明野照葉のレビュー一覧

  • 澪(みお)つくし

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    終始雨が降ってるような作品。
    または曇り。
    非現実的な話なんだろうけど、現実っぽく思ってしまう。
    不思議な世界観

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    2021年04月20日
  • 嘘

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    プロローグの時点で由紀が変化した理由が想像出来てしまい 変化してからも所々に感じる伏線で疑問も湧かず推理する楽しみが減ったのは残念でしたが、まるでホラーの様な豹変ぶりには狂気と恐怖を感じました。

    由紀が取った行動はよほどの深い愛情と覚悟ががないと可能ではないしリアリティーの面から考えても限りなくゼロに近いと思います。

    明野さんの作品は毎回欠かさず読んでいますが、今回は何とも言えない複雑な読後感となりました。

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    2021年04月03日
  • 嘘

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    知り合いにこの著者を勧められて、初めて読んだ一冊。

    早くに両親を事故で亡くし、姉妹二人きりで生きてきた。
    優しく美しい由紀は、常に美久にとって自慢の姉だった。そんな姉がいよいよ付き合っている恋人と結婚することになった。祝福しながらも一抹の寂しさを覚える美久。

    ある日、由紀は突然1週間くらい旅行に出ると言い出す。今までなんでも事前に話してきた二人なのに何故?しかも由紀は、美久だけでなく婚約者にも、旅の日程や行先を告げないまま、一人で出かけてしまった。不安な気持ちになる美久。
    そして。
    旅行から帰ってきた姉は、別人のようになっていた。
    姉を変えてしまったものはなんなのか。
    これは演技なのか、そ

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    2021年05月24日
  • 新装版 汝の名

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    身勝手な陶子に病的に依存していた久恵。物語が進むにつれその久恵の仕打ちが事件性がありすぎて怖すぎる…とも思ったけど、久恵のその気持ちもわからないでも無い。芯の所はやっぱり気が弱くて地味な久恵でしかなくて少し切なくなった。そしてやっと掴んだ平凡な幸せに最後にはやっぱり壊されてしまう報復も気持ちが良いというよりは辛くなってしまった。
    どこまでいっても陶子は陶子で、久恵は久恵。

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    2021年03月20日
  • 新装版 汝の名

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    再読でした。途中で気がつくパターン。
    陶子と久恵、正反対な2人の暮らし。
    どっちもどっちだなぁと思いつつ、私は久恵の方が嫌だし、あんな陰険なことされたら…と思うと身震いがする。
    途中少し中弛みしてしまったけど、後半は気味が悪いと思いながらも一気に読めた。

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    2021年03月13日
  • さえずる舌

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    ネタバレ

    ポーシャの回想で、芽衣が真幌を憎んでるんだろうな〜というのは予想が着いたが、そこからの展開が戦略的かつ沢崎という上位互換ジョーカーがいた為に予想できない終わり方になったと感じた。

    登場人物が皆大体聡明なので逆にもっと芽衣の信奉者増やして、芽衣との戦略ゲームみたいにすればより面白かったんじゃないかな〜と思う。

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    2021年02月28日
  • 浸蝕

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    前半は久々の明野さんのイヤミスが味わえる感覚でドキドキと読み始めましたが、徐々に樹菜が以前入信していた天宇地宙会(てんうちちゅうかい)の内 容が多くなり、又浸蝕と言うタイトルから幹朗が樹菜によってどれほどの変化をして行くのか期待しましたが、故郷から幹朗の姉である瑞枝(みずえ)が乗り込 んでラストへ向かう後半はつまらなくなってしまいました。

    明野さん独特の背中がゾワゾワする様な作品をイメージしていただけに少し物足りなさを感じました。

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    2021年02月18日
  • 家族トランプ

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    風見窓子。33歳。
    そんな彼女に「しないの、結婚?」と声をかけてきたやり手の女性上司、47歳で独身の有磯潮美。

    社会からも東京からも家族からも危うくはぐれそうになっている三十代未婚女性の居場所探しの物語。

    こんな内容で、言えばどこにでも転がっていそうな一見平凡なお話です。

    けれど登場人物の巧みな描写、感情表現の細やかさ、それぞれのキャラクター設定がしっかりしていて平凡な話が、自分のすぐそばで行われている様な錯覚に陥ります。

    こんな家族や日々の暮らしを描いた作品もいつもと一味違って面白かったです。

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    2021年01月24日
  • 感染夢

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    この人の作品にはまり購入。
    やっぱりいい終わり方はしなかったけど2人で乗り越えていくような気もする。

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    2021年01月10日
  • 誰?

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    ネタバレ

    この女、息をするように嘘をつく
    悪女系探してて見つけた本。
    難病を抱えて天涯孤独な晴海
    難病を抱えて貧しく慎ましい生活を送くる留美
    ライターとしてカリスマ達と交流のある晴海
    人によってキャラを変える。

    悪女としての魅力はそれほど感じなかったな。

    生い立ちによる人格かと思っていたのに、最後それも作り話だったか!ってなり、騙されてたと思うと少し悔しくなった笑笑

    女性の作家さんなのでセリフが気持ち悪くなく読める。

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    2021年01月10日
  • 魔性

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    恋愛モノ、男女モノはあまり読みませんが、けっこう怖い話ならいいなぁと思って読んでみました(笑)
    サイコパス男性に見の破滅に追いやられていく女性・・・
    最初の章にぜんぜん違う時代の話があったので、なにかつながっていくんだろうなとは推測がつきますが、それも含めて作品としてまとまっていました。

    男性のサイコパスぶりがこわい。。。。
    まあ本当にヤバい人じゃないと、実際こんなふうにはならないだろうけど、サイコパスは世の中に多いと思うので、気をつけましょう!
    ・・っていってもなかなか難しいだろうけど、、出会っちゃったらね~。
    そんなお話でした!

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    2020年10月31日
  • 魔性

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    途中だんだん恐ろしくなってきて、気持ちもどんよりしてきたけど、、まぁ、面白かったです。
    さすがイヤミスです!!

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    2020年02月23日
  • 契約

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    小中学の頃は活発で、クラスでも目立ち慕われる存在だった南央子。
    34才になった今は冴えない日々。
    そんな南央子に思いがけず、良い仕事の誘いが…
    しかし、それは何か怪しげな契約だった。
    人の恨みって、恐ろしい。

    2020.1.22

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    2020年01月23日
  • 嘘

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    謎の一人旅の後、変わってしまった由紀。困惑する妹の美久と由紀の婚約者悠介。どうして由紀は変わってしまったのか…。

    由紀の気持ちも分からなくもないけど、正直何もここまでの態度(暴力とか暴言とか)を取らなくてもな…と思ってしまった。最終的に美久が由紀の気持ちを汲み取って、いい感じに終わってはいるけど、振り回された人たちにとっては後味悪い気も…。

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    2019年11月11日
  • 廃墟のとき

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    世界が色を失ったとき、
    死に時をきめた38歳女性の自滅ショーがはじまる。


    "「愛している」と言い合うより、
    誠実であるような気がした"
    という台詞が、妙に刺さった。

    後半の急展開、頼りなく崩れていく見せかけの日常

    10ヶ月、3千万で何をするのか。
    どう死んでいくのか。

    生きていく環境において、
    手放せないものは変化するのだろうか。
    そんなことを考えた。

    どう生きるかという本は多いが、
    どう死にたいかという本はそこまで多くない。
    もっと死に方について考えたくなる。



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    2019年08月06日
  • 嘘

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    ネタバレ

    「嘘」
    幸せな姉妹の生活の崩壊。


    由紀は上品で穏やか、仕事も出来て容姿端麗。美久はそんな姉を誇らしく思っていた。だから姉に嫉妬することなく、2人で支え合いながら暮らしてきた。そして、まもなく由紀は結婚して幸せになる。美久はそう思っていたが、一人旅から帰ってきた由紀は、今までの由紀ではなくなった。一体なぜ彼女は変わってしまったのか。


    タイトルが嘘であることから、十中八九由紀の豹変には嘘が絡んでいるだろう。明らかになった真相は、確かに嘘があり、それは美久を思ってのものだったのだが、果たして由紀の判断は正しいかったのか。美久も由紀の意図を汲む形で、人生を送っていくことになるのだが、果たし

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    2019年03月30日
  • 魔家族

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    ネタバレ

    久しぶりの明野照葉。
    この人の本って いつもは引き込まれて一気読みなんだけど
    これはそうでもなかった。面白くないわけじゃないけど
    それほど引き込まれず 休み休み読んだ感じ。
    タオのお母さんが登場して 事件が起きてからは 想定外の展開にどうなるの?とページをめくる手が止まらなかったけど それ以前の4角関係?5角関係?6角関係?には さほど興味が持てず。
    エピローグを読んで この妊娠が事実なら 本当に筋金入りの魔家族だなと。でも決してイヤな気持ちでなく もはや恐れ入りましたくらいの気持ち。むしろ読後感は清々しい 笑。この強さ このたくましさ この打たれ強さ が むしろ羨ましい。ここまではっきり自分

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    2019年03月10日
  • 浸蝕

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    樹奈の起こした事件はともかく、羽依よりも樹奈のような女子の方が深い闇を抱えて男をダメにするものだと。自分がなんとかしようという正義感?がドツボにはまっていくのかも。

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    2019年01月04日
  • 浸蝕

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    結婚後激変した美人の妻に振り回され仕事を辞め離婚した幹朗が出会った理穂は、書類なしに八人を安楽死させた罪で長い逃亡を続ける同郷の殺人犯だった。理穂に惹かれる幹朗目線の為に、冷静に信仰する難解な宗教も含め理穂を然程異常とも思えず、終盤の常識人な筈の姉の勢いの方に反射的に異常を感じ掛ける始末。浸蝕?

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    2018年10月14日
  • 宿敵

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    傍らに同性の存在を感じながらも一人ですっくと立つ女性達の五作。年下女性を拾った三十六歳の女性の都合の良い女に収まる相手への微かな苛立ち。二人の闇が意外な結末。無職から亡くなった独居老人の部屋に残された物を片付ける商売を始める話や、うつの自分とそうでない時の自分を別人のように切り離して語る話も印象的。

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    2018年10月13日