阿部牧郎のレビュー一覧

  • われらの再生の日

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    ★希望のかけらがあるかぎり野心を持って突きすすめ

    阿部牧郎といっても、ご本人には大変失礼ながら、ほとんどの方がご存知ないかもしれませんが、彼はれっきとした直木三十五賞作家で、すでに50年近く書き続けていて、著作もおそらくゆうに300冊を下らないのではないかと思います。

    しかも彼は1987年に54歳のとき『それぞれの終楽章』で直木賞を受賞する前から、どっさりいやらしい官能小説を書いていたという、札付きの悪じゃなくて色欲に応える大衆作家だったことは、功成り名遂げてからわが「ヰタ・セクスアリス」を書く森鴎外ほかはまだしも、直木三十五賞受賞後に『愛妻日記』や『なぎさの媚薬』を書く重松清や『sex』

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    2012年11月19日
  • 艶女犬草紙

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    時代小説版ハーレクインロマンスというところか。
    時代背景、ラブロマンス、犬愛護、武士道精神、ミステリーが合わさった小説である。
    舞台が、関西ってとこらが作者らしい。

    「・・・大阪ってそんな男がおおいんだっせ。自分だけ無事やったら良いの。仁侠のニの字もおません。大事なのは自分の生命とお金だけー」

    大阪の男って昔から、そうなのね。
    地下鉄車内、座席に座るのは野郎だらけ。

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    2020年03月12日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    粒揃いの作品集です。小池真理子さんの作品を目当てに買いましたが、各先生の作品それぞれ格調の高いエロスで楽しめました。このお値段でこの内容はお得です。

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    2020年05月05日
  • われらの再生の日

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    阿部牧郎ってたしか直木賞作家。
    高齢の作家の再生法なんとセクキャバ通い!。
    そこで出会ったゆりあとその弟との奇妙なつながり。
    電子書籍化にも挑戦する。

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    2012年10月14日
  • それぞれの終楽章

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    1987年下期の直木賞受賞作品。1933年(昭和8年)生まれの作家による青春期の回顧録‥‥と聞いて、興味を持った方だけ読むのが最良の選択なのかもしれない。倫理観が目まぐるしく変化した混沌の時代の証言書としての価値は充分にあると思うが、ほとんど増版を重ねていない事実は踏まえておく必要があるかもしれない。

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    2023年01月26日
  • エロスの記憶 文藝春秋「オール讀物」官能的コレクション2014

    購入済み

    女性にオススメ

    初めてこういった分野に足を
    踏み入れてみました。
    内容は総じてソフトな印象で
    幸いでしたね。ノーマルな志
    向の?女性向けの一冊だと思
    います。

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    2021年02月26日
  • われらの再生の日

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     文学界最大のお祭りといえば、直木賞と芥川賞だがこれらの賞を受賞したからといって一般的に知名度が跳ね上がるとは限らない。インタビューの発言で話題となった作家の名前を覚えているだろうか?正解は田中慎弥。ちなみにもう一人の受賞者は円城塔。私も何年後かには忘れていそうだ。

     本書の著者は1988年に「それぞれの終楽章」で直木賞を受賞した阿部牧郎。1933年生まれの作家で、官能小説、戦記小説、時代小説と幅広い分野で筆を振るっている。恥ずかしながら私は著者のことを知らなかったが、一般的に知名度はどうなんだろうか?著者の場合本が安定的に売れているが、芸能人のように一発屋もある時代。続けていくのってなんで

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    2012年06月22日