明野照葉のレビュー一覧
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若くして人材派遣会社の社長である『姉』の麻生陶子は、結婚寸前までいった男性を後輩の女性に奪われ、精神を病んで製薬会社を辞めた『妹』の久恵と二人暮らしをしている。
表参道にある会社からほど近いマンションに住み、高級ブランド品を身につけ、それに相応しい容姿を持つ陶子に対して、童顔で背が低く、愚鈍な雰囲気の久恵。陶子はそんな久恵をまるで家政婦のように扱い、ときには感情に任せて暴力さえ振るっていた。そこには人生の勝者と敗者としての力関係が、あからさまに存在していた。
それでも久恵は美しい陶子が好きだった。加えて彼女には生活の面でも面倒をみてもらっていたから、久恵は陶子から離れることはできない。陶子にと -
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知り合いにこの著者を勧められて、初めて読んだ一冊。
早くに両親を事故で亡くし、姉妹二人きりで生きてきた。
優しく美しい由紀は、常に美久にとって自慢の姉だった。そんな姉がいよいよ付き合っている恋人と結婚することになった。祝福しながらも一抹の寂しさを覚える美久。
ある日、由紀は突然1週間くらい旅行に出ると言い出す。今までなんでも事前に話してきた二人なのに何故?しかも由紀は、美久だけでなく婚約者にも、旅の日程や行先を告げないまま、一人で出かけてしまった。不安な気持ちになる美久。
そして。
旅行から帰ってきた姉は、別人のようになっていた。
姉を変えてしまったものはなんなのか。
これは演技なのか、そ -
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ネタバレ「嘘」
幸せな姉妹の生活の崩壊。
由紀は上品で穏やか、仕事も出来て容姿端麗。美久はそんな姉を誇らしく思っていた。だから姉に嫉妬することなく、2人で支え合いながら暮らしてきた。そして、まもなく由紀は結婚して幸せになる。美久はそう思っていたが、一人旅から帰ってきた由紀は、今までの由紀ではなくなった。一体なぜ彼女は変わってしまったのか。
タイトルが嘘であることから、十中八九由紀の豹変には嘘が絡んでいるだろう。明らかになった真相は、確かに嘘があり、それは美久を思ってのものだったのだが、果たして由紀の判断は正しいかったのか。美久も由紀の意図を汲む形で、人生を送っていくことになるのだが、果たし -
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ネタバレ久しぶりの明野照葉。
この人の本って いつもは引き込まれて一気読みなんだけど
これはそうでもなかった。面白くないわけじゃないけど
それほど引き込まれず 休み休み読んだ感じ。
タオのお母さんが登場して 事件が起きてからは 想定外の展開にどうなるの?とページをめくる手が止まらなかったけど それ以前の4角関係?5角関係?6角関係?には さほど興味が持てず。
エピローグを読んで この妊娠が事実なら 本当に筋金入りの魔家族だなと。でも決してイヤな気持ちでなく もはや恐れ入りましたくらいの気持ち。むしろ読後感は清々しい 笑。この強さ このたくましさ この打たれ強さ が むしろ羨ましい。ここまではっきり自分