してるけど、かつて一度は読んだ(笑)。Posted by ブクログ -
いい!最後は京浜東北線の中で涙がこぼれそうになった。。。
信長の「鳴かぬなら、殺してしまえホトトギス」というイメージが、ちと違う。
お市の方も、「お江」の時のイメージと全然違う。
ま、どんなに違うかは読んでのお楽しみ♪Posted by ブクログ -
(09/06/09)
お市さまの幼少期から初婚生活中期くらいまで…かしら。
主要な男性人がイケ☆メン変換されるといふ、素敵永井さんマジック満載です。
何気に天然キザっこなながまささま。多少なりとも先入観在りきでしたので、どーにもこーにも…だがしかし不器用すぐる。
結末が分かっているからこそ、余計に...続きを読むPosted by ブクログ -
学校で習った平安時代の歴史というのは、藤原さん一族の一族史みたいなものなんだなあ。数人の日記からほんの一握りの貴族の世界は窺えるけど、一般の人々の暮らしはよくわからない・・・文字ってすごいなあ。1000年後の人々が、自分の残した日記を基にした小説を読むことになるなんて想像しなかったろうな。Posted by ブクログ
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古典を習い大鏡に面白さを見出す才女が描く王朝小説
タイトルになっている「この世をば 我が世とぞ思ふ
望月の 欠けたることも なしと思へば」でラストを
飾る構成、本書は上下巻の下巻・・・上巻は後日w
歌は、長女彰子(一条天皇)二女研子(三条天皇)四
女威子(後一条天皇)五女嬉子(春宮嬪=御朱雀天皇)...続きを読むPosted by ブクログ -
大河ドラマとはまた違う道長像でしたが、これもまた良いと思いました。上巻は道長が左大臣になるまで。
個人的にはこっちが大河になったら面白そうだな、と思いました。政治中心の人間模様ですが、解説もわかりやすく読みやすかったです。
大河ドラマ見てる人は是非読んでいただきたいです。Posted by ブクログ