明野照葉のレビュー一覧
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ネタバレ各章のタイトルが気になって購入。
家族、恋人、知人の愛情を避けようとする、煩わしい、面倒だと思う泰史。
避け続けたものが、弓恵と出会ってから、少しずつ歯車が狂い、一気に押し寄せる、がんじがらめになってゆく。
弓恵は、「愛しているから」「そばにいたいから」が、すべてのような女性。
自分の勘違いから、近くにいる女性とは違う女性、母に近い女性だと思って興味を持ってしまうが、義理の母よりも、妹よりも愛情の強い、執着の強い女性、一番そばにいてほしくないタイプの女性だとわかった時には遅く、彼女の束縛、執着に苦しんでゆく。彼女に怯える日々。
「愛しているから」が、怖い。
何でも許されるかのような台詞だと思う弓恵の言葉。
「家族だから」という、妹の言葉も泰史には、憎しみの対象になる。
何でも、◯◯すぎることは、怖い対象でしかない。
一定の距離、知らなくてもいいこと、聞かなくてもいいことは、大事。
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ひとはみな一人だ。同じ方向に向かってともに歩くことはできても、誰かとひとつになることはできない。だからこそ、常に自分を見失わず、目指すところに向かって自らの足で歩んでいかなければならない。それが真のしあわせに至る道だ。
利用できるものは利用したらいい。ただし、それだけでは真のしあわせを手にすることはできない。自分の手で勝ち掴むのだと自らを信じて、陰で限度一杯の努力をして、あくまでも自分の力で闘う。
今を輝いて生きるということは、自分だけの問題ではない。自分が身を社会と時代を感じていなければならないし、それとともに歩み、流れていなければ、周囲の目には、輝いているとは映らない。
憧れているだけでは駄目なの。夢があるなら、それを実現するための確実な努力をしなければ。 -
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ネタバレ三人の共通点は孤独。
そこにスッと入ってくる一人の女性、晴美。
最初は孤独じゃなくなったこと、誰かと食事をし、会話をする、約束をして会う、彼女との日々を大切に、日々を過ごし楽しかったのだが…。
そんななかで、少しずつ彼女の言っていることに齟齬が。そんなはずはないと思いながらも、疑ってしまう気持ちが止められない。それでも孤独よりは…と思う者、真実、本当が知りたいと動きだす者。
晴美の淀みなく出てくる嘘、もう逃げられないんじゃないかと思っても、次から次へと嘘をつく晴美。
彼女が最終的にどう三人と向き合うのか逃げるのか、どうなるのか気になって一気読み。
彼女が瑞枝に語った「本当の話」が最後の方で語られて、彼女がどういう人間だったのかを知る。
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「この世は舞台、人はみな役者」という劇作家シェークスピアの言葉を地で行く作品。もう誰の何を信じていいのか、全く分からない。人は生きていく限り、TPOに合わせた何枚もの仮面を被っている。もはや本当の自分は誰にも見えていないのかもしれない。
他人を利用し、利用され、いわゆるマウント合戦とも言える構図が全面に張り巡らされている。現代社会においても、この構図はあらゆる場面であることなので、つい共感してしまうことも多い。「負けたくない」「誰かに必要とされていたい」など様々な欲望が渦巻く人間関係の闇を描き出しているように感じる。本当に、人間は怖い。 -
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ネタバレ老舗画廊勤務の中田由紀と妹の美久は幼い頃電車事故で両親を亡くし、それいらい2人で仲良く暮らしていた。
この度、由紀が悠介と婚約しその前にと、突然1人旅に12日ほど行った。
旅のことは何も聞かないでほしいし、話さないと美久に言っていた。
今までこんなことはなかったのに、と不思議に思いながらも姉を送り出す。
旅行から帰ってきた姉はこれまで穏やかだった性格が豹変し、暴言、暴力を振るうようになる。持っていたものも捨てて全く趣味が変わり、飲み歩くようになり、知らない友達と付き合うようになる
それが何ヶ月と続き、豹変ぶりに困った美久と悠介は密談をするようになり、同じ境遇にいる2人は由紀をどうすればいいか相談していた。
精神科、脳外科を受診しても異常なし。
結婚が迫っているのに一向に元に戻る気配はなく途方に暮れていた時に、由紀は2人がこっそり合っている場所に着て激怒する
そしてその帰りに車を飛ばして壁に衝突し、死亡する。
美久は内心、これでもう終わりだとほっとする部分があった。
遺品を整理しているときに、診察券を2枚発見する。美久は気になり、その病院へ行き詳細を調べたところ、ちょうど旅行していた時期に診察していたことがわかり、余命8ヶ月の膵臓癌だった。
由紀はそれを新進会のアンジー以外には話さず一人で嘘をつき続け、美久との思い出を壊し続けた。
2020/02/05 13:13